catch-img

私が日本精工に入社した理由、合同説明会で知ったベアリング以外の新規事業とは?

前回の記事>>「日本精工(NSK)とは何をつくって、どんなことをしているの?皆さんの疑問を解決します!」

日本精工(NSK)で働く女性エンジニアにインタビュー!

第二回は新領域商品開発センターでガイダンスロボットの開発を担当した田淵さんにお話を伺います。

田淵さんプロフィール

入社5年目。大学時代は機械工学を専攻し、大学院では制御工学の研究を行う。

現在は、技術開発本部 新領域商品開発センターでロボットの開発や新領域の開発を行っている。

インタビュアー

今回のインタビューを担当するのは理系学生はこの3人です。

横山 (慶應義塾大学 理工学部 化学科 3年)
中西 (京都工芸繊維大学 工芸科学部 設計工学域 機械工学課程2年)
花田  (武蔵野大学 薬学部 薬学科 1年)


偶然から生まれた奇跡!
私が日本精工(NSK)に入社した理由

ーーまず、田淵さんが日本精工(NSK)に入社したきっかけを教えて下さい。

実はたまたまというか、偶然だったんですよ。

高校時代の話になりますが、大学の研究室を見学する機会があり、その時に声が出なくなった方が再び声をだすことができるようになる機器(人口咽頭)を見ました。

そのことがきっかけで、いつか自分もハンディーキャップをもった人の手助けとなるようなロボットを開発したいと思っていました。

大学院生になり、就職を意識し始めたころ、いろんな会社が集まる合同説明会に参加しました。その時に日本精工(NSK)がロボット開発を行なっていることを知りました。

その後、大学に日本精工のOBの方が来られる機会があり、「そうだ!ロボットの開発をしているって言ったな。ちょっと、聞いてみよう」と思って、お話を聞きました。

すると、そのOBの方が偶然ロボット開発を行っている部署の方だったのです!

さらに、お話を聞いてみると、日本精工(NSK)が行っているロボット開発は、ガイダンスロボットといって、視覚障がい者の方や高齢者の方の歩行を助けるロボットということが分かりました。

世の中には、ロボット開発を行っている企業はいろいろあります。

しかし、その多くが産業ロボットや、人型ロボットで、人を助けるロボットを開発している企業は多くありません。

日本精工(NSK)のロボット開発は私がやりたかったことで、なおかつ日本精工(NSK)はベアリングの事業で成功しているので、安定しており、基礎技術がしっかりしているので、新しい研究・開発にも先行投資してくれるのではと思い入社を決めました。

念願のロボット開発の道へ


ーーすごい!!やりたいことドンピシャだったのですね!

実際に入社されて、念願のロボット開発のメンバーに加わりましたが、この開発されたガイダンスロボットについて教えてください。

これはどんなことをするロボットなのでしょうか。

  

