化粧革命!? 「貼る」だけの簡単オーダーメイドメイクとは?
朝のメイク。みなさんはどれぐらいの時間をかけていますか?
メイクが上手くいかないと一日が憂鬱な気分になりますよね。
そんな女性の悩みを解決できる? 最先端技術 パナソニック株式会社様の『メイクアップシート』 について取材しました!
最先端技術に出会ったのは・・・
2016年10月4日(火)~ 7日(金)にアジア最大級の規模を誇るIT技術の国際展示会「CEATEC JAPAN 2016」が幕張メッセで開催されました。
ちなみにCEATECとはCombined Exhibition of Advanced Technologiesの略です。
私は、企業が参加する展示会に初めて参加したのですが、とてもスケールが大きく、1日では見切れないほどで、648社/団体が出展していました。
このCEATEC AWARD 2016で暮らしと家でつながるイノベーション部門準グランプリに輝いたのが今回ご紹介する
パナソニック株式会社様の『メイクアップシート』です。
「塗る」から「貼る」へ メイクが変わる?メイクアップシートとは
鏡台に座ると、ハーフミラーの向こう側にある非接触肌センサーにより、肌の光の反射度合いなどからシミや毛穴の位置、濃さを検知して、一人ひとりの肌悩み(シミ、隠れシミ、ほうれい線など)を計測します。
出来上がったシートがこちら
その後、印刷した極薄『メイクアップシート』を頬に貼り付けるとコンシーラーを使わなくてもシミが消えるという仕組みです。
肌への悪影響はなく、一般のお化粧品と同じように使用できます。
まだ課題はありますが、実用化に向けて今後開発を進められるそうです。
開発者に聞いた「メイクアップシート」が生まれたきっかけ
開発者の淵上さんは理系女子ということで、学生時代のことから、「メイクアップシート」の開発の経緯までお話しを伺いました。
学生時代では、どのような勉強をされていましたか?
パナソニックに入社された経緯を教えてください。
OBOG訪問して出会ったのが、化学が大好きで化学ジョークが飛ばせるユーモアを持った先輩方でした。
そんな先輩方と一緒に働きたいと思い、パナソニックに入社しました。
それでは、パナソニックに入社してこの製品を開発されたきっかけを教えてください。
入社後は解析部門に配属され、有機ELディスプレイの材料開発や劣化解析分析業務を行い、そこではじめて、有機材料にもたくさん触れるようになりました。
現在は有機ELディスプレイで培った印刷技術をほかの分野に応用した「メイクアップシート」の開発に携わっています。
このアイデアが生まれたきっかけは、自分たちがどのようなものが欲しいか、どんな世の中に将来なるかを想像して、欲しいものを形にしようというところから始まっています。
そこで、自分らしさや、女性の心もからだも美しく健康にできるような商品を考えました。
まず、メイクの自動化を世の中が望んでいるのではないかという仮説をたて、アジア6都市での受容性を調査したところ、仮説が証明できたため開発に着手しました。
どのようなメンバーでどれぐらいの期間で開発されましたか?
チーム発足時から男女混合チームです。現在は社内の様々な部門と連携を図って開発を進めています。
開発期間はここまで数年になります。
今後商品化に向けての課題や改善点がございましたら教えてください。
現在はアジア人の肌に特化しているので、グローバル化を目指し、肌の色が白い方や濃い色の方まで使用できるようにと考えています。
また、最終的には、1枚のシートにすべての顔パーツが印刷されることが目標です。商品化に向けて研究を進めています。