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日本製薬工業会(製薬協)とは?活動内容や加盟企業を解説します!

日本製薬工業協会(以下、製薬協、JPMA)は研究開発志向型の製薬企業73社(2021年10月1日現在)が加盟する任意団体で、革新的で有用性の高い医薬品の開発と製薬産業の健全な発展を通じて、日本および世界の人々の健康と医療の向上への貢献を目指しています。

製薬協では、製薬産業に共通する諸問題の解決や医薬品に対する理解を深めるための活動、国際的な連携など多面的な事業を展開しています。

製薬協とは具体的な活動内容

それでは製薬協とはどのような団体なのでしょうか。具体的に見ていきましょう。製薬協に加盟している企業は、主に医薬品の研究や開発をメインにしている企業が中心となっています。


活動内容

製薬協は、製薬産業共通の問題解決のための取り組みや、医薬品に対する正しい理解のための活動、国内のみならず国外との連携を図る活動などを展開しており、非常に広範囲に及びます。

特に製薬協では、製薬産業発展のための取り組みとして、厚生労働省への政策策定や提言活動、国際化への対応などを重点的に取り組んでいます。

また製薬協は、世界規模の医薬品市場においても主要な製薬団体として活動しており、米国研究製薬工業協会(PhRMA)や欧州製薬団体連合会(EFPIA)などの海外の製薬団体と共に、国際的な医薬品の規制の調和を目指している医薬品規制調和国際会議の創設団体の一つとしても活動しています。

加えて製薬協は新型コロナウイルスなどの世界規模での感染症対策や、アフリカなどの発展途上国の伝染病対策、「ニセ薬」の問題など、世界規模の医療、医薬品の問題に対応している国際製薬団体連合会にも加盟している、非常にグローバルな製薬団体です。



加盟企業

製薬協には、日本を代表するような製薬企業をはじめとする、非常に多種多様な製薬企業が加盟しています。


製薬協に加盟している会員会社一覧はこちら


各組織(委員会)の役割と具体的な活動事例

製薬協には、多くの組織(委員会)から成り立っており、各組織がそれぞれの目的のために活動をしています。主な組織と実際の活動事例について、いくつか紹介します。


研究開発委員会


研究段階から非臨床試験および臨床試験に係る重点課題に対する情報収集と共有、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)・省庁に対する施策提言、オープンイノベーションの推進を通じて、効果的な創薬R&Dの実現を目指しています。

詳細:https://www.jpma.or.jp/information/research/index.html


医薬品評価委員会

医薬品の研究・開発や、販売後に安全で適正な医薬品の使用などを推進するための組織です。

医薬品評価委員会では、各段階での技術・規制等に関する調査・研究を行い、政策提言および啓発活動を行っています。

詳細:https://www.jpma.or.jp/information/evaluation/



患者団体連携推進委員会

患者団体連携推進委員会は、製薬協のモットーでもある「患者参加型医療の実現」のために欠かせない組織であり、積極的に患者団体と意見交換を行うことで互いを理解し、患者視点での取り組みを検討し、患者団体とより良い関係構築に努めています。「患者さんとともに」という新薬開発のための治験に関するサイトを運営しており、あくまで患者の視点に立って治験について紹介し、治験に対する理解を深めてもらうための活動をしています。

詳細:https://www.jpma.or.jp/information/patient/


『製薬協 産業ビジョン2025』各プロジェクトの取組み

製薬協では、2025年に製薬協加盟企業が目指すビジョンとして、『製薬協 産業ビジョン2025』​​​​​​​を掲げています。このビジョンの内容は主に、新薬を1日でも早く患者の元に届けるために、製薬協がどんな取り組みをしていくのかについてまとめたものです。

具体的な内容としては、AIなどのデジタル技術を用いて新薬を創ることをはじめ、モバイル機器を活用して、患者さんの生活についての指導や治療に関する情報共有をスムーズにすることで、新しい医療の形を模索することなど、新薬の研究開発のみでなく、患者さんの元に届くまでの流通や実際の投与に関する医療形態の改善までに及んでいます。

これらの実現のための具体的な取り組みとして、政府に対する積極的な提言と、製薬産業界と大学、政府との連携の強化を進めることをビジョンの中で宣言しています。新薬を1日でも早く患者の元に届けるには、製薬協のみでなく政府や関係省庁、大学からの支援が欠かせません。支援を仰ぐための取り組みが現在製薬協で重点的に行われています。

グローバルに向けた活動の紹介

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これまで製薬協および加盟企業は、最先端の技術を活かして様々な医薬品を開発し、病気の治療や予防に留まらず、若年層の死亡率の低下や患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上、高額な医療費の改善など様々な分野において、世界規模で医療界と製薬業界の発展に大きく貢献してきました。現在も製薬協ではグローバルな視点で、更なる医療界と製薬業界の発展に向けて様々な活動を展開しています。

製薬協のグローバルな活動を支える組織として、国際委員会があります。国際委員会主導のもと、グローバルヘルスの課題に関する提言や、グローバル製薬団体の活動を共有する活動をしています。2021年の9月には、新型コロナウイルスから得た学びを薬剤耐性への対策に活かすためにするべきことを議論した「WHO西太平洋地域委員会関連イベント」を開催し、世界規模で問題となっている薬剤耐性への問題提起を先導して行っています。

またグローバルヘルスに関する取り組みとして、国連が定めた2030年までに達成すべき持続可能な開発目標(SDGs)の中にある、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成において政府に対し、持続可能な医療財政基盤の確保と、医療の無駄の削減が急務であることを提言しています。


世界の製薬業界において今や欠かせない存在となった製薬協

製薬協は、日本の多くの加盟企業それぞれが持つ技術と叡智を活かして、国内だけでなく世界規模で製薬業界をリードする存在となっています。

製薬協は世界の医療界、製薬業界において大きなファクターとなっている団体であり、今もなお医療界と製薬業界の発展のために、情熱を持って日々活動しています。日本の製薬における技術は世界に誇れる技術であり、それを支えているのが製薬協なのです。


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