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バイク好きの私がマリン電池開発へ。ヤマハ発動機で見つけた“自分らしく働ける場所”

ヤマハ発動機の先行開発部で電池システム開発を担当するIさん。

学生時代は機械工学を学び、入社後は機械・電気の両方の領域を経験。現在は、まだ社内でも前例が少ない「マリン向け電池システム」の開発に挑んでいます。

船に搭載される電池と聞くとイメージがつきにくいかもしれませんが、実はモーター、操舵システム、釣り用の電動装置、冷蔵庫やエアコンといった家電類まで、さまざまな機器の“電源”を支える重要な存在です。複数の部門と連携しながら、安全性を最優先に設計・実験・調整を行うこの仕事は、答えが決まっていないからこそ創造力が問われる領域でもあります。

海外ミーティングから始まるグローバルな働き方、バイク・マリンと領域を越えて積み重ねてきたキャリア、そして「人の良さ」を何より魅力に感じているという職場環境。
Iさんの話には、エンジニアとして成長を続けながら、自分らしく働ける環境で挑戦を楽しむ姿がありました。

本記事では、そんなIさんが語る 仕事の魅力、リアルな1日の働き方、キャリアの広がり、ヤマハ発動機で感じる働きやすさ、そして学生へのメッセージ を紹介します。

マリン電池システム開発という仕事──“答えのない領域”に挑む日々

私は今、先行開発部の電源グループで 船に積まれる電池システムの開発 を担当しています。

「船の電池?」と聞くと想像しにくいかもしれませんが、実は船の中には多くの電気製品が載っています。

  • 船を動かす小型モーター
  • 操舵システム
  • 釣りで使う電動装置
  • 冷蔵庫・エアコンなどの家電系

これらの“電源”を担うのが、私たちが設計・評価している電池システムです。

ヤマハ発動機が電池セルそのものをゼロから製造しているわけではありませんが、サプライヤーが提供する電池を 船・エンジン・制御システムと安全に組み合わせて使えるか を判断し、必要な実験を行い、最終的な仕様をまとめ上げるところまでが私たちの役割です。

私が特に面白いと感じているのは、社内でも前例が少ない領域に挑戦している という点です。

バイクに比べると、マリン領域での電池活用はまだ発展途上で、社内にも深い専門知識を持つ人が多いわけではありません。そのため、わからないことがあればバイク側の電池部門や、他部署の電気系エンジニアに相談しに行くこともよくあります。

「誰にも答えがない場所で、どう道筋を立てていくか」
この難しさは大変ではありますが、同時に私にとって大きなやりがいにもなっています。

USとのミーティングから始まる、電池開発エンジニアの1日

最近の私は、8時からアメリカのチームとのオンラインミーティングで1日が始まります。
時差の関係でこの時間帯が最もコミュニケーションしやすく、英語で直接やり取りすることもあれば、アメリカに駐在している日本人の方と日本語で話すこともあります。

ある日のスケジュール

8:00 USミーティング
現在進行中のバッテリープロジェクトについて、進捗や課題を共有します。英語を使う機会は思っている以上に多いです。

9:00 評価データ確認・仕様検討
実験で得られたデータを確認し、どこに課題があり、どんな対策が考えられるか検討します。特に電池は安全性が最優先のため、細かな挙動まで丁寧に見ていきます。

10:00 設計・品質・製造との打合せ
電池システムは単体では成立しないので、関連する部署との調整が非常に多いです。設計の変更が製造に影響を与えることもあり、密なコミュニケーションが欠かせません。

12:00 社員食堂でランチ(350円!)
バリエーションも多く、社内でも人気です。

13:00 電池評価の立ち合い
実験室での温度試験、充放電試験などを確認します。

15:00 次期モデル企画の相談・他部署調整
船は市場によって使われ方が全然違うので、北米や欧州向けなど地域特性も考慮します。

17:30 退社
在宅勤務も柔軟で、育児中の男性社員がフレックスを活用して送迎をしている姿をよく見ます。
互いに“生活を大切にして働いている”という空気があります。

機械から電気へ。キャリアを重ねて見えてきた“電池の面白さ”

私は学生時代からバイクが好きで、「いつかは開発者側に回れたらいいな」という思いを抱きながら、日本のバイクメーカーを中心に就職活動を進めていました。

ヤマハ発動機に決めた一番の理由は、何よりも “社員の雰囲気の良さ” でした。

OB訪問でお会いした社員の方々は皆さん自然体で、仕事の話をしているときも、プライベートの話題をしているときも、表情が柔らかくて。無理に飾ることもせず、楽しそうに働いている姿を見て、「この人たちと一緒に働きたい」と心から思ったのを覚えています。