出典:日本精工HP(http://www.jp.nsk.com/career/graduate/mono/index.html?id=anker04

このロボットは2015年に完成した3世代目のロボットになります。

ナビゲーション機能付き障害物回避先導ロボット「ガイダンスロボット LIGHBOT™」といって、

視覚障がい者の方や高齢者の方などを病院等、施設内の障害物を避けながら目的地まで、手を引いて案内してくれるロボットです。

実際に動かしてみましょうか。

ーー実際にロボットを触らせていただきました

手をかざすところにあるグリップの下には、力を検出するセンサーがついています。

そのセンサーで、人の行きたい方向を察知します。

私はこのセンサーの開発も担当していました。

また、進路上の障害物を認識するセンサーもついており、障害物を避けながら移動することが可能です。

ロボットが人をサポートするということで、安全面にも気をつけており、安全に関する国際規格ISO13482認証を取得しています。


ーーそのチームではどのように役割分担されているのでしょうか。

メカとソフトで大まかに分けていますが、どちらもできる方もいるので、ほぼ全員で開発をおこなっていました。

私も入社した時はソフト側でしたが、開発の後半はメカ・エレキも担当しました。

助け合いながら開発をしていました。


ーー開発するにあたり、苦労されたことはありましたか。

入社2、3年目の頃の話なのですが、このガイダンスロボットを実際に病院で動かし医師の先生に見てもらうデモを行うことになりました。

動かすためには事前準備が必要なのですが、その時はこの準備をする期間が短く、デモ前日に準備を行い、翌日にはデモを行うというスケジュールでした。

この時、デモ前日の段階では、うまく動かすことができませんでした。

病院の先生も早く見たくてウズウズされていたので、余計に緊張しましたね。

結局デモ当日にはバッチリ動かすことができたので、結果的には良かったのですが、この時が一番焦りましたが、達成感もありました。


ーー逆にうれしかったことはどんなことでしょう。

日本精工(NSK)はB to Bの会社なので、普段利用者の方の意見を直接聞くとこがあまりありません。

しかし、このロボット開発では、実際にご利用いただく方に意見を聞くことができました。このことが、とても貴重な経験で良かったですね。

また、改良を重ねることで、利用者の方に前回よりこういうところが良くなったとフィードバックをもらえ、喜んでいただけた時はとても嬉しかったです。

新領域の商品開発を目指し、新しいテーマに取り組む

ーーガイダンスロボットも完了し、現在はどのようなお仕事をされているのですか。

現在は新しい分野での事業化に向けた新テーマの探索をおこなっています。

全く新しい領域でのテーマ探しのため、展示会や学会に出席したりして、情報収集を行ったり、取り組んでいるテーマの実験や検証を行なったりしています。

また、会社からの派遣で大学へ新商品の創出手順を学びに行っています。


ーー女性エンジニアとしての働きやすさはいかがでしょうか。部署では何人くらい女性エンジニアがいますか。

部の中で、女性エンジニアは私1人です。同じフロアで見ると、ほかにも女性のエンジニアがいます。

しかし、特に女性エンジニアだからといって特に意識したことはなく、環境も女性だろうが、男性だろうが、変わらないような気がします。

ただ、女性は人数が少ない分、女性同士の結束は強くなりますね。

私が働いている技術センターの勤務時間は8時から16時40分となっており終業時間が早いので、定時後にサークルや部活動などをしている社員も多くいます。

また、藤沢では海が近いので、朝サーフィンをしてから出社する社員もいるのですよ。

有給休暇取得率も高くて、逆に有給休暇が取っていないと、上司に「いつ有給とりますか?」と催促されるぐらいです(笑)。

仕事もプライベートも両立できる環境ですね。


ーー田淵さんは休日には何をされていますか。​​​​​​​

休日はドラマや映画をよく観ます。

あとは、そうですね、最近は仕事つながりですが、大学の先生と友達になって、その先生の研究室に遊びに行ったりしていますね。

ーー最後に理系大学生に向けてアドバイスをお願いいたします。

みなさんが、大学で勉強したことは実感がなくてもきちんと身についています。

たとえ、専攻とは違う分野に行っても身につけた知識やスキルによって、新しい側面から物事をみることができます。

ですので、専攻している分野だけではなく、もっといろんな分野の業界や企業、仕事を見て、就職先を決めてほしいなと思います。


田淵さんありがとうございました!

日本精工(NSK)さんが、ベアリング事業だけではなく、ロボット開発や、新領域の開発などにも力を入れており、また若手のうちからそういったことにチャレンジできる環境だということが分かりました。

第3回は育児と仕事を両立する女性エンジニア中村さんにお話をお聞きします。



日本精工(株)技術開発センター見学会開催決定!!

https://rikejocafe.jp/blog/296


関連記事

RIKEJO CAFE学生会員募集

RIEKJO CAFEは学生参加型の理系女子大学生・院生のコミュニティです。

コミュニティには2種類の学生会員がございます。現在約500名の会員コミュニティに成長しました。

RIKEJO CAFEでは新規の学生会員さんを随時募集いたしております。ご参加お待ちいたしております!

人事採用担当者の方

RIKEJO CAFEでは法人会員のサービスをご用意しております。

新着記事