
【イベントレポート】女性技術者のキャリアと働き方を探る!石油資源開発株式会社(JAPEX)オンライン座談会
2025年8月1日、石油資源開発株式会社(JAPEX)と特別オンラインイベントを開催しました。
イベントでは、JAPEXの企業説明に加え、女性社員3名による座談会を実施しました。
今回のイベントでは、エネルギー業界の最前線で活躍するJAPEXの女性技術者から、リアルな仕事のやりがいやキャリア形成のエピソードを直接聞くことができました。
参加者にとっても、貴重な学びの場となりました。
それでは、当日のイベントの様子をレポートします。
イベント概要
■開催日時
2025年8月4日(金)14:00~16:00
■会場
オンライン(Zoom)
■内容
会社説明
先輩社員紹介
先輩社員との座談会
会社説明:エネルギーの未来を支えるJAPEXの事業と働きやすさ
イベントでは、まず会社概要や事業内容、そして働きやすさに関する説明からスタートしました。
「本社は東京・丸の内」「国内外に複数の生産拠点」といった基本情報が紹介され、国内外でエネルギー開発を担う企業としての特徴が印象的でした。
JAPEXの事業内容は、大きく以下の3本柱に分かれています。
- E&P(Exploration & Production)分野:地下深くに眠る石油・天然ガスを探し、掘削・生産までを一貫して行う事業
- インフラ・ユーティリティ分野:国内パイプラインによる天然ガス供給や火力・再生可能エネルギーによる発電事業
- カーボンニュートラル分野:CO₂を地下に貯留するCCS(Carbon Capture and Storage)など、環境に配慮した事業
特に印象的だったのは、「2050年カーボンニュートラル」への挑戦。
JAPEXは祖業である石油・天然ガス開発に加え、再生可能エネルギーやCO₂削減に取り組むことで、未来のエネルギーを支える企業として存在感を示していました。
福利厚生についても紹介され、社員が安心して働ける環境が整っていることが伝わりました。
完全フレックスタイム制:コアタイムなしのフレックスタイム制
在宅勤務:週2回月8回を目安に在宅勤務可能
育児休業暇:女性男性共に育休取得率100% ※2024年度実績
これらの制度により、仕事と生活を両立しながらキャリアを積むことができる環境が整備されており、理系女子が安心してキャリアを築ける環境だと実感しました。
先輩社員紹介:仕事内容と入社を決めた理由
続いて、各部門を代表して3名の理系女性社員が登壇し、自己紹介とともに、仕事内容ややりがい、そして入社を決めた理由について語ってくれました。
Tさん(2022年入社、国内カーボンニュートラル事業本部/貯留部)
学生時代の専攻:地質学
現在の業務内容:
1年目は本社で地質研修とOJTを経験し、2年目には長岡の掘削現場で「坑井地質係」として勤務。現在はカーボンニュートラル事業(CCS)に携わり、東新潟地域の地質評価を担当。入社4年目にして、JAPEXの3本柱のうちE&P分野とカーボンニュートラル分野の2分野に従事している。
入社を決めた理由:「地質屋として働きたい」という思いが軸にあった。座談会で感じた社内の雰囲気の良さと、理系知識を生かせる仕事環境に魅力を感じた。
Yさん(2005年入社、技術本部/技術企画部)
学生時代の専攻:地質学(堆積学・地球化学)
現在の業務内容:
入社後は北海道・秋田・新潟の掘削現場で勤務、その後本社に転勤。2012年に探鉱評価のスキルを身につけるため半年間海外のコンサル会社へ留学。その後エネルギー金属鉱物資源機構(JOGMEC)に出向。出産・育児休暇取得後、経営企画部・海外事業部門にて技術以外の業務に携わる。現在、技術本部技術企画部に配属。
入社を決めた理由:「現場経験を通して成長できる環境」があること。国内に自社の現場があることで、将来的にさまざまな知識や経験につながると思った。
Gさん(2014年入社、技術本部/技術研究所)
学生時代の専攻:資源工学
現在は貯留層エンジニアとして開発業務に携わり、技術研究所での研究開発を担当。
在宅勤務制度を活用して柔軟に働き、会社の社会人博士制度を利用して博士課程3年生として研究と実務を両立している。海外案件の評価や交渉も経験。
入社を決めた理由:「女性でも留学や海外駐在に挑戦できる公平な環境」と「社員の人柄の良さ」が決め手。
座談会:座談会で聞けた“理系女子のリアル”
座談会では、就活の軸からキャリアのやりがいまで、学生目線の質問が飛び交いました。
就活で大事にしたことは?
Tさん「地質屋として働けるかを最優先に考えました」
Yさん「現場に出て仕事ができる環境が整っているかどうかを大事にしました」
現場や海外での苦労は?
Tさん「掘削現場では、トラブルへの対応で急に忙しくなることも」
「外国人エンジニアも多く在籍しており、英語でコミュニケーションを取りながら作業を進める点も苦労しました」
Gさん「イスラム圏での仕事では、文化や宗教への理解も大切。最初はご飯を食べるタイミングも気を遣いました」
働きやすさやキャリア形成について
Yさん「育児休暇や短時間勤務などの制度が整っており、実際に無理なく制度を活用できる環境がありがたいです。」
「技術職でも経営企画や海外事業に挑戦できる。女性だからといって制限を感じたことはありません」
3名に共通していたのは、理系で学んだ専門性を生かせる業界であること、そして社内の雰囲気の良さや挑戦のしやすさを重視している点でした。
座談会を通じて特に印象的だったのは、「女性だから無理」という空気が社内にまったくないこと。
三者三様のキャリアを歩みながらも、理系女子がのびのびと活躍できる環境があることが伝わってきました。
座談会ハイライト・印象的なコメント抜粋
「現場では、女性でも一人の地質屋として頼られるのがやりがいです」(Tさん)
「海外駐在でイスラム圏の文化に触れたことは、仕事以上に学びが多かった」(Gさん)
「育休から復帰してもキャリアが途切れない。技術も事務も両方経験できる環境がある」(Yさん)
「女性だから無理、という空気は社内にまったくないです」(全員共通の意見)
今回のイベントを通して、JAPEXはエネルギー業界の中でも未来を見据えた挑戦をしている会社であり、女性技術者がキャリアを伸ばしやすい環境であることがよく分かりました。
座談会に参加した学生の皆さんも、
「現場や海外のリアルな話が聞けて、自分の将来像をイメージしやすくなった」
という声を寄せてくれました。
理系女子の皆さん、エネルギー業界に興味がある方はぜひ一度JAPEXに注目してみてください!