皆さん、こんにちは。

茨城県にある日本TI美浦工場で、人事グループ長を務めています小森　弥香と申します。

この機会に、皆さんにTIでの仕事の楽しさ、キャリアについてお話ししたいと思います。

入社のきっかけ

私はある工業系の大学で電気電子工学を学び、半導体光デバイスを研究する研究室に所属していました。当時の研究室の同期生からテキサス・インスツルメンツという会社のことを聞いたのが、TIとの出会いでした。就職活動をするにあたり、男女の格差が無く、女性エンジニアが活躍していて、長く働ける会社であると聞き、TIへの応募を決めました。

どんな新入社員だった？

入社当時の配属先は、製造技術グループのプロセスエンジニアでした。研究室時代に半導体ウェハ上に電極配線をプロセス加工していたため、TIの半導体工場のクリーンルームは広くて多くの自動運転装置があり、とてもワクワクしました。毎日楽しくプロセス評価を行っていたことを今も懐かしく思い出します。

新入社員時代は、いろいろなことに興味津々で、あっちの先輩、こっちの先輩に付いて延々とクリーンルームで過ごしていました。製造グループはもちろん、時には装置技術グループ、開発グループ、隣の工場ラインまで進出していろいろなことを教わりました。そこで知合った先輩方とは今でも会うとよく話をします。

TIでのキャリア（仕事）について

入社後からこれまでに、組織変更などをきっかけに、何度か担当職種が変わりました。そのたびに新しいことを覚え、多くの人と関わりながら様々な仕事を経験しました。そのトランジションを支えたのは大学時代に学んだ知識でした。プロセスエンジニアでは物理化学現象、電気特性計測ではプログラミング、電気電子回路理論、半導体物性、歩留まり管理では統計学など、本当に大学での無駄な勉強は無かったと心から思えるほど、それまで学んだ多くのことを活かしてたくさんの仕事を経験することができました。

そうそう、英語の話ですよね。入社当時の私はTOEICスコアで400点そこそこ、英語はほぼ読めない・話せない状況で、外資系であるTIに入社することはとてつもなく無謀な挑戦でしたが、「入社すれば強制的に英語に触れることになって、身に着けられるはず」、と楽観していました。工場でプロセスエンジニアの業務を行っている中では、英語が必要な場面はあまり無かった他、入社後数年は特に勉強していませんでした。ある日ふと、10年後自分はどんな仕事をしているのだろう？と思ったときに、「今の状態のままであることはあり得ない！」と、このまま年齢だけカウントアップしていくことが怖くなり、そこから社内英語クラスの常連となって、興味を持って意欲的に勉強するようになりました。

一念発起してから何年か経ち、特に人事グループに入ってからは、組織全体が加速度的にグローバライズしていきました。容赦ない海外のカウンターパートとの電話会議で四苦八苦しながら、「実践あるのみ！」で経験値を上げ、何とか「英語で仕事をする」ようになったのです。

マネージャーになろうと思ったきっかけ

今でも実はあまりマネージャーである実感はないのですが（笑）、やってきたことの延長線上にその機会が現れてきたと思います。社員としての成長を上位マネジメントが見出し、人事グループ長のサクセッサー（後継者）としての機会を提示していただきました。マネージャーの仕事は幅広い視野で物事を捉え、数々の支障を解決しながら変化を導くことだと思います。女性はマルチタスクが得意、いろいろなことによく気が付く、などが一般的な特徴とされていると思います。そういう点で既に素質が備わっているのですから、「マネージャー」という肩書に臆することなく、「マネジメント」という仕事と捉えると、面白くやりがいのある仕事としてのマネージャーへの道が見えてくると思います。

学生の皆さんへ

今まさに進路のことや就職のことで悩んでいると思います。多くの方と関わっていろいろな考え方を学び、あらゆることに興味を持って取り組んでみてください。その結果、この先の選択が、仕事がより充実し、キャリア、人生がきっと豊かになってくると思います。TIには理系の勉強をしてこられた皆さんに多くの活躍の機会があります。この先の人生のステージとして皆さんに興味を持っていただけると幸いです。