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資源循環で未来を創る—— 三菱マテリアル企業訪問レポート

Girls Meet STEM主催、女子中高生が製造業の最前線へ。

謎解きや座談会を通じて、社員のリアルな声とともに「働く」ことの楽しさに触れた一日をお届けします。

主 催:Girls Meet STEM(山田進太郎D&I財団)
訪問先:三菱マテリアル株式会社
対 象:女子中高生

イベント概要

名前は知っているけど、どんな会社かは知らなかった

今回訪問した三菱マテリアルという会社、みなさんはご存知でしたか。

「名前は聞いたことがあるけど、どんな会社かはよく知らない」という参加者がほとんどでしたが、イベントが終わるころには「将来の就職先として気になる」という声も聞こえてくるほど、印象がすっかり変わっていました。

このイベントでは、女子中高生のみなさんが三菱マテリアル株式会社の本社に訪問しました。

グループに分かれての謎解きワークショップからの会社説明、オフィスツアー、そして女性社員との座談会まで、盛りだくさんの一日でした。

謎解きワークショップ

グループで協力しながら、会社のことを学んでいく

参加者がいくつかのグループに分かれての謎解きワークショップを行いました。

ただ問題を解くだけではなく、三菱マテリアルの事業内容や企業文化がたっぷり盛り込まれたオリジナルの謎解きで、資料を読み込んだり社員の方に話を聞いたりしながら、チームで力を合わせて挑みました。

「会社のキーワードが謎のヒントとして登場し、ゲームを楽しみながら自然と企業理解が深まる仕掛けになっていました。」

難しい内容も、グループのみんなで考えることで少しずつ紐解かれていくのが印象的でした。

「グループのみんなと協力できて、すごく楽しかったです。資料をたくさん見たり、お話を伺ったりして、会社のことがよくわかりました」

(参加者(高校1年生)——謎解きワークショップを終えて)

ワークショップを終えた参加者に感想を聞いてみると、入場前とは打って変わって、資源循環や製品の幅広さについて自分の言葉で話してくれました。楽しみながら学べる体験が、しっかりと知識として残っているようでした。

会社説明

スマホの中にも、地球の未来にも関わっている会社

謎解きワークショップのあとは、社員の方から三菱マテリアルがどんな会社なのかを教えていただきました。

最初に紹介されたのは、同社の事業の根幹にある「資源循環」という考え方です。

金属資源は製錬・加工されて製品になり、市場で使われます。一般的なメーカーはここまでですが、三菱マテリアルはその先使い終わった金属を回収・リサイクルして、また循環の輪に戻していくところに強みがあります。
「限りある資源を最大限活用し廃棄物を新たな価値へ転換する」ことが、この会社の大切な使命だということでした。

事業の幅広さにも驚かされました。
飛行機や自動車等の製造に使われる工具、地熱発電などの再生可能エネルギー、銅線や電子材料…スマートフォンの中にも、三菱マテリアルの電子材料が使われているそうです。

「知らないところで、こんなにいろんなものに関わっているんだ」と参加者からも驚きの声が上がっていました。

三菱マテリアルは以下のような強みを持ち、私たちの日常を支えています。

  • E-Scrap(使用済み電子基板)の処理量は世界トップクラス

  • リサイクル材料含有率100%、ないしは、100%に非常に近い金属で構成されたリサイクル金属ブランド「REMINE」

  • 資源循環ビジネスを日本国内だけでなく、海外にもグローバルに展開

企業文化

社長のことも「さん付け」で呼ぶ、フラットな会社

「大手企業って、なんとなく堅そう」というイメージを持っている方も多いかもしれません。でも三菱マテリアルは、そのイメージとは少し違う社風を大切にしているようです。

大切にしている3つのこと

● SCQDE(判断の優先順位)

安全・法令遵守・品質・納期・利益の順番で判断する、という会社の指針です。迷ったときでもスピーディーに動けるよう、社員みんなで共有しています。

● バッド ニュース ファースト

悪いことほど、まず上司に報告しようという文化です。報告を受けた側は叱責するのではなく、「教えてくれてありがとう、一緒に考えよう」という姿勢で受け止めます。

● さん付け文化

社長のことも「田中さん」と呼ぶのがこの会社のルール。肩書きに関係なく、誰とでも対等に話せる雰囲気が根付いています。謎解きのプロローグでも登場していましたね。

理系でも文系でも、活躍できる場所がある

参加者の多くがちょうど悩んでいる「文理選択」。
プレゼンでは、どちらの道を選んでも三菱マテリアルで活躍できる職種があることが紹介されました。

区分

主な職種

理系

技術系(設計・開発・製造・品質管理)、設備プラントエンジニアリング職、研究開発職、システム職(文理不問)

文系

営業職、コーポレート職(人事・法務・経理)、システム職(文理不問)

福利厚生についても、充実した内容が紹介されました。

たとえば短時間勤務制度は、法律では子どもが3歳になるまでとされているところを、三菱マテリアルでは小学6年生まで利用できます。

有給休暇は1時間単位での取得も可能で、寮・社宅は自己負担が非常に低額で入居できるそうです。社費での留学制度やオンライン学習の補助もあり、働きながら学び続けやすい環境が整っています。

女性社員座談会

「楽しいと思えることを選んだ、ただそれだけです」

オフィスツアーをした後は、女性社員の方との座談会です。

参加者がテーブルを囲んで率直な質問を投げかけました。社員の方たちも飾らない言葉で答えてくれて、とても温かい時間になっていました。

社員のみなさんからのお話を少しご紹介

▶ 設備エンジニア

家電リサイクル工場で、設備の企画・導入・保全を担当されています。
「人の役に立ちたい」という思いと、「長く安心して働ける環境」を大切に就職先を選んだそうです。大学の専攻は化学でしたが、今は機械系の設備業務が中心とのこと。
「大学で学んだことにこだわりすぎなくていい」という言葉が印象的でした。

▶ 生産技術職

工場の作業を自動化する機械を設計・開発するお仕事をされています。
「自分が設計した機械が実際に動いているのを見る瞬間が一番うれしい」とにこやかに話してくれました。高校時代の部活動にも触れ、「好きなことをやっておくと、それが将来の自分の個性になる」というアドバイスも。

参加者の声

半日で、会社への印象がすっかり変わった

オフィスツアーの参加者からは「すごくきれいな会社でした」「みんなが快適に働けそうな雰囲気でいいなと思いました」という感想が聞かれました。

イベント前は三菱マテリアルをほとんど知らなかったという中学2年生も、「将来の就職先として、気になる存在になりました」と話してくれました。

文理選択を前にした高校1年生の参加者は、「数学は苦手だけど学問としては好きで、理系に進もうかなと思っています」と話していました。

社員の方の言葉が、背中をそっと押してくれたようでした。


本イベントは、公益財団法人 山田進太郎D&I財団の「Girls Meet STEM」プログラムの一環として実施されました。

謎解きを通じて楽しく企業のことを知り、社員の方のリアルな声に耳を傾けるこのプログラムは、「理系か文系か」で悩む中高生のみなさんにとって、教室では出会えないヒントをたくさん届けてくれます。

「楽しいと思えることを選ぶ」——そのシンプルな言葉が、参加者の心にやさしく残った一日でした。

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