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海外での都市開発の仕事には常に新しい発見がある 大成建設(都市開発)

理系学生が取材する企業訪問・先輩インタビューシリーズ。

今回は大成建設の都市開発本部で働く平野さんを取材し、ゼネコンでの都市開発の魅力についてお話をお聞きしました。

都市開発に興味を持ったのは留学がきっかけ

--平野さんの学生時代の専攻を教えてください。

大学では家政学部住居学科で建築を学んでいました。

その学生時代にメルボルン大学の建築学科へ交換留学をしました。

この留学先でランドスケープデザインの事例研究の授業や、西洋建築史の中でも都市の歴史に関する授業を受けた際に、都市というものが社会との繋がりが深いことを知り、都市開発という分野に興味を持つようになりました。

 

--都市開発をするにあたって、大成建設さんに入社した決め手は何ですか。

私は、都市開発の中でも再開発の分野にとても興味がありました。

大成建設は再開発の実績が他社より多く長けているので、入社したいと思いました。

都市再開発
全国の法定再開発案件の約20%に関与し、大手ゼネコンで実績No.1

 

--入社後、都市開発の知識はどのようにして身につけていくのでしょうか。

都市開発は不動産の取引に関する一般的な知識が必要なので、不動産部門に3ヶ月所属した後に本配属になります。

入社直後の半年間は作業所研修があり、作業所に行って工事の管理を学びます。また、都市開発の一般的な知識を得るための開発導入研修が約1週間あります。

本配属後にも定期的にスキルアップ研修があり、プロジェクトに携わりながらスキルや知識を身につけていきます。

川上から川下までトータルなサービスを行う都市開発の仕事

--都市開発でのお仕事内容について教えていただけますか。

私は現在、都市開発本部で投資開発を行う部署に所属しています。

投資開発とは、物件に投資をして社内で設計・施工をした後に販売や賃貸を行うことで収益をあげる事業です。

その中でも私は住宅を担当しており、過去には売主・設計・施工・販売・管理までの全てを大成建設グループで担うマンション事業に携わりました。

このプロジェクトでは、まず土地の購入や投資額の検討のためにマーケット調査や事業収支の作成をしたり、コンセプトや誰をターゲットにするかなどの企画を行います。

また、設計・施工のフェーズでは社内の担当部署との調整を行い、販売においてもグループの販売会社と共に販売戦略を立て、販売後のアフターサービスまで一連のサービスに携わりました。

 

出典:大成建設HP (http://www.taisei.co.jp/kaihatsu/torikumi.html)

海外での都市開発は常に新しい発見が!

--都市開発と聞くと企画までが仕事という印象ですが、そうではなくて、開発後の販売やアフターサービスまでプロジェクト全体に携わることができるのですね。

現在はどのような仕事をされていますか。

台湾の事業を現在担当しています。

私はもともと、国際的な仕事に興味があったため、海外で都市開発の仕事ができることに幸せを感じています。

海外では文化の違いや法律の違いがあり戸惑うこともありますが、現地に行くたびに新しい発見があるので、一つ一つ紐解きながら慣習などを学ぶことができるのはとても楽しいですね。

 

--海外にはどのぐらいの頻度で出張されるのですか。

今回は現地の企業との共同事業なので、2ヶ月に1回程度は打ち合わせのために海外に出張しています。

 

--日本と違って苦労することはありますか。

言葉の壁を感じることはあります。日本語の独特なニュアンスなどを伝えることに苦労することはありました。

--そのような時にはどのように対処されているのでしょうか。

今までの経験上、電話や通訳を通しての伝言ではうまく伝わらないことも、現地に行ってお互い顔を見ながら話すとうまくコミュニケーションが取れることがありました。

ですので、実際に会って話すことが大切だと思います。

 

大成建設 都市開発本部の平野さん

当事者意識を持つことで成長できる

--お仕事する中で大切にされていることはありますか。

プロジェクトを進めるに当たって仕事を分担することももちろんあるのですが、全て自分がやっているという意識を持つようにしています。

そのことにより、担当外のことであってもその部分の知識を得ることができますし、全体を把握することができます。

常に当事者意識を持って取り組むことを大切にしていますね。

 

--海外出張など都市開発の仕事はとても忙しそうですが、ワークライフバランスはいかがですか。

都市開発の仕事はプロジェクトの進捗具合によって波があるため、バランスをとりながら仕事をしています。

資格試験の勉強や休みの取得などについても上司の理解があります。

都市開発本部には女性も多く働いています。

私の都市開発の同期は4人いるのですが、そのうち2人は女性です。

ゼネコンというと男性社会じゃないかと思われるかもしれませんが、私の印象では大成建設は割とフランクな感じの社員が多いですし、女性、男性関係なく若手でも意見を求められるので、若手女性でも活躍できるチャンスがあると思います。

 海外での事業のスキームを作って行きたい

--今後の夢をお聞かせください。

都市開発本部全体では、海外事業に力を入れようとしています。

海外の事業を単発で終わるのではなく、スキームを作ってどんどん入り込んでいけるようになりたいです。

 

--最後に学生へのアドバイスをお願いします。

自分の反省も含めてですが、学校での授業など何気ない知識や経験が思いがけない形で活きてくることがありますので、何にでも興味を持って深く知ってみるということが大切だと感じています。

常にアンテナを張っておき、情報に敏感になっておくことを大切にしてください。

 

まとめ:取材を通して学び・感じたこと。

大成建設の都市開発では、国内はもちろんのこと海外でも活躍できるフィールドがあり、男女問わず海外に事業にチャレンジできることがわかりました。

また、仕事をする上で常に当事者意識を持つことで、いろんな知識を吸収することができることを教えていただきました。

相手の立場に立って物事を考え、サポートすることの大切さ。このことは、学校の授業でのチームで取り組む課題や、サークル活動、アルバイトなどにも言えると思うので早速実践してみたいと思います。

平野さんありがとうございました。


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