世界と個人をつなぐコミュニケーションでダイバーシティを強みに変える エリクソン・ジャパン
エリクソンは1876年にスウェーデンで誕生し、世界180カ国のモバイル通信インフラにおいて最先端技術でネットワーク化社会を牽引しています。皆さんが日々使うスマートフォンやタブレットをはじめ、多くのIT機器にはエリクソンの「つなぐ」ための最新技術が搭載されています。
現在、新たな通信規格となる5Gネットワークやクラウド、IoTビジネスをメインに大小様々な多くのプロジェクトが進行中。さらに繋がりやすさを追求し「つながる」をキーワードに世の中を変える技術と新たな価値を提供する会社です。
今回は、エリクソン・ジャパンで働く若手女性社員にエリクソンのDNAの一つでもあるダイバーシティ・アンド・インクルージョンについて語っていただきました。
キュウ(写真左)
電気電子学部/情報工学専攻の修士課程修了。入社2年目。5Gクラウドコアに在籍。プロジェクトでサブチームリーダーを務める。
中根(写真中央)
国際教養学部卒業。入社2年目。デジタルサービス・ジャパン統括本部 サービスデリバリーに在籍。ソリューションアーキテクトを務める。
横溝(写真右)
ファイナンス専攻の修士課程修了。入社2年目。プロジェクトマネジメントオフィスに在籍。プロジェクトプランナー、プロジェクトアドミニストレーターを務める。
リモートワークこそ、コミュニケーションを最重要視
皆さんは現在どのようなお仕事をされていますか。
中根:デジタルサービス・ジャパン統括本部 サービスデリバリーという部署に所属し、ソリューションアーキテクト(Solution Architect)として働いております。お客様と社内の開発チームとを橋渡しする仕事です。お客様と世界中にあるエリクソンの開発部門や部署との間に入って調整をしたり、システム構築作業をおこなったりして、お客様のネットワークをつくり上げるお手伝いをしています。
キュウ:5G Cloud Core 1という部署で、コアネットワークの構築や検証など、テクニカルな作業を担当しています。ラボと呼ばれる施設で作業することが多く実際に手を動かしながらテストを行っています。
横溝:プロジェクトマネジメントオフィスに所属しており、プロジェクトプランナー/プロジェクトアドミニストレーター(PP/PA)として5GCのプロジェクトをサポートしています。また、プロジェクトマネージャーのサポートとして、プロジェクトに係る人的コストの管理やお客様へ提出する資料の確認などを行っています。
皆さん入社されて2年目とお聞きしています。コロナ禍での入社でしたが、どんな環境で働いていらっしゃいますか。
中根: 私が入社した2020年4月は、新型コロナウイルスが流行し始めたころで、社員全員が在宅勤務でした。社会人になったばかりで、なかなか人と会えないのが不安でしたが、先輩が日本や海外のメンバーを積極的に紹介してくれたので、心細さはすぐに払拭されました。
そもそも、誰に何を聞けば良いのかわからなかったのですが、頼りになる先輩方と知りあうことができたので、スムーズに慣れていくことができました。
現在は週1回、お客様会議のために出社しています。大きなオフィスにまばらに人が出社している状態ですが、リモートで話していた人にようやく直接会って、「初めまして」の挨拶をしています。リアルで知っている人が徐々に増えてきた段階です。
横溝: 私も入社以来ずっとリモートで、これまで出社したのは10回ぐらいではないでしょうか。リモートゆえの失敗もありました。受けた指示を十分に理解できず指示者と違う先輩にアドバイスを求めたら、結果的に求められていたアウトプットが出せなかったのです。
例えばオフィスにいたら、指示した先輩にすぐ聞けたと思います。面と向かってであればすぐ聞けることも、家にいるとなかなか聞けないし、今聞いていいのかなと躊躇してしまいました。しかしこの失敗を経験して、どんなに相手が忙しくても、チャットだけでも入れて、こまめにコミュニケーションを取ることを心がけています。チャットは気軽に連絡できて、しかも言葉が残るので、オフィスにいたとしても便利なツールだと実感しました。
