持続可能な未来へ挑戦する総合化学メーカー 三菱ケミカル
三菱ケミカルは幅広い産業に向けた素材や化学製品を提供し、その製品は私たちの身近な生活に深くかかわっています。環境への配慮や持続可能な社会の実現を視野に入れた製品開発、ダイバーシティエクイティ&インクルージョン(DE&I)を重視した職場環境など、先進的な取り組みで社会に貢献しています。そんな三菱ケミカルの事業や仕事内容などを紹介します。
▼技術職の女性社員のインタビューはこちら
目次[非表示]
企業概要:持続可能な未来を支える三菱ケミカル
三菱ケミカルは、機能商品、ケミカルズの2つの分野でグローバルに事業を展開し、さまざまな社会課題解決に向けて挑戦しています。
三菱ケミカルでは、世界中で4万人を超える社員が在籍し、国内拠点は、北海道から九州まで全国に展開しています。
三菱ケミカルの事業分野
三菱ケミカルは、幅広い分野において多様な製品やサービスを展開しています。
ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ
車や建物、電子機器、身の回りのプラスチック製品など、多くの製品に欠かせない「基礎素材」を提供しています。
基礎化学製品は、プラスチックやゴムなどの原料となる素材です。たとえば、自動車の内装や家電製品の外装、食品パッケージなど、さまざまな分野で使用されるプラスチック製品は、この基礎化学製品から作られています。また、日常生活で目にするビニール袋やパッケージなどにも利用されており、現代の生活に欠かせない存在です。
炭素製品には、「コークス」や「カーボンブラック」などがあります。コークスは製鉄業で鉄を作る過程に欠かせない素材です。また、カーボンブラックは自動車のタイヤやゴム製品に使われ、ゴムに耐久性と強度を与える役割を果たしています。
MMA&デリバティブズ
アクリル酸メチル樹脂(MMA)は、透明度が高く、耐久性や加工のしやすさからさまざまな製品に利用されている重要な素材です。スマートフォンの画面保護フィルム、水族館の水槽ガラス、ソーラーパネルなど、多様な用途に使われています。MMAは、主要3製法を世界で唯一保有し、30%以上の世界シェアを誇る三菱ケミカルグループのコア事業の一つです。
また、三菱ケミカルはコーティング剤や添加剤も取り扱っており、これらの製品は、素材に「新しい機能」や「保護機能」を加える役割を果たしています。
たとえば、自動車のボディに使われるコーティング剤は、外観の美しさを保つだけでなく、紫外線や雨風からのダメージを防ぎ、耐久性を向上させます。
添加剤は、プラスチックや塗料に少量加えることで、素材の柔軟性や強度、耐熱性を高める役割があります。たとえば、建物の外壁用のプラスチック部品に添加剤を加えることで、日光や雨に対する耐久性が上がり、長期間使っても劣化しにくくなります。
スペシャリティマテリアルズ
三菱ケミカルは、「デジタル機器」や「再生可能エネルギー」を支える製品も展開しています。スマートフォンやタブレット、スマートウォッチなどの電子機器に欠かせないフィルムや電子部品、さらに電気自動車や太陽光・風力発電用のバッテリーに必要な素材も提供しています。これにより、デジタル社会やエネルギー転換を支える基盤を築いています。
スペシャリティマテリアルズでは、フードやヘルスケア分野でも革新的な製品を提供しています。特に「シュガーエステル」は世界シェア約7割を誇る乳化剤で、食品添加物としてケーキや焼き菓子に「ボリューム感」を与え、油分の分離を防ぐことで安定性と品質を向上させています。
また、ヘルスケア分野では、医薬や化粧品の原料の開発・生産も行っており、安全性と有効性に優れた素材を提供しています。
三菱ケミカルの技術職
三菱ケミカルは、世界中で幅広い分野にわたる製品とサービスを提供し、社会の発展と豊かな生活に貢献しています。その中で、技術職は企業の成長と技術の革新を支える重要な役割を果たしています。
三菱ケミカルには多彩な理系職種があり、それぞれが企業の成長と技術革新に貢献しています。主な理系職種を紹介します。
研究開発職
科学技術を駆使して、新素材や製品の探査・開発を行い、市場ニーズに合った製品の提供を目指します。探査研究から商品開発まで、多岐にわたる研究フェーズに携われるのが魅力です。
知的財産職
特許の取得や事業部門・研究部門の戦略的な支援を通じて、技術的な競争力を維持。企業の成長に貢献する重要な役割を担っています。
生産技術職
新商品の開発から商品化までをサポートし、製造プロセスの改善や安全性・品質向上を図ります。新しい技術を取り入れ、製品の収益化を実現するための技術革新に挑戦できます。
製造技術職
大規模プラントの改良や管理、新技術の導入を検討し、プラントの安全で効率的な運用を支える役割です。安定した生産活動を実現するために貢献しています。
設備技術職
プラント設備の設計、管理、保守を担当。高度な機械・電気技術で安全な生産活動の維持に貢献しています。
多様な働き方とライフステージに応じたサポート体制
三菱ケミカルでは、従業員がそれぞれのライフステージや多様な働き方に合わせて安心して働けるよう、柔軟で充実した支援制度を整備しています。特徴的な取り組みの一部を紹介します。
遠隔地勤務制度
従業員が家庭環境やライフスタイルに応じて、勤務地や働き方を選択できる制度です。例えば、家族と同居しながらリモートで本社業務を遂行するなど、地域に縛られない新しい働き方が可能です。
育児・介護支援制度
三菱ケミカルは育児や介護に配慮した制度を充実させており、男性の育児休業取得率は74%と高水準です。育児や介護のためのフレキシブルな勤務体制が整っているため、ワークライフバランスを保ちながらキャリアを続けやすい環境が整っています。
多様性を尊重した職場環境の構築
三菱ケミカルは「D&Iアワード2023」の最高位「ベストワークプレイス」を受賞しており、性別や年齢、国籍を問わず誰もが活躍できる環境づくりを進めています。社内では多様性を尊重し、個々の才能やバックグラウンドを活かしたチームづくりが推奨されています。
人事が答える三菱ケミカルの制度
Q. 三菱ケミカルではどのようにして自分のキャリアを形成できますか?
A. 三菱ケミカルには「社内公募制度」があり、他部門の職種にチャレンジすることが可能です。たとえば、研究職の方が営業職に挑戦したい場合、この制度を通じて、異動することができます。また、上司との“1 on 1”(一対一の面談)もあり、自分のキャリア志向についてじっくり相談する機会が設けられています。自分の希望や目標を明確にしながら、次のキャリアステップに進むことが可能です。
Q. 育児休業から復帰した際に、担当する研究テーマや部署は変わりますか?
A. 育児休業に入る前に、職位者や上司との面談を通じて復帰後のテーマや部署について話し合う機会が設けられています。また、普段の上司との“1 on 1” で希望を伝えることができますし、復帰後のキャリアについて柔軟に対応する体制が整っています。必ずしも復帰後にテーマや部署が変更されるわけではなく、ご自身の希望に沿ってキャリアを続けられるようサポートしています。
三菱ケミカルは、環境負荷の軽減や次世代素材の開発を通じ、社会課題の解決に積極的に取り組んでいます。多様なフィールドで専門性を活かし成長できる環境が整った場所で、持続可能な未来を創り出しませんか?
12月には、三重県四日市市の東海事業所で、2026年卒業予定の化学・化学工学専攻の修士学生向けのイベントが開催されます。座談会も行われますので、三菱ケミカルに興味のある方はぜひご参加ください。
▼詳しくはこちら