【業界研究】理系の大学生・大学院生の就活におすすめ!IT業界の種類や職種を解説
大学や大学院で理系の道を選んだ学生にとって、IT業界は人気の就職先です。
業界全体に将来性があるうえ、大きなプロジェクトに関われることも珍しくありません。その一方で、IT業界について詳しい事情を知らないという学生も多いでしょう。
この記事では、IT業界について細かい業種の説明や職種、代表的な企業などを解説します。
目次[非表示]
- 1.IT業界は広範囲!業種ごとに人気の企業を紹介
- 1.1.インターネット・Web
- 1.2.ハードウェア
- 1.3.ソフトウェア
- 1.4.情報処理サービス
- 1.5.通信ネットワーク
- 2.就職したら何をするの?IT業界での職種や仕事内容!
- 3.IT業界における職種の定義!リサーチ方法や人気の職種は?
- 3.1.志望する職種を見極めよう
- 4.時代はどう変わっていく?IT業界の今後について
- 4.1.あらゆる業界でITが必要に
- 4.2.どの業種が伸びる?
- 5.システム系以外でもおすすめ!理系学生にIT業界が向いている理由
- 5.1.論理的思考ができる
- 5.2.数字を日常的に扱える
- 5.3.検証と改善ができる
- 6.例文つき!IT業界のESにおける志望動機の書き方
- 6.1.専門をはっきり書く
- 6.2.志望先でなければならない理由を含める
- 6.3.例文
- 7.理系の強みを生かして就活ではIT業界に羽ばたこう
IT業界は広範囲!業種ごとに人気の企業を紹介
一言で「IT業界」といっても、その種類は多岐にわたります。ここでは、IT業界の中での種類、特徴を解説します。
インターネット・Web
SNSやWeb広告、ネットショップやサブスクリプションなど、インターネットで人の生活を豊かにする事業全般です。IT業界の中でも特に範囲が広い業種であり、理系学生にとってはさまざまな志望先を選べるのが特徴です。営業や企画・広告、マーケティング部門など、自分の適性に合った職種を絞り込みましょう。
国内の企業では、楽天グループやリクルートホールディングス、yahoo が人気です。楽天はネットショップの大手として、高い知名度を誇ります。リクルートホールディングスは、就職や転職支援サービスで、多くのユーザーを獲得してきました。
外資系では、グーグルやアマゾンが知られています。
ハードウェア
IT業界におけるハードウェアとは、コンピュータ本体や周辺機器を指します。国内企業では富士通やソニー、日立製作所などが大手だといえるでしょう。外資系ではアップルやマイクロソフトのほか、デルなどのアジア系の企業も台頭してきています。これらの業界では開発職や技術営業職、生産技術などで理系の知識を生かせます。
ソフトウェア
ウイルスソフトや図面制作ソフト、各種業務を管理・支援するソフトなど、ソフトウェア業界も理系学生にとっては注目の志望先です。これらの業界ではSEやプログラマーなどでの内定を狙えます。国内では、携帯事業のKDDI、ビジネス用ソフトウェアに力を入れている大塚商会などが有名です。外資系企業では、ドイツのSAP、アメリカのOracleなどが高い業績を記録してきました。
情報処理サービス
顧客の課題解決のため、IT技術を提供している企業を表す言葉です。これらの業種はシステム開発や保守、管理、コンサルティングなど、さまざまなスキルで顧客の業務改善を行っています。
国内では、NTTデータや伊藤忠テクノソリューションズ、野村総合研究所などが学生に人気です。外資系では、アクセンチュアやIBMがこの業種で成功を収めてきました。
通信ネットワーク
インターネットや電話など、通信に関わる業界のことです。国内では、ドコモやソフトバンクなどが代表格です。外資系企業としては、PinterestやCloudflareなどの大手が日本に拠点を置いています。
就職したら何をするの?IT業界での職種や仕事内容!
IT業界ではさまざまな職種があり、それぞれで理系学生が注目されています。この段落では、IT業界内での職種を解説します。
SE
正式名称は「システムエンジニア」です。ソフトウェアやネットワーク、Web業界などで働いています。主な仕事はシステムの開発・デザインであり、構築作業が完了するまで現場を管理します。システムの上流工程の担当であり、営業やチームマネジメントを任させることもある職種です。
プログラマー
システムやホームページを構築するための、プログラム言語を操作する仕事です。SEが作成した設計図に基づき、プログラミングを行っていきます。ただし、エンジニアとプログラマーの境界は、企業によっては曖昧になっているといえます。企業の説明会や座談会などで職種による業務の範囲について確認しておくとよいでしょう。
ITコンサルタント
主に企業をクライアントとして、システムの導入、運用に関するアドバイスを送る仕事です。自ら導入支援を行うことも珍しくありません。プログラムやWebデザインの知識だけでなく、マーケティングや経営など、幅広いスキルを求められます。
Webディレクター
いわゆる「制作管理」にあたる立場です。Webサイト構築の現場で、デザイナーやプログラマー、クライアントなど、さまざまな人と関わって意見をまとめていきます。進行スケジュールを作成、管理しながらWebサイトを完成に導く責任者です。
Webデザイナー
依頼内容に合わせて、Webサイトをデザインする職種です。レイアウトやコーディングのほか、コンテンツのディレクションなども仕事の範疇だといえます。デザインだけでなく、制作段階にもプログラマーとして関わる場合もあります。
プロジェクトマネージャー
Webディレクターに似ているものの、より広い範囲の進行管理を担う役割です。そのプロジェクトの企画や予算設定から関わり、成果物のクオリティに対して責任を持ちます。チームの意思決定を委ねられている、中心人物だといえます。
データアナリスト
ホームページや運用サイトにおけるデータを分析し、課題や改善点を見出すポジションです。解析ツールの操作スキルやマーケティングについての知識が求められます。
IT業界における職種の定義!リサーチ方法や人気の職種は?
