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エネルギーの未来に応えるリーディングカンパニー!INPEXの事業や仕事内容を徹底解説

「エネルギーに新しい風」 をテーマに、国内・海外でエネルギー資源の開発・供給を担うINPEXは、グローバルな環境で働くチャンスに恵まれた企業です。最近では再生可能エネルギーの分野にも取り組み、さらなる躍進が期待されています。今回はINPEXの事業や具体的な仕事内容などを紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.INPEXのメインビジネスは石油天然ガスの探鉱開発!
  2. 2.上流ビジネスの具体的な流れは?
    1. 2.1.ステップ1.鉱区の権益を取得
    2. 2.2.ステップ2.地下資源の調査と評価
    3. 2.3.ステップ3.生産活動を展開
  3. 3.INPEXは世界各地でエネルギー資源開発を推進
  4. 4.投資費用は4兆円!イクシスLNGプロジェクトとは?
    1. 4.1.日本で初めてのLNGオペレーターに
    2. 4.2.関東甲信越の広範囲に天然ガスを流通
    3. 4.3.石油天然ガス以外に地熱・風力発電の分野にも進出
  5. 5.INPEXで働くエンジニアの仕事は?
    1. 5.1.地質評価や物理探査
    2. 5.2.井戸の設計、リグの選定・調達
    3. 5.3.油ガス層の様子をシミュレーション
    4. 5.4.生産施設のデザイン・建造
  6. 6.INPEXに関する疑問を解決!Q&Aコーナー
    1. 6.1.Q1.国内ガスパイプラインでガス会社以外の販売先では、ガスがどのように利用されるの?
    2. 6.2.Q2.プロジェクトに携わるときは最後まで担当できるの?
    3. 6.3.Q3.鉱区取得時の仕事で難しいことは?
  7. 7.INPEXは海外勤務のチャンスあり!女性社員も増加傾向


INPEXのメインビジネスは石油天然ガスの探鉱開発!




INPEXのメインビジネスが、石油天然ガスの探鉱開発です。一般的に、石油天然ガスが消費者に届くまで、いくつかのプロセスがあります。


まずは資源を探して、地上まで持っていかなければなりません。採掘した資源はパイプラインやタンカーなどで運んで顧客に販売します。石油天然ガスを受け取った顧客は、それぞれの欲しい形に加工して流通させ、街中の一般消費者のもとに届けていきます。


川の流れにたとえて、探鉱開発の事業を「上流」といい、それ以降の過程を「下流」と呼ぶのが業界の通例です。探鉱開発の上流ビジネスを担う会社は、INPEXのほかには国内で数社しかありません。海外でいえば、ロイヤル・ダッチ・シェルやエクソンモービルなどの巨大企業(メジャー)が代表的です。


ちなみに下流ビジネスは、国内ではさまざまな企業が取り組んでいます。代表的な企業は、エネオスや出光興産、東京電力、東京ガスなどです。


上流ビジネスの具体的な流れは?



INPEXが展開する上流ビジネスの具体的な流れを追ってみましょう。



ステップ1.鉱区の権益を取得


石油開発会社は主に海外で石油や天然ガスを調査出来る権利(権益)を取得することから始めなければなりません。産油ガス国が調査できるエリアを鉱区として設定します。


鉱区を取得するには、産油ガス国が設定する入札に参加したり、既に権益を持っている会社から購入したりします。鉱区を取得するまでの期間は、おおよそ1年程度です。


ステップ2.地下資源の調査と評価


いざ鉱区を取得したら、そのエリアのどこに資源が眠っているかどうか調べます。いわゆる探鉱活動です。探鉱活動は数年かけて行います。


石油天然ガスが眠っていると予想できたら、その場所に実際に数千メートルもの深さの井戸を掘って地下にアクセスし、資源を試しに生産する流れです。


石油天然ガスの存在がわかれば、どれだけの量が眠っているか評価作業を数年かけて行います。具体的には、井戸を数本堀り、面の広がりで資源の埋蔵量を調査していきます。


ステップ3.生産活動を展開


埋蔵量を把握したあとは、生産に必要な井戸や地上のプラントなどを検討します。経済性が見込めると判断すれば、適切な設計プランにもとづき開発・建設を行います。


実際にプラントを建てたり、生産するための井戸を掘ったりして、生産活動を展開していく流れです。


一つの油田やガス田の生産フェーズはかなり長く、10年~50年の期間にわたって資源を生産できることもあります。


INPEXは世界各地でエネルギー資源開発を推進


INPEXは2006年に設立された比較的若い会社です。帝国石油(1941年設立)という会社と国際石油開発(INPEX)(前身の会社は1960年設立)という会社が合併してできた企業です。本社は東京の赤坂にあります。


