【環境】<ママさん社員座談会>働きやすさの鍵は、“実際に使える”制度と周囲の理解
多くの企業が、子どもが生まれてからも社員が働き続けられるように制度を整えつつありますが、実際に運用されているケースはまだ少ないのかもしれません。
制度があるだけではなく、それが本当に機能しているかは、働いている人に聞いてみないとわからないもの。今回は、パーソルプロセス&テクノロジーで子育てをしながら働くママさん社員座談会を開催。パーソルP&Tの働きやすさについて、話を聞きました。
プロフィール紹介(左から)
I.Sさん(2014年中途入社。ITコンサルティングとして携わる。小学生の男の子と4歳の男の子のママ)
A.Sさん(2016年中途入社。システム開発にプロジェクトリーダーとして携わる。1歳半の男の子のママ)
M.Iさん(2010年新卒入社。自社プロダクトのプロダクトオーナーを務める。3歳半の女の子のママ)
-これまでのキャリアと、現在どのような働き方をしているのかを教えてください
Iさん:独立系SIerで数年勤務した後、パーソルプロセス&テクノロジーに入り、現在はお客様へのご提案や、グランドデザインの設計、要件定義などに携わっています。
これまでに育休・産休は2回取得し、今は時短勤務制度を活用しながら、小学生の男の子と4歳の男の子を育てながら賑やかに暮らしています。
Mさん:新卒で入社し、6年前より『HITO-Link リクルーティング』のプロダクト開発に参画しました。その後2016年に出産、翌年に職場復帰していますが、妊娠中から体調のすぐれないときにはリモートワークを活用していました。
現在は同サービスのプロダクトオーナーとして、3歳半の女の子を育てながら、週1日はリモートワーク、週4日は時短勤務制度を利用して出社しています。
Aさん:新卒でSIerに入社し5年間勤務した後、結婚を機に、全国転勤がある夫についていきながら働き続ける方法を考えるようになり転職しました。
2018年に産休・育休を取得し、翌年に復帰してからは、週4日はリモートワーク、週1日で出社して時短勤務で働いています。現在は1歳半の男の子を育てながら、お客様の業務管理システムの開発にプロジェクトリーダーとして携わっています。
-産休・育休を経て、ご自身の中でどのような変化がありましたか?
Iさん:「時間は有限」という意識を持つようになりました。お風呂に入りながら頭の中で構想を練って、デスクの前に座るとすぐにアウトプットするような働き方に変わりました。
それから、人に優しくなりました(笑)。今までは自他ともに厳しい面があったのですが、子育てを経て、自分とは違う考え方を柔軟に受け入れられるようになったと思います。
Mさん:私は出産する前、なんでも自分でやりがちだったのですが、産休・育休を取ったことで、「自分しかできないことが増えるのはリスクだ」と気付けたのが良かったと思っています。
今は常に、自分で対応できる部分と周囲にお願いする業務の配分を考えるようになりました。
普段からスムーズに協力してもらえるよう、情報共有に力を入れ、全体の状況を把握することも心がけています。
Aさん:私は今、実家に住んでいるので、子どもが病気のときや、家族と過ごす時間であっても、緊急の業務があるときは母の協力を得ることができています。ただ、これからまた環境が変わる可能性もあるので、ここからが正念場になりそうです。
出産後に働き方が変わり、リモートワークの時間が長くなったのですが、その分、以前よりオンオフの切り替えが難しくなったなと思います。自分の性格上、プライベートと仕事を完全に分けて考えるよりも、統合して「常に両方を頭に置いておく」方がうまくいきそうなので、今はそのやり方を模索している最中です。
-ワークライフバランスのために心がけていることはありますか
Iさん:常に意識していることが3つあります。1つ目は家と職場の間で仕事とプライベートをしっかりと切り替えること。私は毎日出社しているため、オンとオフを分けやすいのかもしれないですね。
どちらかで嫌なことがあっても、もう片方には持ち込まないように、通勤時間でリセットするようにしています。
2つ目は、家族の協力を得ることです。例えば、子どもがインフルエンザになって治るまで看病しないといけないときに、さすがに1週間も会社を休むわけにはいきません。夫婦で休む日を調整するなど、何かあったときにはその都度話し合って対応策を考えます。
3つ目は、周囲への感謝の気持ちを忘れず、それをちゃんと伝えることですね。職場の皆さんや家族が協力してくれるのは、当たり前のことではありませんから。
Mさん:私は業務連絡でSlack等のコミュニケーションツールを使っているのですが、スマホで簡単にやり取りができる分、つい気になってプライベートに仕事を持ち込みがちで(笑)。そうならないように、「家族といるときはスマホを見ない」を原則にしています。
通勤時間などに確認や連絡ができるのは本当に助かっているので、メリハリのある使い方をすることが大事だと感じています。
-働く場としてのパーソルP&Tの魅力は何ですか?
Aさん:柔軟性だと思います。必ずとは言い切れませんが、基本的には転勤等も含めてプライベートの事情を配慮してもらえる環境なので、「仕事を続けられないかもしれない」と悩んだことはないです。
出産後に職場復帰したときにも前と同じポジションであったため、キャリアに関する不安もありませんでした。
もう1つは、男性も育休を取る人が増えていることです。子どもが病気のときにリモートワークを利用する男性も珍しくないので、「ママだから働きづらい」とは思わないですね。
Mさん:それは私も感じます。職場の男性に小さい子どもがいる方が多く、お互いの事情を理解し合っています。そのため、急に休まないといけなくなったときでも、休みにくいとは思いません。制度を利用することに対する気持ちのハードルが低いんですよね。
Iさん:近年テレワークが推進されるなど、社会全体で働く場所や時間を選択する流れができていますが、実際に導入できている企業はまだ少ないように思います。弊社は制度が整っているだけでなく、実際に利用できる風土があります。そうした新しい働き方が「当たり前」にできることは、大きな魅力です。