【自動運転 - 最先端技術】 東京での自動運転車両公道走行テスト成功の軌跡

コンチネンタルでは、グローバル市場にて次世代モビリティ実現のために様々なバックグランドを持つエンジニアが活躍しています。次世代モビリティ技術が実際の車両に搭載され、多くのドライバーが正しくそれらの技術を活用できるようにするためには、多くのプロセスを必要としますが、自動運転技術といった新たなコンセプトにおいては、車両の外にいる他の交通参加者への影響なども考慮しながら各国の道路環境状況に適したシステムを開発することが求められます。国内では、自治体の自動運転実証実験プロジェクトへの参加機会などを活用しながら試験車両による公道走行テストを行っています。今回は、J.DRIVEプログラムを経て自動運転技術開発に携わっているエンジニアを含め、自動運転技術開発チームにて活躍するエンジニア4名に最近まで行っていた公道走行テストに関するストーリ―を取材してきましたので、将来的に自動運転技術に関わっていきたい学生の皆さんだけではなく、その最先端技術に関心をお持ちの方にはぜひお読みいただきたいコンテンツです! 

(2021年6月中旬現在)


Hiroyuki M. (写真左から1番目) / 自動運転技術ソフトウェアチームリーダー 

上智大学を卒業後は日系電気機器メーカーへ入社し、その後は筑波大学大学院への進学、多国籍電気機器メーカーでの勤務を経てコンチネンタル・ジャパンへ入社。現在は、カスタマーチーフエンジニアとソフトウェアチームのリーダ―として、自動運転技術開発を推進。

Tetsuya E. (写真左から2番目)/ 自動運転技術ソフトウェアエンジニア (J.DRIVE 2018メンバー)

東京農工大学大学院を修了後、2018年にコンチネンタル・ジャパンへJ.DRIVE 2018メンバーとして入社。J.DRIVEプログラム終了後は、ソフトウェアエンジニアとして自動運転技術開発チームへ本配属となり、現在は主にスマートインターセクション技術(走行する車両と交通情報交信が可能な交差点)開発を担当。

Mamoru I. (写真右から2番目) / 自動運転技術ソフトウェアエンジニア (J.DRIVE 2016メンバー)

早稲田大学大学院を修了後、コンチネンタル・ジャパンへJ.DRIVE 2016メンバーとして入社。J.DRIVEプログラム終了後は、ソフトウェアエンジニアとして自動運転技術開発チームへ本配属となり、国内およびドイツでの勤務経験を経て、現在は自動運転シミュレーションを担当。

Kazuhiro O. (写真右から1番目)/ 自動運転技術プロジェクトマネジャー 

自動車業界内にて様々なキャリアを積んだ後、2006年にコンチネンタル・ジャパンへ入社。ブレーキシステムビジネスや海外勤務経験を経て自動運転技術開発チームへ異動し、現在は自動運転シミュレーションを担当。



Q. 今回の自動運転車両走行テストにおける各々の役割、担当業務等について教えてください。 

Kazuhiro O.: 私たち自動運転技術開発チームは国家プロジェクト・戦略的イノベーションプログラム (SIP) 内の自動運転実証実験に参加し、乗用車タイプと近未来の完全無人運転車両を想定したバスタイプの試験車両の計2台の車両を使って臨海副都心地域の一般道で自動運転技術や、将来的な検討課題の検証を行いました。私はその中で、乗用車タイプに搭載されている「車が自動で駐車する機能」である自動バレーパーキング (Automated Valet Parking) を担当しました。

Mamoru I.: 私は自動運転システムのシミュレーション開発を担当しており、開発車両が安全かつ高い精度で走行できるように検証試験を行いました。シミュレーションでは、公道試験を行う前に確認しておくべき機能をパソコン上で安全に試すことができるため、実車試験で想定される様々なリスクをチェックしながら何度もシステム調整を行いました。

自動運転の実現においては車両の現在地を正確に把握する事が重要になります。GPSは雨天時等に精度が安定しないことがあり、このプロジェクトでは高精度レーダーを使った位置把握をする事で、より高いレベルの自動運転技術を実装でき、チーム全員とその他プロジェクト関係者の皆さんにご納得いただける結果を出すことができました。

