【イベントレポート】集まれ、ものづくりファン!デジタルファブリケーションdeプロダクトエンジニアのプチ体験
ものづくりや、エンジニアリングに興味を持つ女子学生のために、エンジニアのプチ体験が出来るイベントが2023年8月31日に行われました。
このイベントは、株式会社日本精工(NSK)の女性エンジニアさんたちによって企画・運営されました。
デジタルファブリケーションを活用したプロダクトエンジニアリングの体験を通して、参加者たちはNSKで働く女性エンジニアたちと交流する貴重な機会を楽しむことができました。
イベントの様子をレポートします。
デジタルファブリケーションとは
デジタルファブリケーションとは、コンピュータやデジタルデバイスを使用して、デジタルデータを元に物を作り出す技術です。
主なデジタルファブリケーション機器として、3Dプリンター、3Dスキャナー、レーザーカッターなどがあります。
3Dプリンターや3Dスキャナー、レーザーカッターなどのデジタルファブリケーション機器の普及により、個人や小規模な企業でもアイデアを形にすることができるようになったり、これまで実現できなかったような新しいものづくりに挑戦することができるようになりました。
今回これらの技術を使い、参加者はそれぞれオリジナルの「マーブルマシーン」の制作に挑戦します。
マーブルマシーンとは
「いつまでも見続けていたい」そんな気持ちになるこちらのNSKのCM、こちらに登場するのが、マーブルマシーンです。
マーブルマシーンは、小さな玉(マーブル)が巨大なメカニカルな装置内を移動し、さまざまな仕掛けやトリックを通過しながら、複雑な経路を進む装置になります。
地球上で一番完全な丸い球に近いと言えるベアリングの真球が、 巧妙に配置された迷路を通り抜け、滑らかに移動する様子は見ていて非常に楽しいものです。
イベントではこのようなマーブルマシーンの制作を体験しました。
イベントの様子
イベントは、NSKで働く女性エンジニアたちがサポートします。
まず、自己紹介を兼ねて、普段私たちがあまり見ることのないベアリングについて、また、エンジニアの魅力について、ご自身の体験談を交えながら教えていただきました。
緊張がほぐれてきたところで、いよいよ「マーブルマシーン」の制作に取りかかります。
仕様検討
作成にあたり、各自テーマを考え、決められたルールを取り入れながら仕様を検討しました。
図面作成
図面は設計者が考えたことを正確に伝えるための大切なコミュニケーションツールです。
自分が考えたことを図面に落とすという作業は思った以上に難しく、みなさん試行錯誤していました。平面図に加えて、3面図の製図にもチャレンジしました。
3面図は、エンジニアリングや機械設計において物体の寸法や形状を明確に示すために使用されます。
3Dプリンター、レーザカッターを使った部品製作
マーブルマシーンに使われる部品もすべて手作り。この部品の制作には、レーザカッターなどの機器が使われています。部品の製作現場を見学しました。
製作された部品
3D-CADで可視化されたモデルを見ながら組立
いよいよ組立です。作成した図面を見ながら、自分のアイデアを形にします。
高さや長さを調整しながらコースを組み立てる作業では、3D-CADで作成した立体モデルが参考になります。
難しい箇所は、先輩社員から教えていただきながら、どんんどん組立作業が進んでいきます。
参加学生からは、「授業ではあまり手を動かす作業がないので、とても新鮮で楽しいです。」という声がありました。
発表会
完成した作品を発表し合います。工夫したところ、難しかった箇所、感想などを共有しました。
アイデアが形になり、一つの製品になる。ものづくりの楽しさをみなさん実感いただいたのではないでしょうか。
イベントを取材して
同じ部品や工具を使うのですが、いろんなアイデアから多種な作品ができあがる面白さを体験できる、とても素敵なイベントでした。
日本精工(NSK)では新卒採用を積極的に行っています。
ものづくりに興味のある方、高い技術に触れて見たい方、エントリーお待ちしております。