理系学生向けの就活用語を紹介!業界・業種・職種とは
就活を行う上で、就活用語をしっかり理解し研究することが重要です。また、自分が大学や院で学んだ分野と絡めながら、就活の研究を進めることも大切と言えます。
本記事では、就活用語の定番である「業界」「業種」「職種」の3つにスポットを当て、各用語について理系学生向けに解説するとともに、各用語が差すものに関し、理系学生に人気の種類を紹介します。
「業界」とは企業が携わる産業や商業ごとに、企業を分類したもの
業界は具体的に「メーカー」「商社」「小売」「金融」「サービス・インフラ」「マスコミ」「ソフトウェア・通信」「官公庁・公社・団体」の大きく8つに分類されます。
メーカーはモノの開発・製造を行う業界です。商社は他社で製造されたモノを取り扱い、売りたい人と買いたい人を仲介する業界です。
小売はモノを販売する業界、金融はお金の橋渡しを行う業界になります。サービス・インフラは無形のモノを提供する業界、マスコミは情報伝達を担う業界、ソフトウェア・通信はITに関連する技術やサービスを提供する業界のことです。
そして官公庁・公社・団体は国・地方公共団体やそれを支える団体をまとめた業界となります。
このように、業界によって行っている事業は大きく異なり、それぞれに特性があります。自分にどのような業界がマッチするのか見極めるためには、詳しい業界研究が必要です。
理系学生に人気の業界
メーカ
理系学生に人気の業界としてまず挙げられるのはメーカーです。
モノを製造する業界においては、化学・生産技術など理系が学んだ分野を活かせる部分が数多くあります。
自分の勉強してきたことをそのまま仕事としてスライドできるというメリットがあるため、多くの理系学生が就職を目指す業界です。
サービス・インフラ
また、サービス・インフラ業に興味を持つ理系学生も多く見られます。
例えばこの業界には電気やガスなど各種エネルギーを取り扱う企業が含まれます。このようなエネルギー分野に化学・科学的な技術は必要不可欠です。そのため、理系学生が学んできたことを発揮しやすいと考えられます。
金融
なお、金融も理系学生に人気です。お金の取扱いと理系に共通項があるのかと疑問に感じる方もいるかもしれませんが、金融業界における相場や市場の分析、投資の戦略立てなどには、理系の専門性が活かせるのです。
ソフトウェア・通信業界
そのほか、ソフトウェア・通信業界に進む理系学生も多いでしょう。現在存在する業界でITと関連のないものはないと言ってよいほど、さまざまな部分にIT技術が使用されています。このような幅の広い業界なので、理系学生の専門分野を活かす機会にも恵まれていると考えられます。
「業種」とは業界の中において、各企業が携わる分野ごとにさらに細分化した分類
業種とは、業界の中において、各企業が携わる分野ごとにさらに細分化した分類のことを言います。
例えばメーカーの中には、自動車、電機・電子部品、機械、食品などさまざまな業種があります。
理系学生に人気なのは開発・製造に関する業種です。特に、化学工業、食料品・飲料製造業、輸送用機械器具製造業などに進む人が多く見られます。
化学工業には化粧品の開発・製造や医薬品の開発・製造などが含まれます。食料品・飲料製造業などは加工食品・飲料や食品原料の開発・製造などを行います。このような業種において、理系の専門性は不可欠です。
また、エネルギーに関連する業種も理系学生に人気です。具体的には電気業、ガス業、石油製品・石炭製品製造業などが挙げられます。このようなエネルギーの開発や供給においては、化学・科学技術が随所で利用されているため、理系の活躍しやすいフィールドと言えるでしょう。
なお、鉄道業、道路旅客運送業、道路貨物運送業、水運業、航空運輸業など、輸送・交通に関わる業種にも多くの理系学生が進んでいます。このような業種においては、スムーズで安全な輸送を行うため、輸送環境を整える必要がありますが、輸送に関する機械・システムの整備や運用を行うためには理系の専門性が必要です。
そのほか、ITに関連するものとして情報サービス業やインターネット付随サービス業なども大きな人気があります。理系に関わる業界向けの業種であれば、より学部で学んだことを活かしながら働けるでしょう。
ここに挙げた業種のほかにも、理系学生の人気が高い業種や知識・技術を活かせる業種があります。次のサイトなどを参考に、どのような業種があるか、自分に適した業種は何かを考えてみましょう。
「職種」とは業務内容ごとに分類された役割のこと
業務内容ごとに分類された役割のことです。例えば「営業職」「事務職」「開発職」などといった言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。これらは全て職種です。そしてこれらの職種はさらに細かく分類されることもあります。
例として事務職の中にはさらに「総務職」「経理職」など仕事内容によって区別が設けられています。このような職種は各業種において非常に細かく定められているので、自分に適したものを探すためにはとにかく詳しく調べることが大切です。
理系学生に人気の職種としてまず挙げられるのは「開発・設計職」です。「技術職」とも言われます。さまざまなモノの開発や設計を行う職種で、理工学的な専門的な知識や技術が必要です。具体的にはエンジニアなどの職業がこの職種にあたります。
また、同じく理系学生から高い人気を誇る職種に「研究職」があります。研究を行い、新しい製品やサービスの開発に繋げることが主な業務内容で、開発職とリンクする部分があります。具体的には、企業や大学、公的機関などの研究員はこの職種にあたります。学部で学んだ分野をダイレクトに活かせる職種と言えるでしょう。
「生産技術・製造技術」も理系学生の専門性を活かせる職種として人気です。モノの生産・製造体制を整えることが主な業務内容となります。生産・製造の仕組みをよく理解し、数字やデータ、ロジカルな思考などに基づく緻密な仕事が求められる分野なので、理系の特性を活用しやすいと言えます。
なお、製品の品質を管理・保証する「品質管理」の職種にも多くの理系学生が進んでいます。製品の品質管理のためには、膨大なデータの収集・解析や、さまざまな手法を用いて適した生産体制を構築する必要がありますが、このような業務内容において理系の知識・技術が利用できます。
そのほか、「技術営業」も理系学生に人気の職種です。営業職というと文理関係ないのではと思う方もいるかもしれません。技術営業は「セールスエンジニア」とも呼ばれており、技術的な専門知識を備え、それを活かしながら営業活動を行う職種です。すなわち、専門性の高い理系学生に適した職種と言えます。ここでは理系学生に特に人気の高い職種を紹介しましたが、ほかにもさまざまな職種が存在します。次のサイト一覧を参考にしながら、より深く職種を調べてみてください。
理系の強みを活かせる業界・業種・職種で働こう
業界・業種・職種はさまざまな分類がなされています。この中から、自分がどのような道に進むのが適しているか判断するのは簡単ではありません。
しかし、理系に人気の分野や理系の専門性を活かしやすい分野などを詳しく研究していけば、自分の学んだことを発揮できる仕事にも出会えるはずです。ぜひこの記事を参考に、理系の強みを活かせる仕事への就職を目指しましょう。