そして入社後のキャリアを紹介します。

私のキャリア

 マリンの機械設計(入社直後)
→ 電気設計へ異動
→ バイク側の電池部門へ
→ 2年後マリンへ帰任

マリン領域は、風や波といった“外乱”の影響を強く受けるため、自然環境との向き合いが欠かせません。
一方で、電気領域は理論や計算が通りやすく、考えたことがそのまま挙動として現れやすい分野です。そうした違いに触れるうち、私は次第に「電池」という分野に魅力を感じるようになりました。

複数の部署を経験したことで、

  • 機械と電気の両方の考え方を理解できる
  • バイクとマリンという異なる領域を横断して語れる
  • システム全体を俯瞰して判断できる視点が身についた

と感じています。

こうした経験の積み重ねが、今の業務での意思決定や他部署との調整にも大きく生きていると思います。

印象に残ったプロジェクト──“自分の仕事が世に出る瞬間”の喜び

一番印象に残っているのは、バイク部門に在籍していたときに担当した マリン向け電池の開発 です。最近では、お客様に実際に船へ乗っていただき、私が担当した電池システムを搭載した船を走らせました。

電池は安全性が命なので、実際にお客様を乗せている中で不具合が出てこないか、緊張しました。しかし、想定どおりに問題なく動作し、そのまま製品として送り出されたときは胸が熱くなりました。

特に嬉しかったのは、展示会に父が見に来てくれたことです。
展示された船を前に、父が誇らしそうにしていた姿を見て、「自分の仕事が、誰かの手に届いているんだ」と実感した瞬間でした。

現在は、1年目の新入社員のOJTも担当しています。

教える立場になると、基本の重要性や安全思想を改めて意識するようになりますし、自分自身が理解できていないと後輩に説明できないこともあり、日々気づきがあります。

“教えることで自分が育つ” という言葉は、本当にその通りだと感じています。

働きやすい職場環境──“程よくゆるく、人がいい”という魅力

マリン領域は男性社員が多いのですが、私はこれまで働きづらさを感じたことがありません。力仕事は台車やクレーンを使って対応できますし、周囲には相談しやすい雰囲気があり、困ったときには誰かが必ず声をかけて助けてくれます。

在宅勤務やフレックス勤務も柔軟で、働き方の自由度が高いのも魅力のひとつです。

そして何より、“誰とでも気持ちよく仕事ができる”というのが本当に大きいです。

特に私がヤマハ発動機を推したい理由は、やはり 「人の良さ」 です。転職した元同僚が口を揃えて「ヤマハ発動機の人の良さは本当にすごかった」と言うほど、働く人の雰囲気の良さには自信があります。

また、ワークライフバランスがしっかり取れているので、平日の夜でもプールに行ったり、ツーリングに出かけたりと、趣味の時間を十分に確保できています。

私が会社を選ぶときに大切にしていた “無理なく働けて、自分の時間も大切にできる” という条件は、ヤマハ発動機に入って正解だったと心から思っています。

学生へのメッセージ──学ぶ力・英語・体力。この3つを持っておくと強い

最後に、学生の皆さんへお伝えしたいことがあります。

① 「勉強の仕方」を身につけておく

専攻どおりの部署に配属されるとは限りません。
私自身、機械出身ですが、今は電池という電気系の領域を担当しています。

知らない分野に飛び込むとき、必要になるのは “ゼロから学ぶ力” です。

学生のうちに「どうやって理解するか」「どう情報を集めるか」という“学び方”を身につけておくと、どんな配属でも強みになります。

② 英語は本当に武器になる

技術系で英語が得意な人は多くありません。だからこそ、英語ができると一気に活躍の幅が広がります。
海外チームとのやり取りや資料読み込みなど、思っている以上に必要になる場面が多いです。

③ 基礎体力をつけておく

社会人は、意外と体力勝負なところがあります。

仕事のあとに趣味を楽しんだり、自分の時間を大切にするためにも、体力があるかどうかで日々の充実度が大きく変わります。

会社を選ぶ基準は人それぞれですが、私は 「人の良さ」と「働きやすさ」 を大切にしてヤマハ発動機を選びました。自分が無理なく続けられて、前向きに仕事に向き合える環境は、長く働く上でとても重要だと思います。

皆さんも、ぜひ自分に合った働き方ができる会社を見つけてください。

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