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INPEX 水素・CCUS事業開発室で働くエンジニアにインタビュー、仕事内容やキャリア、やりがいとは?

INPEXに新設された水素・CCUS事業開発室、そこでは未知の分野にエンジニアとしてチャレンジする姿がありました。実際に働く社員の方はどのようなキャリアや経験を経て今の事業に携わっているのか、入社理由ややりがいについてインタビューしました。

INPEXに新設された水素・CCUS事業開発室の詳しい説明

  ネットゼロカーボン社会を目指して新設された INPEXの水素・CCUS事業開発室とは? IINPEXは、エネルギーの安定供給をミッションとして掲げるエネルギー開発企業です。最近では、地熱や風力などの再生可能エネルギー事業をはじめ、水素・CCUS事業も展開しています。 今回は、そんなINPEXの仕事や働き方を知るため、社員の方に気になる疑問をインタビューしてきました! 早速、INPEXの水素・CCUS事業について解説していきます。エネルギー問題に関心がある理系女子の方は、ぜひ参考にしてみてください。 理系女子のWEBメディアRIKEJOCAFE


目次[非表示]

  1. 1.水素・CCUS事業に関わるまでのキャリアと現在の仕事内容
    1. 1.1.池田さん:油層エンジニアから水素・CCUS事業開発室のマネージャーへ
    2. 1.2.金子さん:水素発電の実証実験に携わる
  2. 2.INPEXへ入社を決めた理由
    1. 2.1.池田さん:資源小国の日本においてエネルギーの安定供給に貢献したい
    2. 2.2.金子さん:企画立案から開発、操業まで幅広く携われる環境がある
  3. 3.開発を行う上での環境への配慮
  4. 4.これからのエネルギーはベストミックスが重要
  5. 5.INPEXでは、理系の知識を活かせる仕事や海外で勤務できるチャンスがある


水素・CCUS事業に関わるまでのキャリアと現在の仕事内容


ー今までのキャリアと現在の仕事内容についてお聞かせください。


池田さん:油層エンジニアから水素・CCUS事業開発室のマネージャーへ

大学時代の専攻は資源工学です。INPEX入社後は油層エンジニア(Reservoir engineer)としてさまざまなプロジェクトを経験しました。オーストラリアのパースに5年駐在し、アブダビには3年駐在した経験があります。

例えば、オーストラリアのイクシスLNGプロジェクトやアブダビの上部ザクム油田と言う巨大油田のプロジェクトに関与し、開発計画の策定や石油・天然ガスの生産量の予測評価などに従事しました。


現在は水素・CCUS事業開発室のマネージャーとして、新規プロジェクトの検討や方針作成、予算や進捗管理など様々な業務を行っています。


金子さん:水素発電の実証実験に携わる

大学では化学工学を専攻し、2019年、INPEXに入社しました。入社後の新入社員研修で石油天然ガス開発業界の流れや技術を、座学形式の講義で学びました。また、INPEXの天然ガス田、油田、LNGの受入施設を2〜3ヶ月単位で周り、実際のプラントを見ながら、プロセスや操業方法などを学びました。

プロジェクトの技術支援をする部署(本社)に配属され、LNGプロジェクトの技術検討を行ってきました。

その後、水素・CCUS事業開発室に異動し、国内で天然ガスから水素を作って、発電に利用する実証試験に携わっています。発案の初期段階から関わっていて、天然ガスから水素を作る基礎技術から勉強し、プラントエンジニアリング企業と議論できるくらいの知識まで身につけました。実証試験のコンセプトや技術、利益を評価する仕事に携わり、現在は基本設計と呼ばれるフェーズに取り掛かる準備をしています。



INPEXへ入社を決めた理由


ーどのような点に惹かれてINPEXに入社を決めましたか。

池田さん:資源小国の日本においてエネルギーの安定供給に貢献したい

日本は資源小国ですので、エネルギーの安定供給が非常に重要な課題となります。

その課題解決に向けて何か自分も貢献できないかと考え、エネルギー会社に興味を持ちました。その中でINPEXは、自分たちで石油天然ガスの開発を海外で行い、日本へ輸送し供給している点でとても魅力を感じ、入社しました。

現在はエネルギーの安定供給に加えて、ネットゼロカーボンの実現という課題に最前線で取り組めるのが魅力です。水素・CCUSという事業分野は未開拓であり、チャレンジのしがいがあります。


