
三菱ケミカル|日経Xwomanの「続・課長インタビュー 100通りのリーダーシップ」に当社女性社員が紹介されました
日経xwoman「続・課長100人インタビュー 100通りのリーダーシップ」という連載企画に、三菱ケミカル トランスフォーメーション所管 デジタル統括本部 デジタルプランニング部 ベンダーマネジメントグループ グループ長の棚井由紀子さんにご登壇いただきました。
本記事では棚井さんがどのように困難を乗り越え活躍されていらっしゃるのか、また、マネジメントに向き合っていらっしゃるか、想いを語っていただいているほか、これから課長を目指す方へのアドバイスもございます。
概要
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下記に記事要約を纏めています。
棚井さんは、7人の部下を率い、外部のパートナー企業との関係を構築・維持するベンダーマネジメント業務を担っています。課長になられて感じたのはコミュニケーション面の課題。
他部署から「その説明では分からない」と指摘されたり、部下から遠まわしに苦言を呈されたりしたこともあったといいます。
―お迎えに遅れて思わず涙―
課長職には2020年4月、新型コロナウイルスの第一波が押し寄せていた頃昇格され、業務の引き継ぎなど全てオンラインとなり、不明点があっても気軽に質問できない中、未就学児2人の面倒を見ながら未経験の業務をこなすのはとても大変だったそうです。課長昇進前は、仕事を抱え込んでしまい、お子さん保育園のお迎えに遅れることもあり、対応してくださった保育士さんからの「大丈夫です」という言葉に申し訳なく、涙が出てきたこともあったそうです。
―課題について―
現在お子さん達は小学生になり、手がかからなくなってきたそうですが、タイムマネジメントに課題がある状況は変わらないそうです。
理由の1つは、管理職として出席しなくてはならない会議が多く、特に棚井さん主催会議の資料準備等に時間がかかるほか、会議後は課題や次のアクションを明確にし、メンバーにタスクを振り進捗管理する必要もあり、作業時間確保のため予定をブロックしていても、急な対応等があれば予定通りに進まず、間に合わないときは、早起きして出社前に終わらせたり、80%完成すればよしとして進めたり、時には割り切って諦めたり。
こうした対応術は、子育てとの両立の中で身についたと感じているそうです。
しかし、昇進してみなければ気づけなかったことも沢山あるそうで、その1つが、ご自身のコミュニケーション力における課題ということです。昇進された頃、部の予算について、課長という立場で初めて他部署に報告する場で、その説明では分からないと言われことがあったということです。
―説明への自信、どうやってつけた?―
これまでチーム内で理解していた内容や専門用語を、「通じるだろう」と思い込み、そのままの感覚で他部署の人に話してしまったことが原因で、課長になる前のチームリーダー時代にはチーム内だけを見ていればよく、部署全体を見渡す視点は持っていなかったため、他部署の人に予算や実績を報告する際、どう言えば伝わるかという視点が抜け落ちていたということです。
以来、他部署との会議では「どのような言葉を選び、どう説明すれば理解が得られるか」を心がけ、専門用語は一般的な言葉に置き換え、不明点はないかその都度確認したり、相手が重視するポイントを事前に把握し、それに沿って説明の順序を組み替えるなど工夫した結果、「分かりやすかった」と言ってもらえることが増え、説明への自信もついてきたそうです。
―優しすぎるのではないですか?―
マネジメントで意識しているのは、色々な人の意見を聞いた上で判断することだそうですが、相手の意見を尊重する姿勢が、周囲からは時々もどかしく見えることがあり、部下からは優しすぎると言われたこともあるそうです。普段から棚井さんが気をつけているのは、感情的なやり取りに発展しないよう、相手に合った表現を工夫すること、メールやチャットを送る前には一度読み返し、表現が適切か、誤解を招かないかを確認してから送るようにしたり、意図が伝わったかどうかは、相手のアクションを見て反応を探り、相手が曖昧な返事をしたり、表情に戸惑いが見えたりしたときは、改めてその背景や意図を補足されているそうです。
―課長として意識していること―
課長として日々意識しているのは、メンバーとのコミュニケーションを密に取り合うことだと考え、例えば、週3回、メンバーとオンラインでの朝会では、業務の進捗確認だけでなく、雑談を通して関係を深めることを目的とし、他愛のない 雑談のなかから、メンバーのコンディションや変化に気付いたり、それぞれが抱える背景が垣間見える場面もあり、自然とフォローしあえる関係性づくりにつながっている気がするそうです。
―座右の銘―
【昨日より今日、今日より明日、より良い自分に。】
少しずつでも、より良い自分になれたらという思いがあります。大きくジャンプアップはできなくても、一日一日、着実に成長していきたいです。
― リーダーシップを学んだ本―
『リーダーシップの旅』(野田智義、金井壽宏著、光文社新書)
リーダーとしての精神的なあり方や考え方がつづられています。
いわゆるリーダー論が書かれた他のビジネス書は「こうすべき」といったマニュアル的な内容が多く、自分にはしっくりきませんでしたが、この本は、読んでいるうちに「自分ならどうするか」と思いを巡らせるようになりました。
自分なりのリーダー像を考えるきっかけになる一冊でした。
―棚井さんからのアドバイス―
これから課長を目指す人には「まずはやってみる」というマインドを大切にしてほしいです。課長になったからといって、突然すべてを完璧にこなせる人はいませんし、会社側もそれを期待していません。だからこそ、一人で抱え込まず、上司や同僚に頼ることを忘れないでほしいと思います。
次回は、部長職インタビュー記事を検討しています。お楽しみに!