経産大臣が黄金株を持っていて、ほかの会社に買収されない拒否権を有しています。


というのも、INPEXのビジネスでは、国の根幹である石油天然ガスというエネルギー資源を扱っているからです。ほかの会社に買収されて事業が頓挫してしまっては困るため、黄金株が発行されています。


東京・赤坂の本社以外にも、海外に複数の拠点を持っています。駐在員が多い順に挙げると、オーストラリアのパース、アラブ首長国連邦のアブダビ、インドネシアのジャカルタ、アメリカのヒューストンなどです。


INPEXは世界20カ国以上でビジネスを展開しています。その中でもコアエリアを設定していて、重点的に投資活動や開発作業を行っています。


具体的には日本国内、オーストラリア、インドネシア、中東アブダビです。既に生産・開発を行っていますが、将来に向けて探鉱活動も同時並行で継続しています。


現時点で目星をつけている場所もさまざまです。たとえば、ノルウェー沖やメキシコ湾、オーストラリア北西大陸棚周辺です。これら地域で探鉱活動を重点的に行っております。


投資費用は4兆円!イクシスLNGプロジェクトとは?


オーストラリアのプロジェクトは、INPEXの中でも特に重要な計画です。その名も、イクシスLNGプロジェクトです。LNG(Liquefied natural gas)は、液化天然ガスをさします。


イクシスLNGプロジェクトの発端は1998年の鉱区取得です。実際に2018年に生産開始に至るまでは、およそ20年の歳月を費やしています。LNGの生産量は、日本の総輸入量のおよそ1割を占めるほどです。今後数十年にわたり、ガス田からは生産を継続する予定です。


このプロジェクトに投資した費用は約4兆円であり、非常に大型なプロジェクトです。生産されたLNGは国内外の事業家に販売していきます。


日本で初めてのLNGオペレーターに


INPEXは鉱区の権益を約66%持っていて、プロジェクトのオペレーター(操業主体)という重要な役割を担っています。ちなみに、日本で初めての大規模LNGオペレーターです。


一般的に、一つの油田やガス田を開発・生産すると、何十年という年月が必要であり、投下する資金も数千億円から数兆円という規模で発生します。したがって、リスク分散の観点から1社単独で開発することはありません。他社とパートナーシップを組んで開発するのが一般的です。


プロジェクトの推進役が、この業界ではオペレーターと呼ばれます。海外の国際大手の石油会社、日本では石油開発会社に加えて総合商社や電力ガス会社などがプロジェクトにパートナーとして加わることもあります。


こうしたチームの中で、オペレーターが主となって産油国政府との交渉を行います。また、プラントエンジニアリング会社や井戸を掘る掘削会社なども選定するほか、プロジェクトマネジメントまで担当します。オペレーターの役割は極めて重要だとわかるでしょう。


関東甲信越の広範囲に天然ガスを流通


日本国内に持って帰ってきた天然ガスは液体の状態です。そのまま新潟県上越市にある直江津LNG受入基地で受け入れています。


ここでLNGを気化させて、国内のパイプラインネットワークを通じて、関東甲信越の広いエリアに天然ガスを届けていきます。


イクシスのLNGだけでなく、国内のガス田から生産される国産天然ガスも混ぜて販売しています。この天然ガスは新潟県長岡市にある越路原と呼ばれるエリアで生産されています。


販売先は、パイプラインネットワークの沿線に存在している工場や都市ガス業者などです。



石油天然ガス以外に地熱・風力発電の分野にも進出


INPEXでは「ビジョン2040」を掲げています。石油天然ガス上流事業の持続的成長を通じて、国際大手石油会社のトップ10入りを目指す計画です。


近年は石油天然ガスのビジネス以外にも、再生可能エネルギーのビジネスにも着手しています。



特に、地熱と風力発電に力を入れています。地熱発電では、地下の熱い流体を地上に持っていく工程があります。石油天然ガスのビジネスと工程が似ており、INPEXの技術や知見と親和性が高いです。


すでにインドネシアにあるサルーラ・地熱プロジェクトに参入しています。国内では、北海道や東北地方を中心に、調査開発の検討作業を行っている段階です。


風力発電に関しては、特に洋上風力発電に今後着手していく予定です。石油天然ガスを生産するにあたって、プラットフォームを海上に建てるので、海洋構造物に関する知見を活かせる可能性があります。


いずれはポートフォリオの1割を再生可能エネルギーで担うぐらいまでの成長を目指していくとのことです。


そのほか、「2050ネットゼロカーボン」へ向けた取り組みも強化し、CCUS事業や水素事業にも取り組む予定です。

※CCUSとはCarbon dioxide Capture, Utilization and Storage(CO2回収・有効利用・貯留)のことです。


このようにINPEXではさまざまな取り組みが進められています。いずれにせよINPEXの目標・使命は、エネルギーの安定供給の一言に尽きます。


国内だけでなくグローバルなガスバリューチェーンを構築し、イクシスやインドネシア地域におけるビジネスを筆頭に、アジア・オセアニア地域におけるガス開発・供給の主要プレーヤーを目指しています。

INPEXで働くエンジニアの仕事は?


