【J.DRIVE×HMI事業部】事業部マネージャーが語るコンチネンタルのHMI技術
コンチネンタル・ジャパンでは、年齢や社歴に関係なく社員同士が各々の考えや意見を出し合い、更なる技術的イノベーションを追求しています。今回は、2021年度新卒新入社員であるJ.DRIVE2021メンバーが、HMI事業部のエンジニアリング責任者に個人とチームとしての今後の目標、担当製品、業務を進める上でのモチベーションや大変なことなどをヒアリングしました。コンチネンタルのもつ製品や技術について関心をお持ちの方は、特に必見のコンテンツです。
(2021年11月現在)
Holger B.(写真左から1人目)
HMI事業部 アジア顧客セグメント エンジニアリング部長としてアジア地域のエンジニアリングプロジェクトを統括。
Yu Yang J.(写真左から2人目)
東北大学大学院を修了後、2021年コンチネンタル・ジャパンへJ.DRIVE2021として入社。現在はホリスティック・エンジニアリング&テクノロジーズ部(he[a]t)のイノベーションチームにソフトウェアエンジニアとして仮配属中。
Reina W.(写真左から3人目)
慶應義塾大学を卒業後、2021年にコンチネンタル・ジャパンへJ.DRIVE2021として入社。現在は先進運転支援システム事業部(Business Unit ADAS)のカメラチームにシステムエンジニアとして仮配属中。
Qiwei Y.(写真左から4人目)
東京大学大学院を修了後、2021年にコンチネンタル・ジャパンへJ.DRIVE2021として入社。現在は先進運転支援システム事業部(Business Unit ADAS)のドライビングファンクションチームにソフトウェアエンジニアとして仮配属中。
Q1. 今までのキャリアパスを教えてください
私は1998年に大学を卒業した後、コンチネンタルHMI事業部の前身であるシーメンスVDO社にてソフトウェアエンジニアとして、ドイツで仕事を始めました。2001年には、初めて開発のプロジェクトリーダーとして、フラッシュメモリーシステムを車載製品に実装し、製品を出荷した後でもソフトウェアを更新することを可能にしています。
2012年には、冷暖房力や風量の調整インターフェースなどのクライメートコントロール製品を手掛ける部署のリーダーを担当しました。クライメートコントロールの市場が成熟していく中、当時の新しい分野である車載タッチパネルを導入し、新事業の開拓に成功しました。
2014年には研究開発部署の責任者としてシンガポールに赴任し、現地エンジニアを育成するためのトレーニングプログラムに注力しました。
そして2017年からは日本でアジア市場のHMI研究開発責任者として地域のプロジェクトを横断して管理し、確実に本社のグローバル戦略が開発に落とし込んでいきます。
Q2. HMI技術について教えてください
自動車におけるヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)は、人とクルマとの間で円滑にコミュニケーションができるようにする技術であり、私たちHMI事業部にてその技術開発を担当しています。クルマの中には大量の情報が存在します。
運転手が、それらの情報の中から、必要なものを必要な時に把握でき、さらに必要に応じて操作できる環境が必要です。そこで視覚や触覚などを合理的に使い、運転手の情報取得と操作のユーザーエクスペリエンスを向上することが必要になります。
また、今の自動車業界ではコネクティッドの分野で様々な革新的な技術が世に送り出されています。その中で、私たちHMI事業部はスマートフォンや音楽ストリーミングサービスをクルマに接続するための技術も開発し、人とクルマをより緊密に繋げるよう取り組んでいます。
Q3. HMIの新製品を紹介してください
HMI事業部では非常に幅広い製品を開発しています。まったく新しいテクノロジーとして、「ShyTech」を用いたディスプレーを紹介しましょう。どのような製品かと言いますと、見た目は普通の木目のパネルのように見えるのに、必要な時にボタンやスクリーンに転身するユーザーインターフェースです。こうすることで、デザイン性を損なわずに瞬時にユーザーのニーズに応えることができ、より良いユーザーエクスペリエンスを提供できるようになります。
Q4. HMI市場のトレンドを教えてください
近年クルマのコックピットインターフェースのトレンドとして、ディスプレイのサイズアップ、解像度の向上など、よりユーザーのニーズに合ったコンテンツを提供する動きが見られます。このように、デザイン性の改善をはじめ、いかにユーザーのニーズにタイミリーに応えて最適な情報を届けることが今後の鍵となってくると思います。
Q5. 日々の開発を進める中で、何が大切だと思いますか?
社員が仕事を楽しむことができれば、自然と結果はついてくるものだと私は思っています。やりがいのない環境で働いていると、モチベーションを保てず、結果的に「当事者意識」に欠けてしまいます。そのようにならないためにも、私たちリーダーは社員に寄り添い、常に選択肢を与えることが重要です。例えば全員参加型の会議を設けて、あらゆるフィードバックを受け取る環境を用意することもあります。私の場合は、部下と週に一度の1on1会議を開き、業務の進捗だけではなく、小さい事でも業務に関わる相談ができる時間を設けています。
Q6. 新卒として入社するJ.DRIVEメンバーへのアドバイスをお願いします!
とにかく同じ場所にとどまらず、色んな環境で経験を積むことをお勧めします。仮配属という立場をうまく活用して、自動車に関する様々な技術や製品に触れるもよし、積極的に難しそうなプロジェクトへ参加するもよし、今経験できる業務の中で率先的にチャレンジしていき、周囲と切磋琢磨してください。
私は、その中から感じられる「学び」が何より大切だと思っています。コンチネンタル・ジャパンは幅広い選択肢を与えてくれるので、特に海外に行く機会があれば、恐れることなく挑戦してください。