金子さん:企画立案から開発、操業まで幅広く携われる環境がある

INPEXは、プロジェクトを保有する側ということで、企画の立案から開発、また操業まで、幅広く携わることができる点に惹かれました。

現に今、小規模ですけれども、国内実証試験に立案時から携わらせていただいていて、やりがいを感じています。


開発を行う上での環境への配慮


ー開発では森林伐採のイメージが浮かびますが、環境負荷に対する考えをお聞かせください。

例えば、太陽光発電では森林を開拓して施設を設置しなければいけない場合があるかも知れません。また、施設の設置や運転によって、多少のCO2が排出される事もあるかも知れません。しかしながら、トータルとしては太陽光発電の使用は地球環境に優しいと考えられています。

プロジェクトの実施においては、当然ながら国や自治体の環境規制や法律に則り、環境影響評価をしっかりと実施します。また、プロジェクトが環境へ与える影響を評価する際には、プロジェクトがそのライフサイクル全体で環境に与える影響を評価する必要があります。所謂ライフサイクルアセスメントを実施し環境への影響を評価し、また、プロジェクトの計画を立てる際は、環境に与える影響を最小限に抑える様に設計が行われます。



また、プロジェクトを実施する前には、市町村などの自治体に加え、地元住民の方々にも丁寧に説明するのが基本です。例えば、町内会の会長さんに挨拶して地域の方を集めていただき、説明会を開催し、プロジェクトの意義を理解して頂くと共に、細かな要望などに対応する事もあります。



地元含め関係者の方々から理解を得て事業を進めていくには、誠実に対応していくことが重要だと考えています。


これからのエネルギーはベストミックスが重要


ー専門家の目線から今後淘汰されていくエネルギーは何だと思いますか?

様々な企業や統計機関が、将来のエネルギー源の使用に関して、予測を出しています。その予測のほとんどは、今使われているエネルギー源のまま変わらないようです。


世の中には、石炭や石油、天然ガス、原子力、太陽光、バイオマスなど、さまざまなエネルギーがあります。どれかを淘汰していくのではなく、比率を少しずつ変えながらミックスして使っていく予測です。


なぜなら、1つのエネルギー源に頼っていると、政治的・技術的な理由で資源が遮断されたとき、国の経済・安全保障に大きな影響があります。そのため日本でも、さまざまなエネルギー源を組み合わせて、安定的に電力や熱を供給するための政策が取られています。


「石炭や石油は二酸化炭素を多く排出するから使わない」「原子力は危ないから使わない」などというイメージではなく、可能な限り幅広いエネルギーを利用できる環境を整えるのが現実的です。


人口の増加も含めた各国の事情を考えると、やはりエネルギーミックスの考え方をベースに、それぞれの地域で異なる比率で資源を使ってく流れになると思います。もちろん気候変動を可能な限り抑える比率を追求しなければなりません。


よく使われているベストミックスという言葉があって、気候変動をできるだけ抑えていく形で、組み合わせをベストなものにしていくというのが、今後の流れなのかなと思います。


INPEXでは、理系の知識を活かせる仕事や海外で勤務できるチャンスがある

ー理系学生にむけてメッセージをお願いします。

学生時代は人生に一度きりです。自分がやりたいことをなんでもやっていくことが一番大事です。特に時間やお金には限りがあるので、いかに自分のやりたいことを明確にできるかがポイントだと思います。

具体的に挙げるとすれば、チーム活動です。INPEXでは社内・社外を問わずチームで仕事をすることが多いです。業者や政府機関、地元の方などとも関わります。

そのため、コミュニケーション能力が高い方や、チームで働くことが好きな方が、INPEXの環境に馴染みやすいかもしれません。

また、石油天然ガスの動向も定かではありませんので、水素やCCUSに関する事業だけでなく、さらなる未知の分野に取り組む可能性もあります。世の中の、さまざまなことに関心を持って柔軟に取り組んでもらえる方にぜひ仲間になっていただきたいと思います。

INPEXでは、理系の知識を活かせる仕事や海外で勤務できるチャンスがあり、大きなプロジェクトに参加できる機会が多くあります。

さまざまな人々と協力しあって、大きな目標を達成する喜びを共に味わってみませんか。

INPEXでは女性を含め多様な人材確保を目指して新卒採用をおこなっています。チームで働くことが好きな理系女子学生の方、エネルギー開発業界にも興味をもっていただき、ぜひINPEXで働くことを検討してみてください。

INEPXの新卒採用情報はこちら


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