急成長しているDMM.comラボ 新卒エンジニアに聞いた、モチベーション高く働ける理由とは?
理系学生による企業取材シリーズ。
今回は、DMM.comラボさんを理系学生4名で取材しました!
学生記者
(50音順)
・射場 (東海大学 理学部 物理学科 3年)
・小野寺(東京理科大学大学院 基礎工学研究科 生物工学専攻 修士1年)
・酒井 (早稲田大学 創造理工学部 社会環境工学科 3年)
・高瀬 (東京理科大学大学院 理工学研究科 電気工学専攻 修士1年)
エントランスから度肝を抜かれる!
「DMM.comラボ」って、「DMM.com」とどう違うの?
「DMM.com」って名前を聞いたことがあるけれど、どんな事業をしているの?
そんな疑問を持った私達は、 2017年3月に東京六本木へ移転したばかりというNewオフィスを訪問しました。
まず、そこで見たのは・・・
ジ、ジャングル???
会議室へ続くエントランスにはリアルな植物が生い茂り、壁にはカラフルな動物たちが歩いています。
どうやら、この動物たちが、私達を会議室まで案内してくれるようです。
この動物を実際に触ると、鳴き声がしたり、さまざまなリアクションをしてくれます。
す、すごい。。
会議室に到着すると動物が入り口のドアの前に止まり、「ここだよっ!」と教えてくれます。
初めから驚きの連続です。
恐る恐るドアの中に入ってみると、テーブルは少し派手ですが、普通の会議室でした。(ちょっと、安心。扉を開けたら動物が本当にいたらどうしようと、実は思っていました。)
最初に、人事の北島さんに簡単な会社説明をしていただきました。
会社の概要を少し皆さんにもご紹介しますね。
DMM.comグループには約40のサービスがあります。
DMM動画、DMM GAMES 、DMM英会話など学生の私達も実際に使ったことがあったり、聞いたりしたことがあるサービスも多いと思います。
これらのサービスは、企画、販売を行う DMM.com とシステム設計・開発・リリース・運用・保守を行うDMM.comラボが一緒になって、サービス開発・運営しています。
別会社ですが、オフィス内はDMM.comの企画や営業、DMM.comラボのエンジニア、デザイナー、ディレクター、マーケターが一緒にお仕事をしているようです。DMM.comラボのシステム本部では男性287名、女性38名(2017年10月末時点の正社員人数)とまだまだ女性エンジニアが少ないという現状だそうです。しかし、今後世の中にどんどん活躍する女性のエンジニアを増やす施策として、今回のインタビューの機会や、プログラミング未経験女子大生向けのハッカソンなどにも積極的に参加しているようです。(もちろん男性の採用も積極的に行っています!)急成長している会社と聞くと、残業などすごく大変そうなイメージですが、自社サービスの開発のため、社内で完結できる分、要件定義やスケジュール調整、意思決定がスムーズに進み、残業時間も平均25時間と、生産性を重視したとても働きやすい環境とのことです。
そうは言われても、実際どうなのか気になりますよね。
エンジニアとして活躍されている社員さんにリアルなお話を聞いてみたいと思います。
エンジニアにリアルな話を聞いてみよう
DMM.comラボ社員
吉田龍馬さん(2015年新卒)
システム本部 ビッグデータ部で主にデータ分析基盤の開発・運用に携わる。
高木祐寿穂さん(2017年新卒)
システム本部 事業サービス開発部にてオンラインサロン(著名人や同じ嗜好を持つ仲間とのコミュニティサービス)の開発・保守・運用に携わる。
学生時代の専攻と現在の仕事内容
ーー(学生)まず、お二人の学生時代についてお聞かせください。
(吉田さん)情報工学を学生時代には専攻していて、プログラミングやデータベースなど、コンピューターサイエンスを学んでいました。
研究内容は、音声をテキスト化してくれるAPIを、Webブラウザに拡張機能として組み込み、スクロールやページ移動を音声によって操作するということをしていました。
(高木さん)私、実は文系出身なんです。経営学を専攻しており、総合職を視野に入れて就職活動をしていました。しかし、ものづくりをしたいという思いから、1回休学して、プログラミングやWeb制作を独学で学び、そしてDMM.comラボに就職しました。
ーー(学生)現在は、どんなお仕事をされていますか。
