古野電気株式会社
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【対談記事】船と未来をつなぐ仕事――古野電気で活躍する入社2年目リケジョに聞く

船舶の安全航行を支える製品や技術を世界中に提供している古野電気株式会社。

今回は、入社 2年目の同期コンビ、永吉さん(技術研究所 第 1研究部 知能制御研究室)と飯塚さん(開発部 機構開発課)に、仕事のやりがいや就活時の思い、将来の夢についてお聞きしました。
同じ年に古野電気へ入社したお二人。所属先も仕事内容も異なる中で、それぞれの現場で何を感じ、どんな成長を遂げてきたのか—— 学生の皆さんに参考になるよう、そのリアルな声をたっぷり語っていただきました。

現在の仕事について

—— いまの仕事内容を教えてください

永吉さん
船の燃料消費を抑えるための「運航最適化」に関する研究をしています。運航最適化には、潮流・風・波の予測や船体モデル・エンジンモデルの構築、航路選定アルゴリズムが必要となります。私は、燃料消費量のシミュレーション結果をもとに最適な航路を選定するプログラムの作成を担当しています。

飯塚さん
超音波を利用した「船速計」の制御部の設計を担当しています。 3Dモデルとシミュレーション技術を活用し、 強度解析や熱解析を行いながら性能を確保しつつ製造コストを最適化しています。


—— 所属部署の会社の中での役割を教えてください

永吉さん
知能制御研究室には、AI技術を活用して次世代のセンシング技術に関する研究を行う「AIチーム」と、船舶ナビゲーションに向けた予測・制御技術を研究する「船体解析チーム」があります。研究室には女性社員が3名在籍していて、研究所の中では女性が比較的多い部署になります。

飯塚さん
機構開発課は、優れた機能性と使いやすさを追求し、ユーザーが本当に欲しいと思える製品を形にする部署です。「革新的な技術と柔軟な発想で製品の価値を最大化する」ことをミッションとしています。

—— 仕事のながれについて教えてください

永吉さん
研究方針について打ち合わせをすることがありますが、比較的会議は少なく、じっくり研究に取り組む時間が多いです。疑問があれば、近くの席で議論しながら解決しています。

飯塚さん
製品開発のための会議がほぼ毎日あります。進捗報告やアドバイスを受けながら業務を進めています。私は機械分野の担当なのですが、電気分野やソフト分野の担当者と連携しながら、一つの製品をチームで作り上げています。


—— 仕事で工夫していることはなんですか?

永吉さん
長い時間集中する必要がある作業は、まとまった時間を確保して取り組むようにしています。また、疑問がある場合は、その都度ではなくある程度まとめてから先輩に相談するよう心がけています。

飯塚さん
パソコン上でモデルを作成・解析するだけでなく、実物の製品を見て理解を深めるようにしています。さらに、工場で製品を組み立てる方、保守を担当する方、営業を担当する方など、さまざまな立場の方々の意見を聞くことを大切にしています。


古野電気を選んだ理由と学生時代の就活について

—— 就職活動ではどのような軸で会社を探していましたか?

永吉さん
学生時代に学んだ船舶海洋工学を活かせること、そしてワークライフバランスの良さを重視していました。

飯塚さん
学生時代に学んだ機械工学を活かせることに加え、ライフイベントを乗り越えながら長く働ける環境が整っているかを重視しました。また、英語にも興味があったため、グローバルに事業展開している会社であることも軸にしていました。


—— ワークライフバランスが取れているかはどのような点から判断されましたか?

永吉さん
実際の働き方を知るには、社員の方から直接話を聞くのが一番だと思います。古野電気のインターンに参加した際に実際に確かめられたことや、大学の先輩が同社に勤めていたため、その先輩から「働きやすいよ」と勧めてもらったことも、大きな判断理由になりました。

飯塚さん

社員の方の声を参考にしていました。古野電気のインターンでは、男性社員が育休を取得していたり、フレックスタイムを利用してお子さんの送迎をしている姿を実際に見ました。会社全体として温かい雰囲気があったことが、とても印象的でした。


—— 古野電気への入社の決め手はなんですか?

永吉さん

インターンで、社員の方が楽しく働いている姿を見て「ここで働きたい」と感じました。また、世界の船舶の安全で快適な運航に貢献できることに、大きなやりがいと魅力を感じました。

飯塚さん

インターンに参加した際、オフィスの雰囲気の良さに惹かれました。学部卒のため、院卒の方と比べ技術面で不安もありましたが、指導を担当してくださった方や課のみなさんがどんな質問にも優しく対応してくださり、不安が解消され、技術職に挑戦してみたいと強く思いました。

入社後の成長と印象的な出来事

—— 入社して2年、成長を実感した瞬間はありますか?