Tetsuya E.: 私はソフトウェアのオペレーターを担当しており、各機能が正常稼働するかどうかをMamoru I.と共にチェックし、その後はパラメータ調整して再度機能をチェックすることを繰り返していました。自動運転車両で公道を自由に走行することはできないため、未だ計測データが少なく、不明な点が多くある中で進めたプロジェクトだったので、チームメンバーと協力し合い業務を進めていったことが成功につながったと思っています。 


Hiroyuki M.: 私は、Tetsuya E.をはじめソフトウェアエンジニアの指導・サポートが主な役割だったので本プロジェクトでは裏方役でしたね。この走行テストでは、コンチネンタルが持つ多くの最先端技術が使われており、私は「純コンチネンタル」の自動運転技術実装実験として見ていました。結果的に、このプロジェクトを成功させることが出来たおかげで、本社含め海外拠点へ私たちの存在感を示すことができたと思います。

Mamoru I.: そうですね。実証実験を行う中で、関係者に試乗していただき独自アンケートを実施しました。その結果好評価をいただくことができたので、私たちにとっては大きな実績になると感じましたね。

Tetsuya E.: その他本プロジェクトにはJ.DRIVE 2019とJ.DRIVE 2020メンバーが数名がサポート役として参加していたのですが、良い学びの機会を提供することができましたし、私たちが想像していた以上のパフォーマンスを発揮してくれたことは非常に驚きました。


Q. 本プロジェクトを進めていく中で特にチャレンジに感じたことを教えてください。

Kazuhiro O.: 一番にはスケジュール調整ですね。コロナ禍の影響でスケジュール全体が延期され、組んでいた予定の変更、他プロジェクトとの整合性チェックなどを再度行う必要がありました。そういった状況下では、走行テストの実施、データの収集・検討など、全体的なプロジェクト進捗計画を立てることが難しかったです。

また、本プロジェクトの自動運転に関するコア技術開発を行っているフランクフルトチームには、作業の進行状況、日本の交通環境とそれに伴う技術要求などを正しく伝える必要がありました。ドイツの道路環境は日本とは異なり、両エンジニアが技術的に重要視している点も異なりますので、お互いが誤解しないように円滑にコミュニケーションを取ることには気を付けていました。

Mamoru I.:  自動運転システムの各機能のアップデート時は、何度も動作が安定しない状況に直面して、走行シミュレーションの再検証作業に追われました。何度もシミュレーションをやり直したこと、それに加えて、コロナ禍の影響により本プロジェクトに必要な関連設備の使用に制限がかかってしまったこともチャレンジであり、より柔軟な対応力が求められました。 


Tetsuya E.: 私にとっては、ドイツ側とのやり取りが大変でしたね。時差のことを加味して、急ぎの場合は極力ドイツ時間に合わせて、実験データの共有、技術情報の提出しないといけなかったですね。

Hiroyuki M.: 確かに、Tetsuya E.含めチームメンバーが積極的に海外とのやり取りを行っていたのは、非常に良い動きだったと思います。

また、入社してまもないJ.DRIVEメンバーも、ドイツのみならず海外拠点と密な連絡を取り本プロジェクトへ貢献してくれたのは非常に素晴らしかったです。 


Q. 各々、今後コンチネンタル・ジャパンで実現したいことや目標を聞かせてください。

Hiroyuki M.: 自動運転技術は、グローバル市場においてクラウドサービスとの連携がより一層必要になってくることが想定されますので、そのための国内の技術体制を整えることに注力していきたいと思っています。

市場のニーズから遡ってチームとしてどういった技術を開発する必要があるのかを理解し、その先の次世代モビリティ実現に貢献していきたいです。

Kazuhiro O.: 今までいくつか異なる職種や部署を経験してきたので、今後も横断的に様々な業務に携わりたく思っています。開発では社内の意見を集約していくことが大切なので、各々をヒアリングしながらイニシアチブをとっていけるような存在になりたいです。 

Tetsuya E.: 私は、未経験分野にどんどん挑戦していき、自分自身のエンジニアとしてのスキルを磨いていきたいと思っています。 今は先行技術開発に携わっていますが、今後は量産現場も経験して、自動車開発に関する一連の流れを理解し必要なスキルや知識を吸収して、更に自動運転技術開発に貢献していきたく思っています。  

Mamoru I.: 私もエンジニアとして更なるスキルアップを目指していき、自動運転技術のみならずその他自動車の主要技術に関して広い知識・経験を持ち合わせた「オールラウンダー」としてキャリアを築いていきたいと思います。 


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