【数字で見る理系女子】学部学科別理系女子学生の人数
女性活躍推進への取り組みが進む中、技術職・研究職の女性管理職を増やすことを目標に掲げ、理系女子学生の採用強化に乗り出す企業が増えています。
今回は、就職活動中の理系女子学生は何人ぐらいいるのか、どの学部学科に多いのか、文部科学省が調査を行う、「学校基本調査」のデータを基にまとめてみました。
医療系を除いた理系女子の割合は大学22%,大学院19%
▼理系・文系別女子の割合
大学・大学院に在籍する女子は文系では約半数なのに対し、医療系を除く理系は約20%と5人に1人となります。
理工系に進む女子を増やすための取り組みが様々実施されていますが、まだまだ少ないのが現状です。
学部別に女子の割合をみてみると、保健学部や農学部の女子の割合は高く、理学部や工学部では低いことがわかります。
特に工学部では6人に女子は1人となります。
▼学部別女子の割合(大学)
▼学部別女子の割合(大学院)
専攻別の女子の割合 機械系電気通信工学系は特に少ない
特に女子の少ない理学部と工学部を専攻別に見ていきましょう。
理学部では生物系の女子の割合は比較的高く、数学、物理では低いことがわかります。女子の割合が高いと思われている化学でも32%で大学院となると26%と4人に1人となります。
また、数学系では、院に進むと女子の割合がぐっと下がることも分かりました。
▼理学部の専攻別女子の割合(大学)
▼理学部の専攻別女子の割合(大学院)
工学部では、機械系、電気通信工学系を専攻する女子の割合が特に低いことがわかります。
▼工学部専攻別女子の割合 (大学)
▼工学部専攻別女子の割合(大学院)
では、採用担当者にとって特に母集団形成で重要となる、就活生の人数を学科別に見てみたいと思います。
就活中の理系女子の人数
2023年に就職した人数を学部ごとに集計しました。これによると。大学・大学院合わせて、理系女子(理学・工学部・農学部)は全体で2万3千人となります。
▼2023年就職人数(理系)
学部別の理系女子就職人数です。
▼2023年就職人数(理学部女子)
▼2023年就職人数(工学部女子)
▼2023年就職人数(農学部女子)
まだまだ女子の人数が少ない専攻も多いことが分かります。技術職・研究職の女性活躍にむけて、私たちは、特定の専攻にかかわらず、幅広く理系女子学生向けに理系職種についてアピールすることが必要です。
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