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【修士・博士課程修了者が語る国家公務員の魅力】携わった技術が国防に繋がるスケールの⼤きな研究開発

修士や博士課程を修了して国家公務員として各省庁で働く4人の職員に国家公務員の魅力について語っていただきます。

第一回は、防衛装備庁艦艇装備研究所⽔中対処技術研究部無⼈航⾛体連携研究室に所属し、国防のための最先端技術の開発に従事している栗原さんです。

プロフィール

防衛装備庁 栗原 ⼀樹(Kazuki Kurihara)

所属:防衛装備庁艦艇装備研究所⽔中対処技術研究部無⼈航⾛体連携研究室

略歴:理⼯学部電⼦⼯学科 博⼠後期課程修了。平成28年4⽉に防衛装備庁へ⼊庁後、艦艇装備研究所システム研究部⽔上艦艇システム研究室へ配属。その後、同研究所研究部の⽔中対処システム研究室を経て、現在に⾄る。⼤学時代では数値解析を主としていたが、フィールド試験ができる環境で研究したいという想いから⾃⾝の専門と違う分野へチャレンジ。現在は国防のための最先端技術の開発に従事している。


国家公務員を志望したきっかけや理由を教えてください

学生時代は研究室に籠って数値解析を行ってきたこともあり、フィールド試験を伴うような、社会に与える影響力も含め、自分が今まで見たことの無いような大きなスケールの研究に漠然と魅力を感じていました。

防衛装備庁の事を知ったのは博士後期課程の1年目の時です。偶然、防衛装備庁のパンフレットを目にする機会がありまして、輸送機、先進技術実証機など、インパクトのある写真に目を奪われたことを今でも覚えています。

その時に初めて防衛装備庁でモノづくりやその性能評価のための試験を中心としたスケールの大きな研究を行えることや、他ではできない研究が数多くあることを知りました。

その後、研究設備が見学できるツアーがあることを知り、参加させていただいたのですが、大水槽という規格外の研究設備が目の前に現れた時には、もう感動を覚えました。自分の未知未踏の世界が広がっているここで研究がしたいと思い、志望しました。


大学院での研究テーマについて教えてください

近⾚外光を⽤いたヒトの脳機能イメージングを研究していました。ヒトの頭部に近⾚外光を照射すると、光は散乱を繰り返して拡散します。頭表へ拡散反射した⼀部の光を光ファイバ・プローブで受光し、光量変化を計測することで、脳活動に付随した⾎液量変化を捉えることができます。

例えば、⾔語だったら脳機能のこの部分、運動だったらこの部分というような感じです。最終的には精神病等の診断技術への応⽤を考えていました。

これまでは専門医が患者に対して問診をするのですが、定性的な診断結果がどうしても出てきてしまいます。この技術を⽤いれば、定量的な判断が可能になり、専門医や患者の負担も軽減されると考えています。

⼤学院では、特にヒト頭部内での光の拡散を正確にシミュレーションするための有限要素法やモンテカルロ法による光伝播解析、脳活動の様⼦を画像化するための逆問題解法を⾏っていました。


今携わっている業務について教えてください


艦艇装備研究所:大水槽

UUV(Unmanned Underwater Vehicle:無⼈⽔中航⾛体)のモジュール化と信頼性向上を目的とした、⼤型UUVの研究試作に取り組んでいます。

将来的に⼈⼿不⾜が危惧されている中で、UUVに限らず無⼈機というのは⽔上、陸上、航空に関しても重要な技術として期待されています。

その中で、我々はこのUUVを⼤型化し、多目的かつ複雑な任務に使えるようなものに展開していきたいと、今考えています。⻑期間、⼈のいないところで活動しなければならない無⼈機を想定した場合、何かトラブルがあった時に⾃律的に対応しなければならない⾼度な知能と技術が必要になるんです、宇宙分野の研究と親和性が⾼かったりします。

そういった分野外の専門家の⽅々の話を聞いて情報収集などもしています。先駆者がいない状況は⼤変ではありますが、非常に⾯⽩い仕事だと感じています。現在は設計段階のため、契約している会社での設計や製造のハンドリング、審査等のための書類仕事が業務の中⼼です。

また、⽐較的規模の⼩さい事業については、⾃分の⼿を動かして研究を⾏える時間を作るようにしています。


国家公務員の仕事のやりがい・魅力

自分が携わった事業で、実際にモノが出来上がるのが一番のモチベーションであり、やりがいを感じます。

初めて水槽試験に携わって試験していたモデルの船が今年の秋冬に進水することになっています。船という規模からステークホルダーももちろん多いのですが、多少なりとも自分が携わったモノが形になって進水していくというのは感慨深い気持ちになると思います。

また、我々にとって唯一のユーザーは自衛官、特に海上自衛官の方々になるのですが、携わった技術が国防に繋がり、社会に貢献していけるというのは、ここでしか出来ない魅力です。

現在取り組んでいるUUV事業を含め、数年単位の長いスパンで行われる事業では目の前の業務にとらわれてしまいがちですが、できるだけ長い視点を持って、研究試作品の完成をイメージし、その後部隊に配備されて、どういう風に使われていくのか、UUVの運用イメージを持ちながら業務に取り組むように心がけています。

内閣人事局Career Guide

内閣人事局Career Guide

「国家公務員」と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか。 国家公務員の仕事は、医療や教育など暮らしに身近な分野から、国の財政運営・産業振興、外交・防衛まで、世の中のありとあらゆることと関わっています。 国家公務員の活躍のフィールドは幅広く、様々な専門性を生かせる場があります。子育てと両立しながら活躍するリケジョも多くいます。 「いま」を守り、「未来」をつくる。 自分、ではなく、みんなのために。 それが、国家公務員という生き方です。

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