【コンチネンタル・ジャパン 社内カイゼン活動】 全社員のパフォーマンス向上と業務効率化のための取り組み
コンチネンタルではパフォーマンス向上から、さらにはお客様に提供する製品サービスの向上をめざして、全社的な改善活動を行っており、Continental Business System(以下CBS)チームがその活動を推進しています。今回は、日本でCBSを展開するメンバー2名に組織の概要や取り組み、将来の展望について聞いてきました。
(2021年10月現在)
Motoshi K.
自動車メーカーでのキャリアを経て2015年にコンチネンタル・ジャパンに入社。現在は CBSのマネジメントとして改善活動を推し進めると共に、コンチネンタル・エンジニアリングセンター(豊田)所長として日系カーメーカー向けのビジネスの下支えを受け持つ。
Kumi M.
異業種での海外勤務経験を経て、2010年にコンチネンタル・ジャパンに入社。計器&ドライバーHMI(現ヒューマンマシン・インターフェース)にてアシスタント業務、コントローラー業務を経て、現在は日本のCBSコーチとして、継続的改善をサポートする。
Q.コンチネンタルへ入社を決めた動機やきっかけについて教えてください。
Motoshi K.: 日系カーメーカーでキャリアを積んできて、コンチネンタルというグローバルな環境でどの程度通用するのか、チャレンジをしてみたかったのが一番の理由ですね。きっかけはコンチネンタル・ジャパンで働いていた知人に誘われたことでしたが、その知人の話では、日本の自動車メーカーから求められる品質レベルが高いと聞き、コンチネンタル・ジャパンの開発する製品や技術の品質レベル向上に貢献したいと思いました。
Kumi M.: 私はもともとアメリカで仕事をしていたのですが、2008年のリーマンショックや家庭の事情で日本に帰国しました。前職とは異なる業界へチャレンジしたい、英語を使える仕事がしたいという考えとともに転職活動をしていたところ、コンチネンタル・ジャパンと出会いました。入社して10年近くなりますが、社風や企業文化でもある、社員の声に耳を傾け、多様性を尊重した先進的な考えで規定作りをしているなど、働きやすいと思います。
Q.CBSの組織概要および目的、目標や具体的な活動内容について教えてください。
Motoshi K.: CBSでは、コンチネンタル・ジャパンでの仕事のやり方が効率的、且つ継続的に改善されることを目標にして活動しています。そのような活動を通じて、コンチネンタル・ジャパン全体のパフォーマンスを上げ、お客さまへ提供する製品とサービスの質を向上させることが目的です。
Kumi M.: CBSの具体的な活動は、業務効率向上のために社員に対して実施するトレーニングやワークショップの企画とモデレーションです。その中には、マイクロラーニング (マイクロソフトパワーオートメート、Excelマクロ、Teamsホワイトボードなどの効果的な使用方法含む)という、小さいことではありますが業務効率を上げる内容もあります。また、改善活動を進めるためのコーチングも行っています。今年は各事業部のリーダークラスから、メンバーの問題解決力をもっと向上させたいという意見も挙がっていたので、問題解決の意識をより浸透させる必要があると考え、問題解決トレーニングに力を入れています。
Motoshi K.: その問題解決の理解を全社的により促進するため、問題解決トレーニングについては、全ビジネスユニットに声をかけて実施しています。
Kumi M.: 加えて言いますと、社員だけでなくマネジメントへも働きかけることで包括的に活動しています。やはり全社的な啓蒙活動は必要ですね。
Motoshi K.: それも大事なことですよね。そう考えると、最終的にはCBSがなくなることが理想かもしれないですね。 “CBSが必要ない=全社員が改善の重要性や必要性を理解し、自主的に改善活動を行っている、もしくはすべての業務プロセスが改善されている”ということになりますからね。
Q.これまでの活動を通じて、コンチネンタル・ジャパンで大きく変わったなと実感したことは何でしょう?またそれはどのような変化ですか?
