【紹介】エネルギー(石油・天然ガス)開発とは?
理系女子の皆さん、地下深くに眠っている石油や天然ガスがどのように汲み出されて、消費者まで運ばれるかご存じですか?
松本 菜美
2011年入社。現在、技術本部所属。写真は2014年-2016年豪州ダーウィン駐在時のオフィスの様子。
専門分野:施設 専攻:土木、建築系
石油や天然ガスの多くは、中東諸国など主要産油ガス国において地下数千メートルの深さに偏在しています。
図1:海底油田の掘削作業イメージ図(地下数千メートルの数%~十数%の岩石中の孔隙に石油が貯まっている=緑色個所)
まず、石油や天然ガスがどこに貯まっているか、地表/海面から地下の構造を調査します【探鉱】。石油や天然ガスが期待できるとなれば、次にその存在を確認するため数千メートルもの井戸(試掘井)を掘ります【掘削】。石油や天然ガスが経済的に十分な量が貯まっていると判断した場合【評価】、生産施設を建設し【開発】、汲みだして精製、処理してバイヤーに運びます【生産販売】。
https://www.inpex.co.jp/business/flow/development-production/
図2:石油開発のビジネスフロー図(鉱区取得後、生産販売まで長いケースで20年、それ以上かかるケースもあり)
石油開発には巨額な費用を要し、かつ不確実な要素が多く存在します。井戸を掘って石油や天然ガスが見つかる確率は約3割。経済性が十分見込まれ、生産に至るものはおおよそ1割程度と言われています。生産が始まっても当初見込んでいた埋蔵量より少ない、生産性が期待に反して悪いなど、想定外のことも起こります。
https://www.inpex-recruit.com/energy/
図3:豪州イクシスガス田の開発コンセプト図 https://www.inpex.co.jp/ichthys/
今後、世界のエネルギー需要において再生エネルギーの占める割合は大きくなると見込まれていますが、引き続き石油や天然ガスの重要性は変わりません。新たな油田や天然ガス田を発見、開発しない限り生産量は減少し続け、必要な量の供給が出来なくなる恐れがあります。
INPEXは石油や天然ガスの探鉱・開発・生産事業を中核とした会社です。日本国内をはじめオーストラリアやアジアを中心に事業を展開しており、今後も引き続き基盤事業として、エネルギーの安定供給という責務を果たしていきます。
加えて、近年の気候変動問題や低炭素社会への移行という大きな変化に対応するため再生エネルギーを含むネットゼロカーボンに向けた取組みを加速させていきます。
図4:ネットゼロカーボン社会に向けた弊社5つの事業の柱と洋上風力のイメージ図https://www.inpex.co.jp/company/business_development_strategy.html
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