【連載】国家公務員《技術系》職員が携わる業務を紹介します③ 厚生労働省
シリーズでお届けしている国家公務員の技術系職員が携わる業務について、今回は厚⽣労働省の医薬品分野の業務を紹介します。
厚⽣労働省 Ministry of Health, Labour and Welfare
厚⽣労働省の薬系技術職員は、薬学、化学、⽣物学等の知識を背景にして、安全・安⼼な医薬品を世に出すための承認審査や安全対策に係る制度、薬剤師・薬局が活躍できる制度等の企画・⽴案をはじめとした薬事⾏政分野のみならず、医療分野、研究開発分野、⾷品安全分野、化学物質規制など、約2年程度で部署異動を繰り返しながら、様々な業務に携わることになります。薬系技術職員が担う業務は、いずれも国⺠の⽣活に影響を与える責任の重いものですが、⾃分の専⾨的な知識を⽣かしながら、ここでしかできない貴重な経験ができます。
職員に聞く
「常に安⼼して医療を受けられる社会を⽬指して」
科学技術の進歩に伴い、常に新たな医薬品が開発されており、コロナウイルス感染症に関してもさまざまな医薬品が開発されています。こうした医薬品を効果的に使⽤するためには、適切に審査し、流通に乗せ、説明し、安全対策を実施することで、国⺠の皆様が安⼼して使⽤できる環境を整備する必要があります。私はこのうち、医薬品の安全対策の担当をしており、医薬品の副作⽤等の報告を踏まえて、添付⽂書の改訂の指⽰を出すなどの対応を⾏っています。
医療を取り巻く環境は常に変化しており、絶えず新たな課題が発⽣します。豊かな科学的素養はその解決の⼤きなアドバンテージになりますが、国⺠の皆様の健康を願って努⼒すれば、周囲に智恵や協⼒者が集まり、解決に向かうことができると感じられます。
※記載された役職・業務内容は執筆時のものです。
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