【J.DRIVE プログラム】 J.DRIVE 16メンバーの海外勤務体験ストーリー

コンチネンタル・ジャパンでは、社員のグローバルキャリアを積極的にサポートしており、年齢や社歴に関係なく、業務の必要性に応じて海外勤務する機会があります。今回は、2016年度新卒新入社員であるJ.DRIVE 16メンバーが、2年間の研修期間後の本配属先でドイツ赴任を経験し、現地で感じた国内との働き方の違い、学び、発見などをヒアリングしました。コンチネンタル・ジャパンでのお仕事にご関心をお持ちの学生の皆さんだけではなく、グローバルな職場環境でのキャリア成長を望まれる方にとっても必見のコンテンツです。

(2021年2月下旬現在)


Hiroyuki H. / J.DRIVE 2016メンバー

芝浦工業大学大学院 理工学研究科 機械工学専攻修了後、2016年にコンチネンタル・ジャパンへ入社。現在は、本配属先であるビーグルダイナミクス(以下VED)事業部にて、システムエンジニアとして主に電動油圧ブレーキのシステム機能開発を担当。次期製品のアプリケーション開発を日本で実施するにあたり、2019年1月から2年間、ベース開発が行われているドイツ・フランクフルトでの駐在経験あり。


Q. コンチネンタル・ジャパンへ入社を決めた理由を教えてください。

父親が車好きという影響もあって自然と興味が車に向いていましたので、就職先は自動車業界でと決めており、就活時はコンチネンタル・ジャパン含め部品メーカーと完成車メーカーも検討していました。その中で、特にコンチネンタル・ジャパンは、海外本社の窓口としての機能だけではなく国内に製造拠点もあり、国内と海外拠点間で人財の行き来が多いことを知り、私のグローバルで活躍したいという想いが叶う可能性のある企業だと感じたので入社を決めました。実際、入社後海外拠点とのやり取りも多く、私が携わっている技術や製品の開発拠点がドイツやインドにあるため、各国のエンジニアとのコミュニケーションを通じてグローバルに仕事をしている実感を得ることが出来ています。


Q. J.DRIVEプログラムの仮配属にて経験したことを教えてください。

私の第一回目の仮配属先は、パワートレイン部門*のエンジンシステムズ事業部でした。そこでは、エンジンのECUモデルをソフトウェアにコーディングするソフトウェアエンジニアを担当していました。その次の仮配属先は、東京大学で開講されているNExTプログラムという社会人用研修プログラムに参加しつつ、ADAS事業部のソフトウェアチームでSRR(短距離レーダー)製品のパフォーマンス評価と結果から得られた問題点の分析を担当していました。最後は、今の本配属となるVED事業部にて、リクワイアメントエンジニアとして、お客さまの要求仕様を社内共有できるように所定のシステムへ落とし込み、プロジェクトメンバーと共に仕事を進めていました。私の場合は、仮配属中にこれまで未経験のソフトウェア系エンジニアの業務に携われたので非常に良い経験だったと思っています。

*パワートレイン事業は今後スピンオフ予定


Q. 本配属先での主な役割やタスク、そして海外赴任に至った経緯を教えてください。

2018年4月にVED事業部の先進システムエンジニアリングチームに本配属され、システムエンジニアとして、主にお客さまからの機能要求に基づき、ブレーキ液圧を制御するシステム機能の検討と、それらの機能評価をする業務を行っていました。

本配属の1年後、2019年1月にドイツ赴任となりました。その背景は、フランクフルトでベース開発を行っている次期製品のアプリケーション開発を日本でスタートするプロジェクトに関連しています。そのプロジェクトにおけるエキスパートエンジニアを本国で育成し、日本に置くという話が上がりました。J.DRIVEプログラムを修了し技術的な知識を持ち合わせていること、業務を進める中でオープンマインドな姿勢を持っていたことなどで、私を選抜していただきました。当時の私は、本配属後の半年間は実務を学ぶ時期であり、ある程度国内で経験を積んでおいた方がドイツ本国でもより多くのことを吸収できると思っていましたので、正直早すぎるのではないかと思い迷っていましたね。とはいえ、こういったチャンスはなかなかないことも理解でしていたので、ドイツ赴任を決意しました。


Q. 海外赴任先での仕事状況、学び、発見、チャレンジなどを聞かせてください。

私が所属したチームは7名体制で、メンバーのほとんどがドイツ人で構成されていて、会議含め業務の進行を全て英語で行っていました。開発対象としていたのはある製品の派生モデルで、チーム自体が、機械や電気電子など各領域におけるスペシャリストで結成されていたので、非常に高いレベルで製品コンセプト検討、アイデアの実現化、情報収集方法に関する議論が行われ、お客さまから要求されている新機能をどのように加えるかを検討し、製品テストや評価を行っていました。また、そういった業務以外に、私は、得られた情報や知識を横浜のチームメンバーへ伝えながら製品トレーニングも行っていましたので、業務量の管理もそうですが、時差を加味したタイムマネジメントも大変でした。

ドイツ滞在時では多くのことを学ぶことが出来たのですが、第一にワークライフバランスの保ち方ですね。現地の同僚たちは、決して仕事量が少ないというわけではないのにワークライフバランスがしっかりできていて、効率性を意識して仕事をしている姿は私にとっての大きな学びでした。また、日本と比較して、現地ではミーティングの進め方や議論の仕方が違うと感じました。ドイツ人の同僚たちは、自分の意見や考えを直接的に伝えるので、そういったアウトプットをどう咀嚼して返すか、初めのうちは苦労しました。議論への積極的な参加や意見を求められる場面も多く、最初のうちは英語でのやり取りということもありストレスに感じる点もありましたが、そういった状況の中で課題を解決していくこともあり効率的で有意義な議論ができていたので、そういったスタイルは勉強になりました。


Q. 今後のキャリアパスへの考えを聞かせてください。

今、私が目標としているキャリアパスは、ドイツで共に仕事をしていたエキスパートエンジニアをイメージしています。 ドイツ本社の力に頼らず日本主体でアプリケーション開発を進められ、さらにその一連の流れをリードして、社内外から認められるエンジニアになりたいと考えています。 


Q. 学生の方々へのメッセージをお願いします。

学生の皆さんには、大学時代では経験できなかったことを就職先で叶えられるようなお仕事を見つけてほしいです。大学時代に得た専門性にはあまり固執せず、仕事では自分の能力やスキルを応用させていこうというオープンで柔軟な考え方も重要だと思います。私のケースでいうと、ソフトウェアの専門性はあまりなかったのですが、業務上やらざるを得なかったので周囲からのサポートも借りながらなんとかこなすことができました。今までのことと目先のことだけではなく、その先にある自分の目標やキャリアパスのことも考えて企業選び、仕事選びをされる方が良いかと思います。

コンチネンタルでは、私のように幅広い知識や経験を得ることができ、チャレンジする姿勢とモチベーションがあれば、グローバルな環境にて新しい製品の技術や機能に関わる仕事へ取り組むチャンスもあります。そういった職場で挑戦したいと思っている学生の皆さんには、是非当社への入社を検討いただきたく思います。 

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