キュウ: 仕事内容がコアネットワークの検証なので、ハードやソフトの物理的な操作や確認が必要なため、ラボで作業することも多いです。自宅で作業をすることもありますので、リモート勤務のサポート制度を利用して、会社からヘッドホンと椅子を支給してもらいました。
中根: 私はデスクとチェアと卓上スタンドライドを頂きました。希望者はIKEAの家具から選ぶことができます。
会社からのリモート勤務向けの支援がとても充実していますね!モノの支給以外で、在宅ならではのサポートを感じられたことはありますか。
中根: 先輩が業務に直接関係がなくても、定期的に時間をとって、海外のチームを含めた仲間と話す時間を作ってくれます。それによって随分助けられました。直接会わないからこそ、時間を作ってコミュニケーションを深められてありがたいです。
横溝: 私もコミュニケーションのしやすさを感じています。面談などの機会も設定されていますが、それ以外でも気軽に困ったことを相談できる雰囲気です。直属の上司だけではなく、その上の上司にも話すこともできます。
入社前は会社というのはピリピリしていて、上司に話すのもためらわれるのかと思っていましたが、エリクソンは全く違います。コミュニケーションを大切にしていて、話しやすく、人柄も伝わりやすい環境だと感じます。
国籍、言語、オフィスを超えてワンチームになれる理由
エリクソンは外資系の企業であり、さまざまなナショナリティの人材がいらっしゃると思いますが、仕事中はどんな言語を使っていますか。
キュウ: 私は台湾の出身で、自分の部署では3分の1が日本人ではない方が働いています。使う言語は、日本語、英語、中国語などさまざまです。そのため、その場にいるメンバーによって言語を選んでいます。できるだけ多くのメンバーが理解できる言葉に切り替えるイメージでしょうか。テクニカルな話ですと、言葉だけで伝えるのが難しい場面もありますので、資料や図面を使って効果的に説明しています。
中根: 私は英語と日本語が半分半分ぐらいです。日本国内のお客様に向けては、日本語でサービス面での品質向上や対応力向上のためのご提案をしています。社内のエンジニアとは、英語でコミュニケーションする場面も多いです。
横溝: 会議のときは通訳が同席することもあります。例えば、お客様が日本人で、エリクソン側のエンジニアが外国人の場合、社内で通訳を用意します。通訳・翻訳を担当する社員が同席することもありますし、社外の通訳を手配することもあります。また、英語の資料などの翻訳をお願いすることもできます。
通訳、翻訳を専門にするスタッフもいるのですね!さまざまなナショナリティや言語に配慮された環境ですね。海外とつながっていることが、強みになっていると感じることはありますか。
キュウ: 去年、お客様のネットワークに障害が発生したことがありました。ユーザーに影響が出る可能性があり、障害が発生した時点で、すぐに問題調査を始めました。そのとき、エリクソンの海外開発チームも力を結集して対応にあたりました。
スウェーデンと中国の開発チームが24時間体制のサポートをして、日本のチームと一緒にディスカッションや調査を進めました。最終的に3日間かけて障害の原因を突き止め解決できました。本当に緊張感がありましたが、色々な国のメンバーの力を合わせて問題解決できるのがエリクソンの強みだと感じました。
中根: 私も海外とのつながりを強く感じることが多いです。エリクソンでは、横のネットワークが、かなり重要だと感じます。色々な国で働いたり、さまざまなナショナリティのスタッフと協力したり、そういった経験を経て仲間としてつながり続けている方が多いです。その関係性の中で、お互いの仕事を助け合い、困ったときに必要な情報をもらいます。これが、会社が大きくても、国ごとや職種ごとに文化が違っても、ワンチームとしてうまくいく秘訣なのだと思います。特にこの業界は技術の進化スピードが早いので、最新の技術にキャッチアップする必要があります。私達は常に世界中で情報交換をしています。
