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【J.DRIVE×PSS事業部】日本事業統括責任者が語るコンチネンタルのPSS技術

コンチネンタル・ジャパンでは、年齢や社歴に関係なく、社員同士が各々の考えや意見を出し合い、更なる技術的イノベーションを追求しています。今回は、2021年度新卒新入社員であるJ.DRIVE2021メンバーが、万が一事故などが起こってしまった際の被害を軽減するパッシブセーフティ技術を取り扱うパッシブセーフティ・センソリックス(Passive Safety・Sensorics)事業部の日本事業統括責任者である、Shintaro K.に自分自身とチーム目標、主力技術・製品、業務を進める上でモチベーションやチャレンジなどをヒアリングした内容をご紹介します。コンチネンタルのもつ製品や技術について関心をお持ちの方は、必見のコンテンツです。

(2022年にインタビュー実施)


Shintaro K. (写真左から1人目)/ パッシブセーフティ・センソリックス/PSS 事業部 日本事業統括

豊橋技術科学大学大学院エネルギー工学科修了後、ブレーキシステムの設計担当者として日清紡へ入社。その後、さまざまな経験を経て、現在はパッシブセーフティ・センソリックス/PSS 事業部(Segment PSS)にて事業部長として日本の事業を統括。


Maho M. (写真左から2人目)

日本大学を卒業後、2021年にコンチネンタル・ジャパンへJ.DRIVE2021として入社。仮配属先であるパッシブセーフティ・センソリックス事業部(Segment PSS)のエレクトロニクスチームにてテストエンジニアを担当。


Yohei Y. (写真左から3人目)

広島市立大学大学院を修了後、2021年にコンチネンタル・ジャパンへJ.DRIVE2021として入社。仮配属先として、コネクティッド・カー・ネットワーキング事業部(Segment CCN)のテレマティクスチームにてアプリケーションエンジニアを担当。


Narumi Y. (写真左から4人目)

東京理科大学大学院を修了後、2021年にコンチネンタル・ジャパンへJ.DRIVE2021として入社。仮配属先として、油圧制御ブレーキシステム事業部(Segment HBS)にてソフトウェアエンジニアを担当。

*J.DRIVE2021入社メンバーの仮配属先は2022年1月月時点での情報です。



Q1. 今までのキャリアパスを教えてください

私は1989年にビークルダイナミクス事業部(Segment VED)の前身である、日清紡の浜北工場で仕事を始めました。自動車が急ブレーキをかけた際に、車輪がロックするのを防ぐための安全装置であるアンチロック・ブレーキシステム(ABS)の油圧部分の設計を担当し、現在のコンチネンタル製品の前身となる製品の開発を行いました。その後、日清紡とコンチネンタル本社との技術協業のために2年間のドイツ赴任を経験し、日本にてコンチネンタルが本格的に事業を開始するのに伴い日本へ帰国しました。帰国後は、日本での油圧制御ブレーキシステム事業部(Segment HBS)の開発センターの立ち上げに携わり、開発のための設備投資や新しいビジネスの獲得に尽力しました。

2016年には、組織を横断して業務効率向上のための改善活動を推し進めるコンチネンタル・ビジネス・システム(CBS)の日本責任者となり、2017年からはコンチネンタル・エンジニアリングセンター(豊田)の所長を兼務して、日系カーメーカーの考え方や文化をコンチネンタル・ジャパンに落とし込む仕事をしていました。

そして2020年に、パッシブセーフティ・センソリックス事業部(Segment PSS)の事業部長となり、現在まで日本でのビジネスをリードしています。


Q2. PSS技術について教えてください

PSSとはパッシブセーフティ・センソリックスの略になっています。私たちPSS事業部はその名の通り、車のパッシブセーフティとセンソリックスに関わる技術を扱っています。

パッシブセーフティ技術とは、事故が起きてしまった場合に乗員を保護して被害を軽減する技術や、歩行者事故の際に車にぶつかってしまった歩行者を怪我から守るような技術です。センソリックス技術とは、車を安全にコントロールするためにセンサーを使用して車をセンシングする技術です。センサーで車の挙動を検知することで、車を安全に止めたり、安全にステアを切らせたりすることを可能にします。


Q3. PSS事業部の目玉製品を紹介してください

PSS事業部を代表する製品といえば、車輪速センサー(写真左上)とエアバックコントロールユニット(写真左下)です。

車輪速センサーは、車の各車輪の速度をセンシングします。ABSや横滑り防止装置(ESC)等の車両制御システムは、車輪速センサーからの速度信号を基にして機能します。そのため、車輪速センサーはセンシングの精度の高さが非常に重要になります。エアバックは万が一、事故にあった際に、乗員を保護して被害を軽減するために不可欠な部品です。このエアバックを展開するために重要な役割を担うのがエアバックコントロールユニットであり、エアバックをいつ、どのように展開するかを制御しています。

両者とも一見地味に見える製品ですが、車の制御と安全の根幹を担う重要な製品となっています。


Q4. PSS市場のトレンドを教えてください。

近年、自動運転などの新しい技術に対応するために、センサーの分解能を上げることがトレンドとなっています。分解能を上げることで、今まで以上に正確に車の挙動を把握し、車を安全にコントロールすることができるようになります。例えば、自動駐車など車がゆっくりと動く際に左右のタイヤの挙動を正確に把握することができれば、より安全で正確な駐車が可能となります。

我々PSS事業部も、自動運転など車の新しい時代を見据えたセンシング技術の強化に日々取り組んでいます。


Q5. プロジェクトを進める上で、何が大切だと思いますか?

仕事においては、何よりも人が大切だと思っています。当然のことながら一人でプロジェクトを進めることはできません。人を知り、人を巻き込むことがプロジェクトを進める上で大切なことだと思っています。また、困っている人に手を差し伸べること、助け合いの精神をもって仕事を行うことも大切だと思います。

そのためには、他の人が何をしているのかを知る必要があります。そこで、PSSの事業部長となってからは事業部全体で定期的に社員が何を成し遂げたのか紹介する場を設けています。日々の業務は部門ごとに分かれているので、同じ事業部内でも異なる部門の人が何をしているのか分かりにくい状況にありました。しかし、このような場を設けたことで誰が何をやっているのか分かるようになり、事業部としても一体感が出てきたと感じています。


Q6. J.DRIVEメンバーにアドバイスをお願いします!

仕事をしている中で、色々な困難が発生すると思います。どんな困難であっても乗り越えられないものはないので、めげずに挑戦していってほしいです。また、一人一人が当事者意識を持って何かを成し遂げようという気持ちや、色々な物事を知ろうという好奇心を忘れないでほしいですね。そして何よりも、積極的に色々な人と関わることをお勧めします。人と関わり、新入社員の皆さんのフレッシュな意見や考えをどんどん伝えていってほしいですね。

(2022年にインタビュー実施)


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