一見、IT業界の職種が細分化しているように感じる人もいるでしょう。ただし、職種は大きな定義だと3つに分類可能です。
志望する職種を見極めよう
「エンジニア」「営業・コンサルティング」「マネジメント」がIT業界の主な職種3つです。エンジニアの枠には、デザイナーやプログラマーも含まれます。これらは制作を担当する職種だといえるでしょう。
次に、営業やコンサルティングはクライアントと関わり、自社に利益をもたらす立場です。ITスキル以外のコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力も必要とされます。
そして、マネジメントとは「総合管理職」です。複数の部署、職種と接点を持ち、プロジェクトを統括的にまとめていく責任者です。IT業界を目指す学生はまず、自分がおおまかにどの方向性を目指したいのか考えましょう。
時代はどう変わっていく?IT業界の今後について
「成長率が高い業界」といわれるIT業界は、これからどう変化していくのでしょうか。
あらゆる業界でITが必要に
21世紀に入り、IT業界の大きなトレンドになったのが「AR・VR」と「ECサイト」でした。ARやVRは観光産業で注目を集めて以降、さまざまな分野へと広がりを見せています。事実として、GoogleやFacebookといった、世界有数の大企業もAR・VRへの投資額を年々増やしています。
さらに、実店舗からECサイトへの転換も加速化し続けてきました。もはやITを必要としているのは一部の業界だけではありません。あらゆる業界がITを利用しながら、シェアを拡大しなければならない時代が到来しています。2020年代もIT業界の成長が止まらないといえるでしょう。
どの業種が伸びる?
注目したいのは、「ビッグデータ」に関する業種です。ネットユーザーが残す、複雑で巨大なデータの総称がビッグデータです。ビッグデータは消費者の潜在的なニーズを明らかにし、次のトレンドを予測する根拠になりえます。
また、サービス業界で顧客満足度を向上させるためにもビッグデータの解析は不可欠です。一方で、ビッグデータには個人情報が含まれており、取り扱いには高度のセキュリティ対策が必須です。ビッグデータを管理できる企業、専門家の需要は高まっていくと見られており、これからの就職先として要注目だといえます。
システム系以外でもおすすめ!理系学生にIT業界が向いている理由
IT企業への就職はシステム系の学科以外からでも可能です。実験データをまとめたりする課程での論理的思考や、データ分析の能力は必ず活かすことができます。
実験での失敗からの原因分析は、システムを作る上で、必ず発生するバグや問題の原因追求にとても役立ちます。
論理的思考ができる
IT業界の仕事では、すべての工程で論理的な根拠が必要です。Webデザインにせよコンサルティングにせよ、「こういうメリットがあるからこの選択肢をとる」と説明しなければ、クライアントは納得しません。理系の人材はこうした論理的思考が身についているので、業界になじみやすいのです。
数字を日常的に扱える
プログラミングやデータアナリティクスは毎日が数字との格闘です。しかも、決められた法則性に基づいて作業を進めなくてはなりません。IT業界である以上は営業職さえも、データを解析できなければ商談を行えないでしょう。すなわち、数字に苦手意識のない理系の学生が就職には有利です。
検証と改善ができる
IT業界では業務について、結果を検証して改善点を探らなくてはなりません。そしてまた、新しいタスクを計画し実行することの繰り返しです。これらのサイクルを回していくには、理系の几帳面さが向いています。もちろん、文系の学生が几帳面ではないというわけではありません。ただし、データ分析しながら計画的に物事を実行していくのは、より理系に近い仕事だといえます。
例文つき!IT業界のESにおける志望動機の書き方
志望動機はエントリーシート(ES)の中でも、特に担当者が重視している項目です。ここでは、理系の学生がIT業界にESを出す際、意識するべき志望動機のポイントを解説します。
専門をはっきり書く
企業は採用過程で戦力になる人材を求めています。理系学生なら自分の専門、スキルをはっきりと書いて企業にアピールしましょう。なお、企業が求めている人材像に一致する専門を書くのがポイントです。
志望先でなければならない理由を含める
IT業界にはたくさん企業があります。その中で、どうしてそこを志望したのかを明示しましょう。どの企業にもあてはまる動機では、担当者の印象に残りません。企業研究をしっかり行い、特徴を踏まえておくとインパクトが強まります。
例文
以下、志望動機の例文です。
「私が貴社を志望したのは、自分のスキルが戦力になると思ったからです。私は大学で情報学を学んできました。主にプログラミング言語を勉強し、実践的な知識を身につけています。さらに、研究室ではデータ解析のノウハウも研究してきました。プログラマーに幅広い知識を求めている貴社でこそ、自分は輝ける人材だと自負しています。どうぞよろしくお願いいたします」
理系の強みを生かして就活ではIT業界に羽ばたこう
IT業界は成長を止めることなく、さまざまな分野に進出しています。理系の学生はIT業界への適性があり、就職活動でもかなり有利だといえるでしょう。
システム系の学問を専攻してきたわけでなくても、IT業界に生かせる理系の知識はたくさんあります。理系の学生が好条件の就職を目指すのであれば、IT業界は非常におすすめです。