将来の世界を、今ここに:キルビー・ラボ(Kilby Labs)
TI の研究開発ラボ、1958 年に集積回路を考案したTI 従業員、ノーベル物理学賞を受賞したジャック・キルビー(Jack Kilby)にちなんだ名前が付けられた「Kilby Labs」は、画期的なテクノロジーを生み出すことに主眼を置いたイノベーション・センターです。キルビー・ラボの研究者は、有名大学の教職員や学生とも密接に連携し、そこから得られたアイデアをすばやく開発につなげています。
今回のブログの主人公は、日本にいるKilby Labsのメンバー2017NCGの佐藤さんです。
自己紹介
初めまして。2017年の新入社員としてTIへ入社した佐藤佑樹と申します。現在はKilby Labsという部署で働いています。
Kilby Labsの紹介
Kilby Labsでは、主にTIのICを使用した次世代のモジュール開発をしています。Kilby Labsという部署名は、集積回路の基本技術で2000年ノーベル物理学賞を受賞したジャック・キルビーが由来です。仕事としては国内外に100名前後のメンバーがKilby Labsで働いており、拠点としてはアメリカのダラスとサンタクララ、ドイツのフライジング、東京の4つになります。
現在取り組んでいるKilby Labsの活動内容
Kilby Labsで取り組んでいる仕事は次世代のモジュール開発がメインとなりますが、日本を拠点で働いている我々は磁性技術に特化しているチームになります。磁性技術とは、電源モジュールでよく使用されているインダクタや変圧器のことを指しています。磁性部品は電源モジュールの中でも損失が大きく、高効率のモジュールを開発するうえでは非常に重要な部品です。なので、我々は次世代のモジュールに搭載する磁性部品に関する設計や研究開発に取り組んでいます。
半導体の技術革新に関して
ムーアの法則に代表されるように、1970年代頃から半導体の集積率は1年半で約2倍増えており(近年は鈍化傾向にありますが、)、その半導体の技術革新に伴い我々は生活の利便向上という恩恵を受けています。近年非常に注目されているAIやIoT、電気自動車、5G、6Gのような技術は半導体の技術革新なしでは成し得ない技術と思います。例えば、AIやIoTではBig Dataをいかに高速に分析、解析、処理できるかが鍵ですが、その性能を決める一つが半導体素子です。私個人の意見としては、半導体の技術革新が止まってしまった場合、生活の利便性もこれ以上向上しないと思っています。それだけ半導体の技術革新は生活に直結しているものと感じています。
学生さんへのメッセージ
TIはアナログ半導体のリーディングカンパニーですので、TIで働いていると最先端の技術を使って仕事をしていること実感できます。また、日本だけでなくアメリカやヨーロッパ、アジアの他の国々のメンバーと仕事することも多く、いろいろな経験ができています。また、この不安定な情勢のコロナ渦においてもworking from homeの推進等の対応も非常に迅速でしたので、今後同じようなことがあっても安心して働ける会社と思います。
最先端の技術を持った半導体業界で働きたい!世界中のメンバーと働きたい!と思っている方には非常に魅力的な会社と思います。
Jack Kilby Day
9月12日は、ジャック・キルビーがICを発明した記念すべき日です!ラジオに魅せられたひとりの少年が、TIのエンジニアになり、ICの発明で世界に技術革命をもたらすまでをアニメでご覧ください。
ラボの360度ツアーを体験してみませんか?
イベント情報
2020年11月28日(土)、12月13日(日)
日本TIは半導体業界研究イベント「未来COLLEGEオンライン」に出展します!半導体業界、そして日本TIを知る良い機会となっておりますので、ぜひご検討ください。イベント内容の詳細、お申込みについてこちらのサイトからご確認ください。
https://www.semiconjapan.org/jp/programs/mirai-college