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理系学生必見! 実験で汚れた白衣の上手な洗い方

理系学生は授業でよく実験を行いますが、その際には白衣を着用します。パリッとした白衣は気持ちが良いものですが、実験中に薬品が付着してしまうケースも少なくありません。白衣の汚れは放置しておくと、どんどん汚れが取れにくくなり、見た目にも不潔な印象となってしまいます。

そこでこの記事では、白衣の基本的な洗い方やシミの対処法、日頃のお手入れ方法について紹介していきます。

目次[非表示]

  1. 1.白衣の基本的な洗い方
  2. 2.汚れ(シミ)がついた場合の対応方法
    1. 2.1.ボールペン
    2. 2.2.実験で使った薬剤
    3. 2.3.血液
  3. 3.日頃のお手入れ方法
  4. 4.白衣の正しい洗濯方法を熟知しておこう


白衣の基本的な洗い方



理系学生が白衣を着用するのは実験の時のみで、服の上から羽織る形になります。つまり汗や皮脂に触れる機会も少ないため、特に目立った汚れが無いなら、洗濯する必要はないと考える人も多いかもしれません。しかし目に見える汚れが無いからと洗濯をおろそかにすると、真っ白な白衣に黄ばみが目立つようになります。

特に襟足や袖口は直接肌に触れる機会が多いため、いつの間にか真っ黒になっているという事も起こり得ます。洗う頻度は白衣の着用時間によって違ってきますが、使う度に毎回洗濯するのが理想です。洗濯する時間が無い、1回あたりの着用時間が少ないといった場合は無理する必要がありませんが、それでも2~3日に1回は洗濯をし、清潔に保つことが大切です。

そして洗濯する時は、必ず白衣に縫い付けられている表示もチェックしておかなければいけません。基本的には色移りの心配さえ無ければ、普段着と一緒に洗濯機に入れても問題ないのですが、使用する洗剤は要チェックです。

例えば白衣の中にも真っ白なタイプとオフホワイトの白衣がありますが、真っ白な白衣であれば蛍光増白剤入り洗剤が美しさをキープしてくれます。一方、オフホワイトの白衣に蛍光増白剤入り洗剤を使うと、変色してしまう恐れがあるため、無配合の洗剤を使う必要があります。また「手洗い」と表示されているものに関しては、手洗いコースを選ぶか、洗濯ネットに入れて弱水流で洗うようにします。

洗濯機にて脱水まで終われば、余計なシワや臭いがつかないよう、すぐに乾かすようにします。色落ちの心配がないので、日の当たる場所で干しても良いですが、白衣の素材によって状況も違ってきます。例えば綿素材を長く日光の下で干していると、硬くなって着心地もよくありません。乾いたらすぐに取り込むか、または風通しの良い日陰で干すのがポイントです。

最後の仕上げはアイロンがけですが、綿素材やウール素材はシワが目立ちやすいため、隅々まできっちりとアイロンをかけていく必要があります。もしアイロンがけが面倒であれば、ポリエステルが混ざったタイプの白衣を選んでも良いかもしれません。形を整えて干しておくと、取り込んだ時もそれほどシワは目立たず、仮に軽いシワがついている場合も霧吹きで湿らせると、シワもきれいに伸ばせます。

汚れ(シミ)がついた場合の対応方法


白衣にシミがついている場合は、通常の洗濯で汚れを落とす事ができません。シミの種類によっても対処法が異なります。

ボールペン

メモをとるために常時持ち歩いているのがボールペンです。書いている途中に誤って白衣につけてしまうというパターンはよく起こりがちですが、慌てて水洗いするとインクが白衣全体に広がってしまう恐れがあります。

水洗いする時はブラシで擦るか、ポンポンとたたくようにするのがポイントで、ある程度シミを落とせたら後は洗濯機にまわすだけです。ただし水洗いで落とせるのは水性のボールペンのみで、油性インクの場合は溶剤が繊維に入り込んでしまいます。効率良く汚れを落とすには、まずシミがついている部分に古布をあてて、インク汚れの裏からアルコールか除光液を吹きかけます。軽くたたいていくと汚れが布へ移り、同じ作業を何度も繰り返すことで白衣にできたシミは薄くなります。続いて40度ぐらいのお湯ですすぐようにすると、残っていたシミもきれいに落とせます。

実験で使った薬剤

作業に夢中になっていると、薬剤が白衣に付着してしまうこともありますが、もし薬剤で汚れた場合は、速やかに冷水で洗い流すようにします。汚れがある程度落ちたら洗濯機に入れても良いですが、他の洗濯物と混ぜるのは避けた方が無難です。また薬剤によっては有害なものもあります。白衣についた薬剤と洗剤が合わさって化学反応を起こしてしまうケースもあるため、自己判断せず最寄りのクリーニング店に相談した方が安心です。

血液

血液は水溶性の汚れなので、付着直後にシミ抜きする事が大切です。対処法はまず白衣の下にタオルを敷いておき、食器用中性洗剤を水で薄めた洗浄液を歯ブラシにつけて、トントンとシミをたたいていきます。タオルに汚れを移していくのですが、シミの外側から内側の流れで作業を進めていけば、シミの広がりを抑えられます。ある程度の汚れが落ちたら水ですすぎ、最後は洗濯機に入れて洗濯をします。付着してから時間が経過した血液のシミに関しては、粉末の洗濯洗剤と漂白剤を同じ分量で混ぜたペーストが効果的です。

ペーストを直接シミにつけて10分程度放置すると汚れが浮き上がり、最後の仕上げとして洗濯機で回せば頑固なシミも落ちていきます。また血液の汚れは必ず水で落とさなければいけません。一般的にお湯の方が汚れが落ちるようなイメージですが、血液のようなたんぱく質は温度が上がると固まる性質があるため、水の温度にも注意が必要です。


日頃のお手入れ方法

日頃のお手入れによっても、白衣の汚れ具合は変わってきます。汚れたら洗濯が基本ではありますが、頑固な汚れを落とそうと繰り返し洗濯機に回していては、生地を傷める原因となります。

例えば頻繁にボールペンのインクがついている箇所があるなら、机と自分の腕の位置を見直してみても良いかもしれません。書き方には人それぞれクセがあり、クセは簡単に直せないものです。それならば事前に汚れがつく位置に当て布をしておけば、インク汚れから白衣を防ぐ事ができます。また皮脂汚れについては、ベビーパウダーが有効です。襟足や袖口など皮脂汚れがつきやすい箇所にベビーパウダーをまぶしておくと、ベビーパウダーが汗を吸着してくれます。白衣と皮脂の触れ合う機会を減らす事で、汚れる頻度も減らせるのです。


白衣の正しい洗濯方法を熟知しておこう


理系学生にとって白衣はまさに戦闘服といっても過言ではありません。学生の時のみならず、就職して研究職に就くならば、仕事をしている限りずっと着用し続けるものです。自分の体を守ってくれるものだからこそ、こまめに洗濯して、常に清潔な状態を維持しておかなければいけません。またボールペンや薬品、血液などによってできたシミは通常の洗濯では落とせないため、それぞれの適切な対処法を知っておくと便利です。

一般社団法人理系女子未来創造プロジェクト

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