Motoshi K.: 私たちは内部にいるので、なかなか大きな改善は実感しにくいのですが、改めて振り返ると、CBSという活動が浸透してきているのを感じますね。社員一人一人に「業務を改善するんだ」という意識が芽生えているのを感じますし、全体的に受け入れる下地ができてきましたね。
Kumi M.: それは私も同感です。日々の小さな改善を目にすることが多くなりました。社員のマインドセットはもちろん感じますし、組織単位でCBSを受け入れて、組織単位で自立して改善をしてくれています。10年前と比較すると格段に良い文化ができつつあるのを感じます。
最近では、他拠点とのコラボレーションも増えてきました。たとえば英語で行うトレーニングについては、シンガポールの講師ともコラボレーションしたりすることで、トレーニングの頻度を増やすことにもつながっています。
Motoshi K.: また、最近思ったことでいいますと、若手社員、特にJ.DRIVE(新卒育成プログラム)メンバーが入ると、我々自身も新しい気づきがありますね。ワークショップなどでWHY-WHY分析を行うときに、今まで聞いたことのないような視点での分析結果が出ることもあります。彼らは経験がない分、経験者とは視点が異なる、そういう意味でもJ.DRIVEメンバーが入社しているのは大きな変化であり良い刺激になっています。
Q.今後、CBSの活動を通じてコンチネンタル・ジャパンにどのような変化をもたらしたいと考えていますか?
Motoshi K.: これまでと同じく改善ですね。コンチネンタルグローバルの中でも日本は積極的に改善活動を行っており、おそらくCBSの分野では、コンチネンタル・ジャパンがグローバルをリードできると私は思っています。私たちの活動は国内に限らず、「日本ではこんなこともやっていますよ」ということを、ドイツ本国へ提言することも多々あります。何年か後には改善活動といえばコンチネンタル・ジャパンだと思われるようにしたいです。
Kumi M.: 私は、改善をいかに社員主導でやってもらうのかが大事だと思います。今以上に社員一人一人が自主的に考えて改善を進めていける環境にしたいです。また、組織間の壁をなくしたいと考えています。One Continentalとなれるような変化をもたらしたいですね。
Motoshi K.: 私もそう思います。今はまだ、コンチネンタル・ジャパン内でも組織を越えてお互いがどのような取り組みを行っているのか知らないということがあります。組織内でのノウハウ共有や過去事例の紹介などとても良い取り組みをしている例が様々にあるので、組織の壁を越えて積極的に知った方がいいと思いますね。
Kumi M.: まだまだ自分たちの組織だけで情報、知識、問題解決方法などの共有を行なっているので、各組織でのやり方や考え方の違いを多く感じます。人の雰囲気、仕事の仕方、もっと言えばメールの打ち方一つとっても組織の色があります。組織ごとにムラがあるのは、場合によっては非効率にもなるので、平準化してムラをなくしていきたいと思います。
Q.CBSチームとして、今後コンチネンタル・ジャパンへ入社される人財にどのようなことを期待したいと思いますか?
Motoshi K.: おそらく他社からコンチネンタルへ入社される方は他社との違いに違和感を覚えることがあると思います。それを大事にしてほしいですね。その違和感の背景を理解し、上長や同僚など周囲の人たちとコミュニケーションをとり、その上で納得できないことは声を上げてほしいと思います。会社に長くいるとその違和感にどうしても慣れてしまいます。入社して間もない人たちはその違和感に敏感だと思いますので、そのことを大事にしてもらいたいですね。
Kumi M.: ピンチをチャンスと捉えるマインドセットは大事だと思います。ピンチは変化をもたらす絶好の機会だと考えていますので、「ここからどう変えていこうか」という考え方やマインドを持っていてほしいです。広く言うと、変化に対して柔軟に対応できることを意識することが必要ですね。
また、社員のみなさんには個々特筆すべきスキルがあると思いますので自分のスキルを惜しまずに使って、それをシェアしてほしいです。
Q.今後、就活をひかえている学生へメッセージをお願いします。
Kumi M.: 自分で会社を良くしていく気持ちも必要だと思います。マネジメント含め、より良い会社や職場環境にしようとするモチベーションのある社員がたくさんいまると思っています。私個人の考えではありますが、どんなことにも積極的にチャレンジしていける自主性がある方と、一緒に仕事したいです!
Motoshi K.: 私は、コンチネンタル・ジャパンが好きなので是非さまざまな人たちに仲間になって欲しいと思っています。私が会社に対して良いと思っている点は、すべての社員に対してオープンであり、平等であろうとしており、変化を許容しようとするところです。もちろん、まだまだ改善していかなければいけないことが沢山あります。ですが、コンチネンタル・ジャパンはこの先もどんどん変わっていきます。変化を体現し、経験できるという点で非常に面白くチャレンジングな会社と思います。