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『Hoppas Farm見学予約システム構築の舞台裏』

見学予約システム構築プロジェクトについて

エリクソンの若手社員である東(ひがし)さんにインタビューしました。東さんはパケットコアのエキスパートとして活躍していますが、その知識と経験を普段の仕事とは全く違うところでも活かそうと、ファーム見学予約システム ”Farm Visit Booking System”の構築ボランティアに参加してくれました。今回のプロジェクトにより、障がいのある方の活動を支援する屋内ハーブ園「Hoppas Farm(ホッパス・ファーム)*1」への社員見学の受付を自動化し、Excelやメールを使わずに予約管理ができるようになりました。


普段の仕事やご自身のプログラミング、システム構築の知識、経験を踏まえてどのような経緯でプロジェクトに参加したのか、そしてプロジェクトで何を成し遂げ、何を得たのか、詳しく話を伺いました。


東さんのプロフィール


高専の専攻科では電気情報システム工学、本科では情報工学を専攻。卒業後、2022年にエリクソン・ジャパンへ新卒入社。現在は仙台オフィスのITエンジニアとして、クラウドソフトウェアサービス統括本部ローカル・デリバリー・ユニットに在籍。


通常業務以外のプロジェクトに参加

―なぜプロジェクトに参加したのですか。

「東さんは絶対好きそうだから」と交流のあった他のチームのManagerにプロジェクトに誘われたのがきっかけでした。普段の業務とは異なる場面で自分のスキルを活かすいい機会だと思い、Hoppas Farmの見学予約システム作成プロジェクトに参加することになりました。


―何を担当されたのですか。

担当したのはHoppas Farmの見学予約管理システムのコアの部分の開発でした。技術的には、2つの主要なツール、Microsoft Power Apps(アプリケーションの本体)とPower Automate(自動化ソリューション)を使用しました。


―開発にあたり、気を付けたことは何ですか。

予約画面でいかに工程、手間をかけずに見学希望者が予約の申し込みを完了できるのかを重視し、これらのツールを駆使して使いやすいUI(User Interface/ユーザーインターフェイス)に考慮しながら開発を行いました。UIには一緒に見学へ行く他の社員の名前を検索できるよう設定を行ったり、予約を完了すると予約確認のメールが自動で予約者と管理者に送られる、予約日の2日前にはリマインダーメールが自動で送信される自動化のプログラムを設定しました。
通常の業務をしながらの作業は時に時間に追われていましたが、周りの協力で作成することができました。


―普段の業務との違いは何ですか。

普段はエリクソンのパケットコアのデプロイメント(サーバー構築作業)や検証作業を担当しています。筐体(きょうたい)に設定ファイルを入れて機能を導入する作業、その事前準備なども業務の一環です。プログラミングを活用して、一部の作業を自動化することもあり、そういった場面ではプログラミングの知識が役立っています。また、サーバーの構築とはLinux上のKubernetes(クバネティス)の上にのっているサーバーを構築する作業です。
普段の仕事はルールや手順書に従って行われるものも多くあり、自由度よりも正確性が重要視されますが、今回のような小規模なプロジェクトではより自由に自分のアイデアを即実行、試してみることができ、別の面白さがありました。


プログラミングが趣味

―仕事以外で打ち込んでいることは何ですか。

プログラミングが趣味の一部にもなっていますが、プライベートでプログラミングを作る機会がないので、プログラミング欲を満たすためなのか、触れていたいだけなのか、コンフィグ設定ファイルを地味に調整し続けています。仕事で課題を与えられてプログラミングを作ることはこのプログラミング欲を満たしてくれる一番の作業です。ですので仕事の中でもリフレッシュできています。


―プログラミング以外の趣味はありますか。

“インドア全般”で、ゲーム、ドラマ、アニメ、プロジェクターで映画鑑賞、読書、情報収集などがあり幅広い趣味を楽しんでいます。もっぱらインドア派ですが、最近はVRのヘッドセット(Meta Quest 2)を使って体を動かしてアウトドア?を楽しんでいます。笑


コラボレーションと工夫

―デザインはどのようにして考えたのですか。

このプロジェクトは同僚や他の部門と協力して進行しました。初期のドラフトは私が必要な項目を考えて作成しました。どのようにシステムが機能し、ファーム向けにデザインされるかを考えましたが、他部署のエンジニアである梶浦さんが予約の際に自動で送信されるメール本体の文言のデザインをしてくれて、一人では出てこなかったアイディアも組み合わせて“Hoppas Farm”に合ったデザインを作ることができました。コラボレーションしたことで新たな発見を得ることができました。


―工夫した点は何ですか。

システム構築では前述した“手間の無いUI(ユーザーインターフェイス)”という観点ともう一つ、メンテナンスの容易さも大事にしました。現在も進行中ですが、Appの表記をExcelと連動させ、プログラミングやシステム操作に詳しくない方でも容易に表記変更が可能にできるようさらなる改善点を模索しています。


―実際にこのシステムを使ってファームへ見学は行かれましたか。

予約の際は何度も調整をおこなっていましたので、問題なく予約をすることができました。また他の方に使ってもらって改善していきたいと思っています。
実際にファームへ見学へ行った際には、Farm workerからのおすすめブレンドティーをいくつか試飲し、その中でもよかったのがレモンハーブとのブレンドティーでした。普段ハーブティーは飲まないですが、出来立てのハーブティとファーム中に立ち込める香りに感動しました!


プロジェクトでの発見

―プロジェクトを通して得られたものは何ですか。

今回このプロジェクトを通じてPower AppsやPower Automateという普段が使わないツールに触れ、普段とは異なる業務に携わる機会と、他の部署のManagerやメンバーとのコラボレーションの機会を得ました。他のチームとの交流は普段からありますが、少人数で新しいことを協力して進めていく経験は新たな人間関係を築くこともできましたし、他のRoleを担当している方々の視点での考え方や、新たな知識を得ることができいい経験となりました。
それぞれの視点から見たものの見方でまったく新しいものが作れる楽しさと、自身のスキルを使って普段とは別の形で他の業務にも役立つ可能性があることを発見することができました。
最後に、将来的にはエリクソンでTechnical Coordinator / Analysisのような役割に挑戦したいとと思っています!


*1: Hoppas Farm(ホッパス・ファーム)とはエリクソン・ジャパンが2022年に開設した障がいのある人の活躍を支援する屋内ハーブ園です。

エリクソン・ジャパン、障がいのある人の活躍を支援する屋内ハーブ園「Hoppas Farm」を開設 - Ericsson


エリクソン・ジャパン株式会社

エリクソン・ジャパン株式会社

140年の歴史と世界180カ国の情報通信インフラで圧倒的シェアを持つグローバルカンパニー。インターネット通信の根幹を支える、現代の生活を支えるインフラの1つである公共性の高い会社です。 情報通信技術の分野をリードし、世界中のモバイル通信の約40%をエリクソンのネットワークが支えています。

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