(吉田さん)私は、DMM.comラボが東京での新卒採用を始めた年に入社した1期生です。入社して最初に配属になったのが CTO室という研究開発を行っている部署でした。
配属後、その部署でHadoopを利用したビッグデータの基盤を開発していました。その後、2015年12月にビッグデータ部という部署が立ち上がり、組織上は異動になりましたが、やっていることは入社してから変わっていないです。
具体的にどんなことをしているかというと、
DMM.comには40を超える様々なサービスがあります。オンラインサロンとか、動画とかmakeとか。
これらのサービスの商品情報、課金情報、売上情報、ユーザーの行動ログ(どの商品をクリックしたか、どのワードで検索したかなど)などデータが全てビッグデータ部の分析基盤に集約されています。
それらのデータはレコメンデーションエンジンやメルマガシステム、検索エンジンの改善に活用されたり、専門のアナリストによるデータを分析に使用されたりします。私はその分析基盤の開発・運用を担当していて、サービス側のログを取り込んだり、ユーザーの行動ログを取り込んだりする開発をしています。
ーー(学生)ということは、大学でビッグデータを専門に勉強していたとか、はじめからビッグデータの開発をしてみたいと思われて入社されたわけではないのですね。
(吉田さん)そうですね。学生の時はWebアプリケーションを自分で作ったり、Webサイトを運用してみたりする中でWeb企業に興味を持ち、DMM.comラボに入社しました。
入社後に、常に新しい技術に触れていきたいと考えていたので、研究開発を行っていたCTO室に入り、気がついたらHadoopなどのビッグデータ周りの技術に触れていたという感じになります。
(高木さん)私はWebサービスを成長させていく段階でそれを技術者として支えたいという思いがあり、Webサービスのエンジニアになりたいと考えていました。
現在は「オンラインサロン」というサービスのエンジニアをしており、機能追加や改修などPHPやJavaScriptを使ってコーディングしています。
ページとしてユーザーに見える部分の開発もそうですし、オーナーさんや社内の人が利用するバックエンドシステムの開発もしています。
エンジニアの1日の仕事の流れは?
ーー(学生)エンジニアと聞くと、毎日1日中パソコンを触っているイメージがあるのですが、1日どのように仕事をされているのですか。
(高木さん)私も入社する前は、毎日パソコンを触ってコーディングをしているのかなというイメージでした。
実際は意外とミーティングがあります。日によっても差はありますが、コードを書いている時間が7~8割という感じです。
(吉田さん)私は定時が10時からなので、出社して、10時30分から15分ぐらいチームで「朝会」をしています。
「朝会」では、昨日やったことを報告したり、困ったことがあったらチームで共有して誰か知見のある人からアドバイスをもらったり、今日やることをチーム内で共有したりしています。
その後30分ほどコードレビューの時間を設けています。(自分のコーディングを見てもらい、内容のチェックや書き方のアドバイスなどをもらいます)
そうすると大体11時くらいになるので、11時から13時まではコードをガリガリ書いて、1時間お昼休みを挟み、定時の19時までコーディングをしていますね。
たまにミーティングが入ることもあります。
エンジニアのミーティングとは、どんなことが話し合われているのだろう。
ーー(学生)エンジニアのミーティングって全くイメージが沸かないのですが、どんなことを話し合うのでしょうか。
(高木さん)
私の場合、サービスのエンジニアなので、システム側のミーティングと事業部側のミーティングがあります。
システム側ですと、「今この開発をしています。こういう問題がありますがどうしますか」といったように課題解決や改善に向けて、話し合ったりしています。
事業部側では、「事業の状況や売上、利益、会員数などの情報共有」や「今度こんなキャンペーンを考えています」など施策の話があったりしますね。
(吉田さん)私の場合は、サービス立ち上げ当初だとエンジニア同士で「このシステムを作るときにどのようなアーキテクチャを採用するか」や「APIとテーブル設計どんな感じにしようか」などを話し合っています。
ーー(学生)「アーキテクチャ」って何ですか?
