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【仕事研究】工学系の花形職業!意外と知らない機械設計の仕事とは

皆さんは機械設計の仕事がどのようなものか、イメージできますか?
多くの人が思い浮かべるのは、緻密な図面をコツコツ描き続ける姿ではないでしょうか。
しかし、実際の現場は全く異なります。
将来、機械設計の道を選んだ皆さんが、「思っていた職業と違っていた!」と思うことのないように実際の機械設計の仕事や魅力について紹介させて頂きます。


目次[非表示]

  1. 1.機械設計者の仕事内容
    1. 1.1.設計者の仕事って?
    2. 1.2.設計者って具体的に何を調整するの?
  2. 2.開発フェーズごとの仕事のながれ
    1. 2.1.開発初期
    2. 2.2.設計検討
    3. 2.3.試作検討
    4. 2.4.量産対応
  3. 3.設計者はどんな人に向いているか
  4. 4.オススメの就職先の選び方
  5. 5.設計者を目指す皆さんへ


機械設計者の仕事内容


設計者の仕事って?

まず、機械設計者の最終的な成果物は製品の図面です。この図面には、製品のありとあらゆる情報を詰め込まなければなりません。情報とは例えば、製品の形状や寸法、材質などです。仮にこれらの情報を図面に描き込む作業だけであれば、製品にもよりますが1週間もあれば済んでしまいます。

設計者の仕事の中心となるのは、図面に描き込む情報を決定するための、様々な部署や仕入先などとの調整です。

お客様に喜んでもらえる商品を考える企画部、製品の外形を考えるデザイン部、製品の性能を評価する実験部、製品を製造する機械を作る生産技術部、製品の品質を担保する品質保証部、製品が法律に反していないかを検証する法規部などです。また、複数の部品から成る製品の場合、他の部品を担当する設計者との調整も必要です。

設計者って具体的に何を調整するの?

では、設計者はどのようなことを調整するのでしょうか。

例えば、デザイン部が製品のある部分の寸法を100mmにしたいと提案します。しかし、生産技術部に確認すると、今ある設備では120mmの寸法にしかできないとの回答です。この結果をそのままデザイン部に伝えると出直して来いと言われてしまいます。

この場合、まずはなぜ生産技術部は120mmが限界だと言うのか、その原因を聞き出し理解する必要があります。今回の場合、既存の設備を使うという前提が原因になっています。

そこで設備の一部を改修し、100mmの寸法にする道を探ります。設備の改修費用を算定して原価管理部と調整し、最終的に105mmまでなら作れるという回答をデザイン部に持っていくのです。

今回は、寸法の調整という比較的わかりやすい事例を挙げました。製品のありとあらゆるところでこのような衝突が発生するので、それを解決していき図面を作成するのが設計者の仕事です。


開発フェーズごとの仕事のながれ


製品の開発期間は、担当する製品によって大きく変わりますが、半年から2年程度であることが多いでしょう。この開発期間は企画・設計検討・生産検討といった複数のフェーズに分かれます。設計者はそれぞれのフェーズで全く異なる生活を送ることになります。

開発初期

開発初期の企画段階であれば、企画部から「こんな形状はできるか?」「この部分はこう変更したい」と日々要望が伝えられます。設計者は一日中パソコンに向かって簡単な図面を作成し、企画の要望が実現できそうかどうかを検討します。このときは過去の製品の情報などを参考にして検討することが多いため、あまりたくさんの部署と関わりません。

設計検討

企画が固まり、設計検討に入ると設計者は一気に忙しくなります。事前に決められた期限までに図面を作成できるよう、様々な事柄について調整を行います。このため、設計者は電話や他部署との会議といった予定が増え、少ない時間の中でパソコンに向かい検討を行います。

試作検討

設計検討の終盤に差し掛かると、作成した図面から試作品が出来上がります。ここまでの苦労もあり、かなり嬉しい場面です。しかし、図面検討では見つけ出せなかった不具合を発見することになり、慌てて対策案を考え図面を修正します。もちろん、修正内容は他部署と調整した上で決定しなければなりません。図面の期日も近づいているので、即断即決が求められ、頭は常にフル回転です。

量産対応

試作品で発生した不具合対策を織り込み、ようやく量産です。ここまで来るとようやく業務が少し落ち着きます。自分の作った製品が売られているのや使われているのを見ることができ、仕事にやりがいを感じられる瞬間です。

設計者はどんな人に向いているか

設計者にとって重要な能力を一言にすると、コミュニケーション能力です。もう少し具体的に言うと、人の話を理解する能力・人と交渉する能力・人に説明する能力です

設計者は前述のようにたくさんの人と関わり、調整をする必要があります。自分の専門分野以外のことでも担当から話を聞き、しっかりと理解する必要があります。なぜそうなるのかの根本を理解し、発生している問題の解決策を考え出し、人に説明できることが求められます。

また、性格的には几帳面な人が向いている傾向があります。設計者は寸法の一つ一つの数字になぜその数字になったのかの説明が求められ、大雑把に数字を決めることができないためです。

例えば、お客様にとって寸法が大きいほど良い製品があったとします。それにも関わらず感覚的に50mmで十分だと考えて適当に数字を決めてしまうと、上司や他の技術者から「なぜ50mmにしたのか?なぜ60mmや70mmにしないのか?」と問い詰められます。「51mmにした場合、別部品との間隔が3mm以下になってしまい製造バラツキを考えると不良品が発生する」という説明ができるよう常に数値を決めた根拠を考えなければなりません。


オススメの就職先の選び方


すべての製品に対して設計者が存在するので、設計者になりたい人はたくさんの選択肢があります。そこで、オススメの就職先の選び方を紹介します。

まず、自動車のように特定の製品に強い興味がある方は、その製品の業界に進むのがオススメです。興味のあることはプライベートな時間でも情報収集しやすいので周囲の人たちを大きく引き離して成長できます。

特定の製品にこだわりのない方は、文房具のような比較的小型の製品、家電のような中型の製品、自動車のような大型の製品のどれが自分にあっているかを考えましょう。小型で部品点数の少ない製品ほど関わる人は少なく、大型の製品ほど部品点数が多く関わる人が多くなる傾向です。中には、大きさの割には部品点数が少ない自転車のような製品もあります。

たくさんの人と関わりたいという方は大型の製品を選ぶと良いですし、自分ひとりで作り上げたと思えるような製品が作りたければ小型のものを選ぶのが良いです。

学生では、日常目にする機会の多い製品にばかり目が行きがちですが、BtoBと言われる企業向け製品もたくさんあるので、世の中にはどんな製品があるのかをしっかり情報収集しましょう。

また、製造業はピラミッド状に仕入先が増えていく構造をとっていることがほとんどです。どのような製品を作るかを決められるという点で設計者の自由度が高いのはピラミッドの頂点付近に立つ企業です。逆に、ピラミッドの下に行くほど特定の部品に対する専門性が高く、研究・開発といった要素が強くなっていきます。

以上のような製品や業界構造の特徴を踏まえ、自分にあった企業を探していきましょう。


設計者を目指す皆さんへ


設計者は多忙で非常に責任のある仕事です。大変なことも多いですが、自らが考え、苦労して作成した図面から製品ができあがったときの喜びや達成感は非常に大きいです。また、日々様々な知識を吸収し、自分が成長していることを常に実感できることだと思います。

設計者という仕事はたくさんの人に喜んでもらうことのできる素晴らしい仕事だと思っています。ぜひ皆さんも設計者の道に進み、素晴らしい製品を世に送り出してください。

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f3b314

工学部を卒業後、自動車大手に就職。人気車種の内装設計を担当。

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