工場コンサルタントの役目を担う「生産管理」の仕事とは!? ジヤトコ株式会社さん
ジヤトコ株式会社さんの※JEPS推進部で活躍する片山 彩夏さん。
片山さんは、子供のころからの夢であった自動車に関わる仕事を実現されました。
どのようにしてその夢を実現されたのか、お話しを伺いました。
※JEPS: JATCO Excellent Production Systemの略
生産の効率化やシステムに強い興味があった
「私は、もともと幼少の時から『モノづくり』に興味があり、その中でもモノが出来上がるまでの過程やシステムに興味がありました。
例えば、マクドナルドなどのファーストフード店で注文すると、すごく早く商品が出来上がりますよね。
そういう現場をみると『どうやったらこんなに効率的にできるんだろう』と、とてもワクワクしていました。
製造業の中で、日本では自動車産業が有名なので、自然と自動車業界で働きたいと考えるようになりました。
また、『効率的に生産できる仕組みを学びたい』と考え、大学では『マネージメント工学』を専攻し『日産生産方式とトヨタ生産方式の違い』について学んでいました。」
ジヤトコ株式会社さんとの出会い 完成車メーカーから部品メーカーへ
もともと自動車業界に興味があった片山さんですが、部品メーカーを知ったのは大学3年だったそうです。
「就職活動当初は自動車の完成車メーカーを視野に入れていました。完成車メーカーというのは、皆さんもご存知の日産、トヨタ、ホンダなどの会社です。
というのも、完成車メーカーしか知らなったというのが本音で、完成車メーカーが自動車をすべて造っているものだと思っていました。
数ある部品メーカーの中で、高い技術力をもち、自分のやりたかった生産管理の仕事ができるジヤトコと出会い、『本当にここで働きたい』と思ったため、ジヤトコに入社を決めました。」
仕事の必需品はストップウォッチとバインダー
現在片山さんは「JEPS推進部」に所属されています。
JEPSとはJATCO Excellent Production Systemの略で、素材仕入から加工、そして組立から出荷に至る一連の工程を1本のラインのように同じスピード・同じ順序で稼動させ、タイムリーな生産・運搬を行うことで一切の無駄を排除するシステムです。
どのようなお仕事をされているのか具体的にお聞きしました。
「ほぼ毎日、現場(工場)で机と椅子を借り仕事をしています。
仕事内容は
・既存ラインの効率化
・トラブル発生時の原因の追究
・新しい生産ラインの設計
などです。
例えば、既存ラインの効率化では、ラインに必要な作業車の数の調査や、どの作業を効率化すると生産サイクルを早くして生産量を増やすことができるかということを考えています。
こういう調査には実際に現場に行って作業工程のスピードを測定しデータ化して現場と数字で議論することが必要です。
そのため、ストップウォッチとバインダーを持って現場に行き測定作業などを行っています。
また、現場の近くにいることで、生産側からの意見を聞きやすいという利点もあります。
改善できそうなプロセスを見つけると、今度は技術部と連携して効率的な生産を実現させます。
とてもやりがいのある仕事です。」
片山さんが、バインダー片手にストップウォッチで作業時間を測定されている姿が目に浮かびますね。
自動車部品メーカーというと、どうしても男性のイメージが強く、部品自体も重いため、女性であることに体力的に問題はないのでしょうか?
「私が所属しているチームは10名ほどで3~4名が女性です。特に女性だからといって、体力的にきついなと感じたことはありません。
測定をする際には4時間ほどの立ち仕事もありますが、毎日残業で遅くなるということもありませんし、休みも取れるため特にきついと感じたことはありませんよ。」
片山さんありがとうございました。
まとめ
1台の車には約3万点の部品が用いられています。