技術の秘密基地 ジヤトコ株式会社さんの未来技術センターとは!?
(写真ご提供 ジヤトコ株式会社さん)
CMでよく耳にするようになった自動運転など、近年、ますますハイテクな自動車が登場してきました。
車の性能向上には、それを構成する一つ一つの部品が要です。トランスミッションも勿論そうです。
ジヤトコ株式会社さんでも、乗りやすく、さらに高性能の自動車・トランスミッションを追求するため、研究開発に力を注いでいます。その中心になるのが“未来技術センター”。
最先端テクノロジー開発のため、普段は立ち入ることができない施設を、
今回特別に見学させていただきました!
未来技術センターとは?
2012年にハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車など未来の変化に備えた革新的な技術にチャレンジする場所として設立されました。
ここでの開発の内容は極秘プロジェクトで家族でさえも秘密です。
この技術センターで開発に使用している最先端機材を体験しました。
センター内には、
形状の読み取り・再現する3Dプリンタや3Dスキャナ
現実世界と仮想世界を融合させて車内をみることができるMRシステム
PCによる物理計算から、試乗さながらの乗り心地を体験できるドライブシミュレータ
自動運転開発のための色・障害物の認識システム
など、私たちがなかなか見ることのできない装置がありました。
実際私たちもMRシステムを体験すると・・・
椅子に座って、専用のゴーグルを装着します。
すると・・・
本当に、私が運転席に座っているようです!
赤いボディで左ハンドルの車内。
思わず仮想のハンドルに手を伸ばしてしまいます。
リアルな世界で、高級外車に乗った気分を味わえました。
最先端技術を使う理由
このような最新技術をなぜ利用するかというと、3Dスキャナや3Dプリンタを用いることで、試作品を実際作るよりも、早く検討できるようになり、開発の効率がよくなるからです。
例えば、MRシステムを用い、仮想空間で部品を車に装着することで、手が入るスペースがあるかなど、組立のシミュレーションをすることができます。
また、開発したトランスミッションの数値を装置に設定し、システムで物理計算させ、ドライブシュミレーターで試乗すると、開発した製品を装着した車の乗り心地をユーザの立場で評価することが可能です。
最先端技術を駆使して、新たなものを効率よく創造・開発する。
未来技術センターはまさに英知と技術の秘密基地のようでした。
ここから一体どんな高性能トランスミッションが誕生するか、今後も楽しみです!
開発者の皆様取材させていただきありがとうございました。