(吉田さん)システムの構成を指します。どういうデータベースを使うのがいいかとか、キャッシュサーバーが必要かとか、どんな言語を使って開発しようかとか、1から作り上げるサービスだと、まずはそういったシステムの大枠から話し合って決めていきます。
ーー(学生)へえ〜。そんなところから話し合って決めるのですね。
社員も把握できないスピードでサービスが立ち上がっている。
ーー急成長をしている会社というお話ですが、新しいサービスってどれくらいの頻度で立ち上がっているのですか。
(吉田さん)どれくらいだろう、今年ですでに3つ立ち上がっているので、単純計算すると3~4ヶ月に1つくらいでしょうか。
全社員メールで新しいサービスのリリース通知が来るのですが、社員でも知らないことが多いですね。それが面白味だったりもします。
DMM.comグループは経営層の判断がしっかりしているので、新しいサービスを立ち上げて、もしダメだったらすぐたたんで、他のサービスを出すみたいに、常に時代に沿ってサービスを展開していく感じがあります。
(高木さん)会員数や売上、利益などはシビアに見ているので、儲かりそうにならなかったらやめて、儲かりそうなサービスを立ち上げてとスピードが早い印象です。
最近社内アナウンスされたものは、シェアサイクル事業の「DMM sharebike」、仮想通貨のマイニング事業など、どんどんサービスが立ち上がっている感じです。本当になんでもアリな会社です。
ーー(学生)もし自分が携わっているサービスが中止になってしまったら、エンジニアはどうなりますか?昇進に響くとかありますか。
(高木さん)それはほとんどないと思いますよ。別のサービスや部署に異動したりします。また、社内公募制度があり、自分がやってみたいサービスや職種への異動もあるので、挑戦する人も多いですね。
※DMMの社内公募制度:人材需要のある部署が社内に対して人材の募集を行う制度
応募した社員と募集部署採用責任者が面接し、双方が合意すれば異動が成立
残業時間が月に数時間って本当??
ーー(学生)先ほど人事の方から働きやすい環境というお話を聞いたのですが、そうは言っても、エンジニアは残業が多いと思いますが、徹夜とか普通にありますか。
(吉田さん)ウチの会社、めちゃくちゃホワイト企業ですよ!
システム業界って、残業が多いって話を聞くじゃないですか、私も正直入社する前は、「残業少ないです」と言われても、入ったら、実際めちゃくちゃ辛いのではないかと想像していました。
しかし、担当している業務が終われば本当に定時であがれますよ。
(高木さん)私は今月の残業時間5時間です。
ーー(学生)ええ〜 本当ですか?もう月末ですよ。もしかして人事の人にそう言ってくださいと言われていませんか??
(高木さん)ぜんぜん、そんなことありません、本当です。私も入社するまで信じられませんでした。
ーー(学生)なぜ、そんなに残業時間が少ないのですか?
(高木さん)受託ではなくて、自社サービスだからじゃないかな。
(吉田さん)そうですね、受託じゃないというところが大きいと思います。開発も社内で完結するので。
例えば受託だと、クライアントがいるので、クライアントが期限を決めますよね。
DMM.comは社内開発なので、ある程度調整が可能です。サービスのリリース日はもちろん決まっていますが、適切なラインで引いています。
(高木さん)緊急でこのページをこの日に絶対リリースってなると、それを最優先にして他のタスクを遅らせることもできます。もちろん、業務のキリが悪ければ、残ることもあります。
(吉田さん)ちなみに私の部署は明日、プレミアムフライデーです(笑)。
ーー(学生)すごく働きやすい企業さんですね〜!! ちなみにお昼はどうされていますか?
社員食堂とかありますか。
残念ながら社員食堂はないんですよ〜
社内で弁当を販売しているので購入したり、外にランチに行ったりしています。
ーー(学生)これで、社員食堂があれば完璧ですね!こんな環境で働いてみたいな!!