INPEXでは、専門分野が細分化され、各専門分野の技術者がチームを組んでプロジェクトを運営していきます。エンジニアの代表的な仕事をチェックしてみましょう。


地質評価や物理探査



地下に眠る石油天然ガスを探すところから仕事がスタートします。地質評価や物理探査といわれるアクティビティーがよい例です。


人工的に弾性波を発生させる震源装置と、地下で反射した波を測定する受振器を用います。地表付近で発生させた振動が速度と密度が変化する岩石の境界面で反射して地表に戻ってきた振動の様子を捉えてデータを収録、処理すると、地下の構造が浮かび上がってきます。


地質や物理探査業務に携わるエンジニアは、大学時代に地球科学などの地質学や地球物理、探査工学など様々な専攻分野を学んできた人がいます。


井戸の設計、リグの選定・調達


地下構造や地質の評価を基に石油や天然ガスの胚胎の可能性が高ければ実際に試しに井戸を掘ってみます(試掘)。そのときに使われる掘削装置が(ドリリング)リグです。


リグを現場に持っていき、時には数千メートルまで井戸を掘ります。井戸のデザインやリグの選定・調達などもエンジニアの仕事です。


油ガス層の様子をシミュレーション


試し掘りが終わって、石油天然ガスの存在を確認できれば、広がりを知るために追加で井戸を数本掘っていきます。油ガス層の広がりの様子がわかると、油ガス層をモデル化する段階に入ります。地下の様子を数値でシミュレーションしていく作業です。


わかりやすくいえば、井戸の場所や本数、油ガスの流動挙動などを加味して、地下資源を最もたくさん、効率的に採掘できる可能性を探ります。


生産施設のデザイン・建造


経済性が見込めれば、実際に生産するための施設を建造します。建造物は地上の施設だけではありません。海上に浮かぶ船型のプラントや、海底に足をつけた動かないタイプのプラットフォームもあります。水深や自然環境に応じて最適な生産施設を選択します。


設備のデザイン・運転にあたって、従業員に関する健康や安全、環境影響の評価までがHSE(Health, Safety, Environment)エンジニアの仕事です。


物理探査以降の作業に携わるエンジニアは、理学や工学を問わず、さまざまな分野から入社しています。たとえば、資源工学や機械、電気、土木、化学、環境、海洋工学などを学んできた方が多いです。


INPEXに関する疑問を解決!Q&Aコーナー


ここからは、INPEXのビジネスに関して気になる疑問をQ&A形式でまとめていきます。


Q1.国内ガスパイプラインでガス会社以外の販売先では、ガスがどのように利用されるの?


A1.国内のガスパイプライン沿線上には、都市ガス業者だけでなく大口の工場がいくつかあります。工場の燃料が主な用途です。たとえば、ボイラーを稼働させるための燃料として使われています。


Q2.プロジェクトに携わるときは最後まで担当できるの?


A2.それぞれの専門分野やキャリアパスで少しずつ違います。INPEXの場合、複数の油田やガス田に関して一連のアクティビティーを同時並行で行っています。


探鉱活動の段階にあるプロジェクトや、開発検討の段階にあるプロジェクトもあり、通常はさまざまなプロジェクトを数年単位で経験できるよう人事異動していくことが多いです。


中には、たまたま10年間同じプロジェクトに関わったという方も時々います。


Q3.鉱区取得時の仕事で難しいことは?


A3.苦労した点を挙げるとすれば、物理探査データの解析です。提供された地下のデータに、20~30年以上前のかなり古いデータと最新データが混在しているケースがありました。


データが欠損したり精度が悪かったりすることもあり、古いデータと新しいデータを整合させるのは、非常に難しいケースが多いです。鉱区の周辺データまで含め大量のデータを集めて解析する苦労は絶えません。


INPEXは海外勤務のチャンスあり!女性社員も増加傾向


入社10年目を迎えるころには、同期のほとんどが、海外駐在の経験者になるとのことです。グローバルな環境で働きたい方にとっては、魅力的な企業だといえるでしょう。


大卒や大学院卒の技術総合職はおよそ600名在籍しています。内訳は、ジオサイエンス(地質・物理探査)の社員が約3割、サブサーフェス(掘削・油層生産)の社員が約5割、エネルギーインフラHSE(施設、健康・安全・環境)の社員が約2割という構成比率です。



技術者のおおよその男女比については、男性が95%、女性が5%です。しかし近年、新入社員の比率に関しては、女性が約2割を占めており、女性社員が増加傾向にあります。


理系の知識に自信があり、グローバルに活躍したい女性は、INPEXも職場の候補としてぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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