INPEX 人材開発グループのマネージャーにインタビュー! エンジニアから人材開発の道へ!そのキャリアとやりがいとは?
INPEXは国内外においてエネルギーの開発・生産・供給を持続可能な形で実現することを通じて、より豊かな社会づくりに貢献しています。
エネルギーの安定供給とネットゼロカーボン社会実現という困難な課題の達成に向けて、INPEXでは技術者・エンジニアの育成にこれまで以上に熱心に取り組む必要があります。
その最前線で指揮をとるのはリケジョ、大竹マネージャー。これまでのキャリアや仕事観について聞いてみました。
人材開発に携わるまでのキャリアと現在の仕事内容
自己紹介をお願いします。
大学で石油開発(石油工学)を学んでいたため、女性エンジニアの採用があった(旧)帝国石油に入社しました。そもそも石油開発はマイナーな分野であり、また、雇用機会均等法が改正され、女性の時間外・休日・深夜労働の制限がようやく撤廃されたタイミングだったので、女性=現場業務は無理 というイメージが根強い中での採用は、会社側にも議論があったのではと想像しています。
5年間新潟市の鉱業所で国内油ガス田管理に携わった後、東京の本社に異動になり、その後、会社の合併を経てオフィスは変わりましたが、ずっと東京地区に勤務しています。
現在の部署や業務内容についてお聞かせください。
現在は人事ユニット人材開発グループマネージャーとして研修やキャリア支援を行っています。人材開発の仕事はキャリア面談などで社員一人ひとりに向き合い寄り添う事も大事である一方、人の集まった組織としての大局的な傾向を把握し課題を抽出することもとても大切です。
ついつい声の大きな意見に惑わされそうになりますが、それはある1人の意見に過ぎず、サイレントマジョリティ―は別の意見を持っている事もあります。いかに本質を見極めて、有効な施策を打って行くかを考え実行する事は、とてもやりがいがある一方、成果が出るのに時間がかかり見えにくい事が人材開発のジレンマでもあります。人事ユニットに来て2年3か月が過ぎましたが、まだまだ学ぶことばかりの毎日です。
これまでの業務で最も印象に残っていることは何ですか。
2008年頃から4年間ほど技術本部でCCS (Carbon dioxide Capture and Storage)に関するスタディを担当していました。
いまや脱炭素社会の文脈の主要素であるCCSも当時は黎明期であり、学会に参加しても課題に対する論点が整理されておらず、焦点の定まらない様々な研究が乱立していた印象でした。
私自身は、過去に当社の現場で実施したCCS実証試験の貴重な各種データが手元にあったため、その解析は未知への探求という感じでエキサイティングでした。世間動向は大切ですが、時には周囲に惑わされず物事の本質が何かを良く良く考え抜く大切さを学んだ気がします。
出産・育児とキャリアの両立
出産や育児、子育てなどと仕事を両立するうえで苦労したこと・どうやって乗り越えてきたか教えてください。
中・高・大の三人娘がいます。夫がずっと単身赴任だったこともあり、ゼロ歳から保育園⇒学童とお世話になりながら、フルアクセルを踏み続けた印象です。
子供が大きくなり、仕事も自分の時間も十分に取ることができるようになった今、正直あの日々には戻りたくもないし、今の自分では乗り越えられないと思います。倒れることなく健康に今まで過ごしてこられたのは、単に運が良かったのだと思っています。
今、そしてこれからの両立に悩む若い達は、お金で買える時間とサポートはケチらずに使い、頼れる人を頼れるだけ利用し倒したらいいと思います。
子供は社会の宝ですから、親だけに子育ての責任を押し付けずに、皆で子育て出来る社会になったら良いなと思っています。近所のおばあちゃんとして子育てに関わりたいです。
〈ある1日のスケジュール〉出社時の一例です。
09:00 |
出社後、メールチェック、スケジュール確認 |
09:30 |
部下①との1 on 1ミーティング |
10:00 |
部下②との1 on 1ミーティング |
11:00 |
部下から業務進捗報告を受ける |
12:00 |
昼食 |
13:00 |
育成チームとの定例ミーティング |
15:00 |
新人事制度に関する担当者ミーティング |
18:00 |
業務を終え、帰宅 |
理系ならではの探求心が重要
キャリア目標や達成したいことを教えてください
エンジニア業務を16年、人事関係の業務を6年と全く異なる2つ業務に関わってきました。不思議な事に、仕事のやり方や視点、人との関わり方や事業の知識など、エンジニアとして学んだ事の多くが今の人事の仕事に活きています。
また、関わる前は興味も無かった業務でもやってみれば奥深く、探求心は尽きません。これからのキャリアにおいても、今までと全く違う事にチャレンジする事があっても面白いと思っています。
高い壁ほど乗り越えたくなる質であり、また管理職としてチームを率いる事には適性を感じているので、やる気のある部下と一緒に困難なミッションに立ち向かうような業務が出来たらいいなと思っています。
最後に、就活している、あるいは今後控えている理系女子学生向けにメッセージをお願いします。
結局は目の前の物事に熱中できる好奇心と体力が一番大事なのではないでしょうか。
比較的時間に余裕のある学生のうちに、失敗を恐れず、手あたり次第いろいろチャレンジしてみたら良いと思います。ベストな選択を探すよりも、まあまあベターな道で全力を尽くせる事の方が、良いキャリアを作れると感じています。理系ならではの探求心は社会に出ても重要な資質です。
一方、長い人生を考えると、大学の専門にこだわりすぎて道を狭めるのももったいないと感じることもあり、一期一会を大切に過ごしてくださいね。
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