永吉さん

最初は先輩の補助や基礎的な学びが中心でしたが、今は自分の役割を持ち、何をすべきかを自ら考える機会が増えました。議論の場で自分の考えを発言できるようになったことも成長だと思います。

飯塚さん

知識が点と点でつながり、「これもあの時の話と関係している」と気づく場面が増えました。会議でも自分の意見を言えるようになり、先輩や上司のアドバイスもより具体的に受け取れるようになったことも成長だと感じています。

ー印象に残っている出来事はありますか?

永吉さん
従来の舵を必要とせずに操縦可能である推進機のモデルを船体運動シミュレータに追加する仕事は、初めて主担当を務めた仕事だったので印象に残っています。先輩に手助けしてもらいながら、十分な模擬精度のモデルを完成させることができ、達成感がありましたし、多くの学びがありました。

飯塚さん
先輩が設計したレーダーを、実験船に取り付ける作業を手伝ったことです。図面上の設計が実際に形となり、船に装備される様子を目の当たりにして、「ものづくりの仕事をしている」「社会に貢献している」という実感が湧きました。自分もいつかは自分が開発に携わった製品を自分で船に搭載してみたいなと思いました。


職場の雰囲気や女性社員の働きやすさ

—— 職場の雰囲気や働きやすさはどうですか?

永吉さん
各々が研究に集中しているときは静かですが、皆さん優しくて、質問や相談はしやすい雰囲気です。知能制御研究室は、AIなど新しい技術を積極的に取り入れる姿勢や、柔軟な考えを持つ方が多い印象です。仕事上は男女の区別なく接していただけて、とても働きやすいです。

飯塚さん
幅広い世代の社員がいて、特に若手が多いので職場はとても活気にあふれています。また、業務は個人のレベルや今後の成長を考えて振り分けられているため、成長を実感できる環境です。任される仕事に男性と差異を感じることは一切ありません。ただ、機構開発課では重たい製品を扱うこともありますので、その際は男性が運ぶなどの配慮があり、安心して働けています。


—— ロールモデルや相談できる先輩の存在はありますか?

永吉さん

指導員の女性先輩社員です。職場に慣れていない頃から気兼ねなく質問ができ、親身に話を聞いてくださる存在です。今は別のプロジェクトの担当ですが、仕事やプライベートで困ったときにいつでも相談させていただける安心感があります。

飯塚さん

柔軟に物事を考えられる方、専門知識が豊富な方、英語力に長けた方など、いろんな強みを持つ先輩がいて、「こんなふうになりたい」と思える存在がたくさんいます。皆さん優しく、どんなことでも質問や相談がしやすいです。


将来のキャリアと今後の目標

—— 将来挑戦したいことは?

永吉さん
まずは真摯に目の前の研究に取り組んで技術力を磨き、将来的には製品開発の仕事にも挑戦してみたいです。古野電気が持つ既存の技術と、新しい技術やアイデアを組み合わせて、新たな価値を創造できる技術者を目指します。

飯塚さん
まずは製品の開発を最初から最後まで担当してみたいです。さらに、技術知識を活かして営業や企画など異なる分野や、海外子会社との協業にも挑戦したいです。


理系女子学生へのメッセージ

—— 古野電気に興味を持った学生にメッセージをお願いします

永吉さん
古野電気では、若手のうちから主体的に業務に取り組めますし、先輩のサポートもとても充実しています。インターンに参加した時に感じた印象通り、安心して働ける会社です。

飯塚さん
若手でも活躍の場が多く、やりたいことに挑戦できると思います。社内には幅広い仕事の選択肢があり、自分のペースで成長できる環境があります。温かくサポートしてくれる先輩も多く、働き始めてからさらに古野電気が好きになりました。


船舶の安全と未来を支える最先端技術に携わる永吉さんと飯塚さん。入社2年目という若さながら、それぞれの現場で主体的に挑戦し、確かな成長を実感していました。

古野電気には、研究や開発に集中できる環境、仲間と支え合える職場の雰囲気、そしてライフイベントを見据えて長く安心して働ける制度が整っています。

「兵庫・西宮から世界の海に貢献できるやりがい」や、「若手でも挑戦できるチャンスの多さ」に惹かれて入社したお二人は、まさにその通りの環境で日々活躍中です。

また、幅広い世代の社員や、子育てと両立しながら働く先輩たちの姿は、将来のキャリアを描くうえで大きな安心材料になるでしょう。

古野電気には、理系女子をはじめ若手が力を発揮できるフィールドが広がっています。船と未来をつなぐ仕事に挑戦したい学生の皆さんに、ぜひ古野電気の扉をたたいてほしいと思います。


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