エリクソンの女性のためのネットワーク"Ericsdotter"
男性社員が多いとお聞きしましたが、皆さん女性として働きやすいと感じますか。
中根: はい、とても働きやすいと感じています。社内には女性のためのネットワークとして、エリックスドッター(Ericsdotter)があります。エリクソンで働く女性社員のつながりを作り、子育てとキャリアを両立するスタイルをシェアする目的で発足しました。エリクソンは創業者の名前であり、元々「エリックの息子」という意味です。スウェーデン特有の名前の付け方です。では「エリックの娘」だったら?そんな遊び心も込めて、エリックスの娘=エリックスドッター(Ericsdotter)という名の女性のためのネットワークが作られました。このネットワークは社長からサポートを得て、初めはスウェーデンの本社で発足したのですが、ムーブメントとして世界中のオフィスにも広がりました。日本でも今年からスタートし、私は運営側として参加します。
女性が会社の中でどうやってキャリアを築いていくのか、ロールモデルが身近にいることでモチベーションが上がります。私生活も充実させながら仕事でも納得いく道を築くことができるというのを知ることが必要です。
私は、このフラットで働きやすい大好きな会社を、もっと良くしていくリーダーに、いつかはなりたいと思っています。
多様性を認める文化がエリクソンを強くする
エリクソンではどのようなバックグラウンドを持った方が働いていますか。
中根: エリクソンは通信技術の会社ですが、様々な分野の出身者がいます。私のように文系出身であったり、理系でも通信とは異なる分野を専攻している方でも活躍しています。
本人が勉強したいという向学心ややる気次第で、誰にでもチャンスは与えられています。
エリクソンでは、オンライン動画の学習サービスがすごく充実しています。多くのコースが常に提供されていて、学習の機会は十分にあると思います。
横溝: 私や中根さんのように文系で、入社時に通信などに詳しくなくても活躍している方はいます。本当に意欲や適性次第だと感じます。そういったバックグラウンドによらず、適正に評価する風土がエリクソンにはあります。
私は大学ではファイナンスを勉強していたので、今のプロジェクトでもコスト関係に関わることもあります。今後はプロジェクトの中で、コストの分析や管理に携わり、将来は法人全体のファイナンスにも関わってみたいと考えています。
キュウ: 私は理系出身ですが、社内には技術のスキルが高い先輩がいるので、いつかそうなりたいです。その先輩はどんな分野、どんな状況、どんな問題でも対応できるのです。私も、色々な分野のスキルをもっと磨き、いつかその先輩のようになりたいと思います。
世代間のギャップや難しさを感じることはありますか。
キュウ: どんな年代の人でも、どんなポジションでも、自分の意見が言いやすいです。現場で作業しているときには、特にやり方が決まっていない状況が多いので、みんなでディスカッションして、やり方を決めていきます。新人でも自分の意見を言えますし、良い意見であれば、その意見が受け入れられます。
中根: 私も同意です。風通しがよくて、新人であっても考えを聞いてもらえます。私たち若手社員が先輩方から学ぶことはもちろん多いのですが、先輩たちも、何か私たち新しい世代から学べることがあると言ってくださいます。実際に会社に何か新しい変化をもたらす感覚があるので、入社して間もない若手の意見や考えであっても、良いものは取り入れてくれる文化があると思います。新しい働き方にも、会社全体で適応していると感じます。こういった文化そのものがエリクソンの強みであり、エリクソンが高い技術力をもっている秘訣だと実感しています。
いかがでしたでしょうか。ダイバーシティを生かして、より強い組織をつくり、絶えず変化しているエリクソンの社風をたっぷり感じられたのではないでしょうか。
あなたもエリクソンの一員となって一緒に働いてみませんか。