エンジニアを目指す学生に身につけてほしいスキル「計画力」を鍛える方法
エンジニア職に就きたいなら、「計画力」を鍛えましょう!
「エンジニア職に就きたいけど、就活までに何をすべき?」
と考えている方も多いかもしれません。
プログラミングスキルだけで良いのか不安になってしまうこともありますよね。
そこで、複数のエンジニアに「採用で重視するポイントは?」と聞き取りをおこなったところ、「締め切りを守れること」という回答がもっとも多くありました。
そこで今回は、プログラミング以外に身につけたいスキルとして、「計画力」をご紹介します。
計画通り物事を進められた経験は、就活でもアピールできるはず。
ぜひ参考にしてみてください!
目次[非表示]
- 1.あなたには「計画力」がありますか。
- 1.1.計画力チェックシート
- 2.具体的に目標を設定する
- 3.計画に遅れが出たらすぐ相談をする
- 4.ズレが出た理由をチェックする
- 5.「どうしたらできるだろう?」と考える
- 6.計画の例
- 6.1.プログラミング学習1ヶ月チャレンジ
- 6.2.早起きに挑戦
- 6.3.web制作の案件を受注
- 7.おわりに
あなたには「計画力」がありますか。
仕事には納期があります。
締め切りが守れないと、損害賠償を請求されることも・・・。
そのため、計画力はエンジニアとして身につけておきたい能力の一つ。
計画するスキルが高いかどうかは、以下の項目をチェックしてみてましょう。
計画力チェックシート
□課題の締め切りに遅れたことがある
□待ち合わせに遅れて到着することが多い
□朝、決められた時間に起きられないことが多い
□夏休みの宿題は8月末にまとめてやっていた
□目標達成までの計画を立てるのが苦手
□上手くいった(いかなかった)原因を振り返る習慣がない
□抽象的な目標を立てることが多い
□将来のキャリア形成を考えたことがない
4個以上当てはまった場合は、改善をおすすめします。
ぜひ計画力を高める方法を参考にしてみてください。
具体的に目標を設定する
「SMART(スマート)の法則」をご存知でしょうか。
目標の設定方法に関するルールの一つです。
Specific 具体的
Measurable 測定できる
Assignable 達成できる
Realistic 現実的である
Time-related 期限がある
に沿って目標を作ることで、計画を達成しやすくなると言われています。
「プログラミングのスキルを伸ばしたい」よりも、「3ヶ月でRubyを使ってスマホアプリを作れるようになる」の方が、目標としては効果的です。
具体的な目標ができたあとは、1日単位で何をすればいいのかを明らかにしてみましょう。先ほどの例であれば、
1ヶ月目:Rubyの技術書を2冊読む、作りたいアプリを考える、学習教材を1つ終わらせる
2ヶ月目:Rubyの勉強会に2回参加する、質問できる環境を見つける
3ヶ月目:アプリ制作
などが考えられます。
それぞれを、週間、日単位に細分化して計画することで、「今日何をすべきか」が明らかになります。
具体的なタスクがわかっているため、行動しやすくなるでしょう。
計画に遅れが出たらすぐ相談をする
計画が苦手な方は、「計画にズレが出たらどうでも良くなってしまう」という人が多いようです。
計画にはズレがつきもの。
自分を責めず、微調整することで、計画を進めてみましょう。
なお、仕事となると計画の遅れは早いうちに上司に報告することが大切です。
「自分一人で抱え込んで、どんどん計画が遅れていき、納期を過ぎてしまった」
とならないためにも、こまめに連絡することをおすすめします。
ズレが出た理由をチェックする
計画や結果にズレが出た場合は、振り返ることが大切です。
原因を明らかにすることで、今後の成長にも繋がります。
そのとき役立つのが「PDCAサイクル」と呼ばれる思考法。
就職してからも役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
PDCAとは、
Plan 計画
Do 実行
Check 確認
Action 改善
の頭文字をとったもの。
行動していく中で、どこに欠点があったのかチェックし、どんどん改善していくことが重要です。
目標までの期限によっても変わってきますが、週に1回は見直しておきたいですね。
「どうしたらできるだろう?」と考える
「モチベーションが上がらない」
「何から始めればいいかわからない」
という時は、「どうしたら○○ができるだろう?」と考えてみてください。
イリノイ大学の研究では、「○○をやるぞ!」と決心するよりも、「どうしたら○○ができるだろう?」と考えた方が、
・達成率が高くなる
・具体的な行動が思い浮かびやすくなる
そうです。
(参照 https://www.lifehacker.jp/2014/01/post_1805.html)
消極的に見えるかもしれませんが、計画が苦手な方は、一度「どうしたらできるだろう?」と考えることから始めてみてはいかがでしょうか。
計画の例
しっかり計画を立てて、目標を達成した3人のエピソードをご紹介します。
あなたの目標に関連しているかはわかりませんが、参考にはなるはず。
「この方法使ってみよう」
「自分だったら別の方法が合ってるかな」
など、考えながら読んでみることをおすすめします!
プログラミング学習1ヶ月チャレンジ
Kさんは1ヶ月集中してプログラミングを学習することにしました。
- 1ヶ月後に習得しておきたいスキル
- そのスキルでどういう仕事をしたいか
- 1日ごとに何をすべきか
を、まず明らかにしてから、計画をスタート。
日程にズレは生じたものの、Kさんは目標を達成でき、今はIT関連の職に就いています。
早起きに挑戦
Yさんは朝が苦手。
バタバタと忙しく準備をすることも多かったそうです。
そこで、起床時間を1時間早くする取り組みを始めました。
早起きできた日、できなかった日の原因を探り、PDCAを回すことで、2週間で6時半に起きる習慣を身につけることに成功。
今はゆったりとコーヒーを飲みながら、朝に勉強する時間もとっているそうです。
web制作の案件を受注
Web関連の職を目指していたHさん。
面接でアピールするためにも、バイトとしてwebデザインの仕事をしたいと考えていました。
受注するまでの期間を決めることで、やるべきことが明確に。
- 毎日求人をチェックする
- 毎週1件面接に行く
- 1日1回、デザイン例をSNSにアップする
などのタスクを通じて、Hさんは期間内にweb制作の案件を受注できました。
現在はIT教育関連の職に就いているそうです。
おわりに
今回はエンジニアになりたい方に向けて、計画力の大切さと、身につけ方をご紹介しました。
ポイントは
- 具体的に目標を設定する
- 計画にズレが出ていないかチェックする
- ズレの原因を探って改善策を試す
ことです。
なお、行き詰まりを感じたら相談したり、「どうしたらできるだろう?」と考えたりすることも大切。
計画する力は、どの職でも必要となるスキルです。
この機会にぜひ習得してみてはいかがでしょうか。