【連載】国家公務員《技術系》職員が携わる業務を紹介します④
シリーズでお届けしている国家公務員の技術系職員が携わる業務について、今回は国税庁の酒類分野の業務を紹介します。
国税庁 National Tax Agency
国税庁の技術系職員は、お酒とガソリンのエキスパートです。理化学分析を通して、酒税・揮発油税(ガソリン税)が誤りなく課税できているかを確かめ、官能評価(きき酒)と最新の知識を駆使して酒屋さんたちが美味しいお酒を醸すことができるよう技術面から支えています。近年では、「GI山形」などの地理的表示の活用促進や、日本産酒類を振興するプロジェクト、輸出促進など、施策を通じて日本の酒類産業の発達を支えています。
酒蔵で実際に相談を受けている様子
職員に聞く
「酒類製造の現場から霞が関での企画立案まで、幅広く活躍する」
国税庁には、その使命である「内国税の適正かつ公平な賦課及び徴収」「酒類業の健全な発達」を果たすため、課税物件である酒類及び揮発油の分析・鑑定や、酒類行政のうち製造技術支援・安全性確保等の技術的分野を担う「鑑定官」が設置されています。
私はこの中でも特に安全性分野に関わる業務に従事しています。具体的には、全国の国税局で実施する酒類のモニタリング調査の企画立案や、酒類に含まれる成分・添加物等に関する国内外基準の情報収集等を担当しています。
これまで、酒類製造者への技術相談や酒税・揮発油税調査、海外留学等、業務を通して様々な機会に恵まれました。国税庁技術系では、理化学的知見を活かして幅広く活躍することができ、やりがいを感じています。
※記載された役職・業務内容は執筆時のものです。
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