新卒はスキルよりマインド重視。勉強会も活発でスキルアップできる環境だ。
ーー(学生)やっぱり、新卒でエンジニア職に就くには、「学生時代にバリバリ、アプリの開発やコーディングしていました」みたいな人じゃないと苦しいですか? どれくらいのスキルが必要なのでしょうか。
(吉田さん)みんなバックボーンはバラバラですよ。私みたいに情報系をやってきた人もいれば、文系でノンプログラマーだった人もいます。
スキル面は入社後にしっかり研修をしてくれるので大丈夫です。
ちゃんと面倒見がいいというか、研修もそうですが、各部署に配属されてからも、新卒は手塩にかけて育てるというような文化があると思います。
もちろん、本人のやる気や、新しい技術へのアンテナの高さ、向上心があるのは前提ですけどね!
ーー(学生)有名な会社なので、すごくプログラミングができる人じゃないと入れないというイメージがありました。
(吉田さん)実際そういう方もいますが、個人的には、真面目に勉強すれば、技術力はある程度、身に付くものかなと思います。
ただ、エンジニアとして問題にフォーカスして解決していくことが必要だと思います。
プログラミングも慣れてしまうと、「動いているからこのままでいいか」と問題があってもそれに気づくことなく運用を続けることができてしまいます。
しかし、その中で、ボトルネックをきちんと見つけて、指摘し、解決することができるそういうマインドは常に持っている必要があると思います。
もともとエンジニアは問題解決をするためにあると私は思っているので、日々改善の精神は忘れてはいけないと考えています。
ーーエンジニア同士の勉強会などはどれくらいの頻度で開催されていますか。
(吉田さん)週に1回ぐらいは有志で開催されていますね。
会社全体で一番大きいのが「でじらぼ」という勉強会で、新卒でもそこで喋りたい人は、話すこともできます。
(高木さん)新卒だけでも隔週で勉強会をしています。
社内ブログにもその様子が載っています。https://inside.dmm.com/entry/2017/10/26-dmmlabotech-17techstudy
DMM.comラボで働くやりがいはこれだ!
ーー(学生)最後にDMM.comラボさんで、今お仕事されていて、やりがいに感じていることをお聞かせください。
(高木さん)私はサービス側のエンジニアなので、自分が作ったものがそのまま世の中に出て、実際にユーザーが利用してくれているというところですね。
DMM.comは会員数が多く、約2700万人います。そこに響くということが嬉しいですし、やりがいに感じています。
(吉田さん)DMM.comでは、提供しているサービスが多く、会員もたくさんいるため、圧倒的にデータ量が多く、様々なデータを取得することができます。
そのデータを活用して、効率的に売上を伸ばすことにやりがいを感じています。
また、大量のリクエストを、チームで開発したAPIが上手くさばいている時はめちゃくちゃ気持ちいいですね!
この他にも、カジュアルな雰囲気でいろんなお話を本音で聞くことができました。
吉田さん、高木さんありがとうございました。
私たちが感じたDMM.comラボさんの魅力は、
1)動画配信やゲームなど安定した収入基盤あり、会長の考えも「既存事業での成長分を新規事業へ積極的に投資する」という考えなので新しい事業が立ち上がり、新しい技術をどんどん学ぶことができること。
2)自社サービスの開発なので、とても働きやすい環境であること。
3)これから会社をつくっていくのだ、というマインドを持った方が多く、活気があるところ。
(ただし、イケイケドンドンみたいに派手ではなく落ち着いた雰囲気であるところ)
4)会長や社長、上司と距離も近いため、新卒でも事業に参加できるチャンスがあること。
こういった点に魅力を感じました。皆さんいかがでしたでしょうか。
これから、一体どんなサービスが立ち上がるのか、とても楽しみですね!
DMM.comラボ様ありがとうございました。
会社概要
社名 |
株式会社DMM.comラボ |
所在地 |
東京都港区六本木三丁目2番1号住友不動産六本木グランドタワーDMMグループ総合受付24階 |
代表取締役 |
片桐孝憲 |
設立 |
2000年4月3日 |
資本金 |
1,000万円 |
決算月 |
2月 |
従業員数 |
1575名(2016年12月末現在) |
事業内容 |
インターネット関連事業 帝国データバンク企業コード 987202772 |
HP | https://dmm-corp.com/company/labo/ |