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元女子高から工学部へ、現役理系女子(リケジョ)が語る理工系学部での大学生活

男子学生の割合が多く、女子学生は少数派のイメージがある工学部や理学部。

理系に興味があるけれど、充実したキャンパスライフを送ることができるか不安というリケジョの高校生は多いのではないでしょうか。

そこで、実際にクラスの9割が女子だった高校から、リケジョとして工学部に入学した、現役理系大学院生が実態を紹介します。

目次[非表示]

    1. 0.1.自己紹介
  1. 1.学部でのキャンパスライフ
    1. 1.1.工学部の男女比
    2. 1.2.授業や実験、研究室配属などについて
    3. 1.3. 困ったこと
  2. 2.入学前に感じていた不安
    1. 2.1.男子学生とうまく話せるか
    2. 2.2.少ない女子と仲良くなれるか
    3. 2.3. いわゆる「理系オタク」みたいな雰囲気の人ばかりだったらどうしよう
    4. 2.4.勉強についていけるか
  3. 3.理工系学部進学のすすめ
    1. 3.1.リケジョはもてる
    2. 3.2. コミュニケーション能力が自然に向上
    3. 3.3. 自分の興味のある学問を同志と極められる喜び
  4. 4.まとめとメッセージ


自己紹介

筆者は東北大学大学院修士2年の大学院生です。宮城県内の県立高校を卒業後、東北大学工学部に入学、同大学大学院に進学し、現在に至ります。
高校は元女子高ということもあり、クラスの約9割が女子でした。
そこから一転、大学入学後は男子が9割の工学部に入学しました。


学部でのキャンパスライフ

工学部の男女比

筆者が所属している東北大学工学部では、約9割が男子学生です。

学科ごとでは男女比は若干異なり、筆者が所属している化学系の学科では女子比率が2割程度と少し多い比率になっています。

一般的に化学系や生物系などは女子比率が少し多く、機械系や情報系、材料系は女子比率が少なくなる傾向にあるようです。


授業や実験、研究室配属などについて

一般的な講義(座学で受講する授業)は、高校のように席が指定されているわけではないので、仲の良い子と固まって近くの席に座り、受講していました。

工学部の女子は人数が少ないため、すぐに仲良くなりますし、自然とみんなで集まって近くの席に座って授業を受けていました。講義室の一角が女子エリアとなっているようなイメージです。

一方実験では、あらかじめ指定された少人数の実験班に分かれて協力して進めることが多いです。

この場合は、女子がもともと少ないため、同じ班に女子がいる確率はとても低くなります。

男子だけの班か、女子が1人で残りは男子という班かという具合でした。(男子とのコミュニケーションに苦手意識をもっている人は不安に思うかもしれませんが、この点はのちほど詳しく記述します)

 研究室配属でも、やはり女子は少数派です。女子が数人いたら多い方というイメージの研究室が多いです。実際、筆者も一時期研究室で女子学生は一人でした。


 困ったこと

女子が少なくて困ったことはほとんどありません!

絞り出すとするならば、研究室のご飯会などで、周りの男性教授や助教、男子学生の食べるスピードについていけず、いつも筆者待ちになってしまい申し訳なさを感じることくらいです。

重い実験器具を扱う際は、力持ちの男子が助けてくれますし、女子だからと不平等に扱われることもありません。全く心配いらないです!


入学前に感じていた不安

男子学生とうまく話せるか

筆者は中高女子ばかりの環境で育ってきたため、同年代の男子と話す機会があまりありませんでした。

そのためうまくやっていけるか不安はありました。


しかし、全く心配いらなかったです。

すぐに仲良くなれます。

実験班で一緒になったり、レポート課題を一緒にすすめたりする過程で、自然と仲良くなれます。

同じ分野に興味がある同志なので、共通の話題は多いですし、全国各地から集まっている大学では様々な出身地の人がいるため、出身地の話題や一人暮らしについて、高校時代の部活の話など、意外と話が尽きないことが多いです。

少ない女子と仲良くなれるか

結論から言うと、すぐに仲良くなれます!

人数が少ないため、初めての顔合わせで自然と女子のグループが出来上がり、すぐに顔と名前が一致し、あっという間に仲良くなります。

女子のグループといっても、ずっと一緒にいなければいけない感じでもなく、良くも悪くもサバサバしている女子も多いので、とても居心地の良い仲の良さだと思います。

学科によっては、定期的に女子会が開催されます。

これは少人数ならではの特徴だと思います。

また、サークルなどを通して他学部の女子学生とも繋がることができるので、その点も心配いらないと思います。

 いわゆる「理系オタク」みたいな雰囲気の人ばかりだったらどうしよう

筆者が高校生時代に想像していた、いわゆる「理系オタク」みたいな雰囲気の人(チェックシャツにメガネで、初対面で好きな化学式何?って聞いてくるような人)もいました。

しかし、大学にはたくさんの学生が在籍しているので、いわゆる「理系オタク」みたいな雰囲気の人ばかりではないです。

ミスコンに出るくらい陽な雰囲気の学生や、モデルをやっている学生、おしゃれでインスタグラマーな学生など、工学部内でも本当に色々な人がいます。

高校ではいなかったような人と出会えて、とても刺激的な学生生活になると思います。

勉強についていけるか

自分の努力次第でどうにでもなります!

工学部に入学して、一度聞いただけで問題を完璧に解いてしまう人、深い考察を瞬時にできる人など、自分には真似できない才能をもっている人は確かにいました。

しかし、それはごく一部で、大半は努力を継続できる人だということも分かりました。

大学の勉強や研究は答えがないことが多いです。

そのため、授業後に数人で自主的に集まりディスカッションしたり、文献調査を行ったりして、学びを深めていきます。

決してソロプレイではなく、みんなで高め合おうとする意識がある場なので、全く心配いらないです!


理工系学部進学のすすめ


リケジョはもてる

少数派のリケジョはモテます。

学部内で付き合っているカップルは必ずいますし、他学部の男子学生と付き合っている人も多いです。実験を通して、一緒に作業したり、待ち時間に話したりすることで距離が縮まるケースが結構あります。

データの共有やレポート作成のために、連絡先を交換し仲良くなるケースもあります。

これは理系学部ならではの特徴です。

大学では勉強も頑張りたいけど、恋愛も楽しみたいという思いがある方、理系学部にぴったりです!


 コミュニケーション能力が自然に向上

実験班は頻繁に組み替えられることが多く、そのたびに初対面の学生と話すことが多いです。

最初は緊張しますが、気づくと友達も増え、人見知りが克服されコミュニケーション能力が自然と上がっていたりします。

筆者も高校時代と比べて、知らない人と話すハードルが大幅に低くなりました。

このように感じている人は筆者の周りにも多くいます。

 自分の興味のある学問を同志と極められる喜び

リケジョは、文系科目よりも化学や物理、生物が好きで興味があるという人が多いのではないでしょうか。

高校では、答えのある現象に対して勉強し、どうしても点数化されてしまう場面が多いと思います。

大学では、純粋に興味のある分野に対して、その分野の第一人者の教授の授業を受けることができ、さらには最先端の研究に従事することができます。

自分の好きな学問分野を、同じような志をもった仲間と極めることができるのは、男女問わずとても幸せだと感じることができると思います!


まとめとメッセージ

・理系学部でのリケジョの生活は予想以上に楽しいです!

・入学前の不安はほとんど杞憂に終わると思います!

・興味があったらぜひ飛び込んでみてほしいです!応援しています!!



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