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【仕事研究】数字を見ることが好きな理系学生におすすめ、市場調査の仕事とは

市場調査というとどんな仕事をイメージしますか?

世の中の動きを分析する、市場調査の仕事を紹介します。

1)仕事内容

「市場調査」の仕事という場合、多くは「マーケティングリサーチ」に携わる仕事、を指すことが多いと思います。


「マーケティングリサーチ」の仕事では、主に、世の中で物がどれくらい売れているかといったFactデータや、消費者の考え方がどうなっているかといった意識レベルのデータを扱い、モノやサービスをさらによくするためにはどうしたらよいか、ということを考えます。


所属する組織によっては、正しいデータの集め方を考えたり、データを元にしたコンサルティングを行ったりするなど、業務のスコープがより広い範囲に及ぶこともあります。

2)一日の仕事のながれ

ここでは、マーケティングリサーチ会社で働く人の、1日の基本的な流れを紹介します。

朝、出社後:1日のタスクの整理


市場調査の仕事は、日々状況が変わるものが多いため、自分がやるべきことを常に整理しておく必要があります。

午前中:チームミーティング


プロジェクトの進捗確認として、主にクライアントに提出する企画書や、報告書の方向性の確認等を行います。

午後:データ分析、報告書等の自身の作業や、お客様訪問等


一方、事業会社で働く場合は、自身で作業をするというよりは、社内のマーケティング部門等の依頼を元に調査やデータ分析の要件をまとめ、ベンダーとなるリサーチ会社に依頼をする業務が中心になります。

3)給与

マーケケティングリサーチ会社で勤務する場合、大きな会社ですと30歳で年収600~800万円、
中小の会社ですと500万円くらいが目安になるかと思います。

また、リサーチ会社ではなく、メーカー等の事業会社側でリサーチャーとして働く場合は、その会社の業界や、日系・外資系の違いによって給与が大きく異なります。


例えば、日経の飲料・食品、化粧品メーカーで働く場合と、外資系の製薬会社で働く場合では、30歳前後の年収でも後者の方が数百万レベル高いことが多いです。

4)主な就職先


前述のとおり、市場調査の仕事をする場合、主に以下の2つの方向性があります。


  1. ベンダー側(主にマーケティングリサーチ会社)
  2. 事業会社側(主にメーカー等)

一般的な考え方としては、①に入って自身の専門性を磨いてから、②を目指す、という場合が多いです。


①ベンダー側(主にマーケティングリサーチ会社)で働く際は下請け側になるので、一般的に②よりもハードワークになり、ワークライフバランスもとりにくくなることが多いです。
若いうちに①ベンダー側(主にマーケティングリサーチ会社)である程度経験を積みながら、自身の適正業界等を検討し、待遇の改善も見込んで②事業会社側(主にメーカー等)を目指すのがよいと思います。

5)どんな知識(スキル)が必要か


基本的に必要とされるのは、以下のスキルです。

  • 数字を見ることが好きであること
  • 調べる対象となる商品に興味を持つこと
  • なぜこうなるのか?という背景を突き詰めて考えることができること

ただし、市場調査の仕事は幅広いため、例えば、クライアントの課題ヒアリングとそれに対する提案能力が高い人には営業の仕事がありますし、
リサーチデータを集める仕組みとして、従来からあるインターネットアンケート、会場でのグループインタビュー等から
ソーシャルデータの分析、オンラインコミュニティ等、多岐に渡りますので、こういった仕組みを作っていくことができる人も必要になります。

グループインタビューやデプスインタビューの際には、モデレーターと呼ばれる、インタビュアーの果たす役割も重要になります。
インタビュー対象者からいかに的確なインサイトを引き出せるか、傾聴力や場を回していくスキルが必要です。

また、あらゆることにアンテナを張り巡らせ、データだけに頼らない納得感の高い示唆を出せることも、
一定レベルのリサーチャーには求められます。

6)キャリアアップについて


まずは、マーケティングリサーチを専業とする会社に勤務し、リサーチ全般の業務を身に着けることが一般的です。
その際に、いろいろな業界のプロジェクトに触れることで、自身の適性を見極めていくのがよいでしょう。
対象となるモノやサービスへの興味だけでなく、その業界の雰囲気や、大事とされる考え方等、自分に合う・合わないを判断していくことができるのも
市場調査の仕事をするときの大きなメリットかもしれません。

そのうえで、ある程度の年数の経験を積んだら、自分が働いてみたいと思える業界の事業会社に転職するのもよいでしょう。
ある程度規模の大きなメーカーの事業会社であれば、社内に市場調査を行う専門の部門をもっていることが多いです。
前述のとおり、事業会社にいくと給与やワークライフバランスはよくなることの方が多いですし、
ベンダー側にいるときには見えなかった商品開発等の現場に入ることも可能ですので、ビジネスマンとしての幅は確実に広がることと思います。

ただし、必ずしも事業会社に移ることがよい人ばかりではなく、リサーチ会社側でマネジメントを経験したり、
専門性をより深めて、新しいサービスの開発を進めていく人も多いです。
リサーチ会社でキャリアを積む人には、特定の商材にこだわらずに働き続けたい人も多いです。

市場調査の仕事は、数字を元に考えることが好きな人、色々な業界・商品に触れたい方に、おすすめの仕事です。
興味があるひとはぜひ、チャレンジしてみてください。

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外資系勤務の小金持ち

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