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理系を目指す高校生必見!現役国立理系大学院生が伝授する大学受験勉強法

大学進学で避けては通れない受験。特に理系は原理や公式を理解し、道筋を立て、回答を導き出す論理的思考力が問われます。また、国立の理系を目指す方は様々な科目を満遍なく勉強する必要があります。

そこで、実際に大学入試を経験した現役国立理系大学院生が受験勉強のやり方やスケジュールについて解説します。


東北大学工学部に入学

私は東北大学大学院修士2年の大学院生です。宮城県内の県立高校を卒業後、東北大学工学部に入学、同大学大学院に進学し、現在にいたります。

高校時代は剣道部に所属し、週6で部活動に励んでいました。本格的に受験勉強を始めたのは、高校総体終了後の6月頃でした。


高校時代の勉強スケジュール


受験期前(高校1~2年生)

平日は放課後毎日部活動があり、土日は練習試合や大会などに参加していました。部活動の後は疲れてへとへとだったため、帰宅後は夕飯を食べゆっくりしてから寝る生活を送っていました。その代わり朝早起きして、毎日コツコツ勉強していました。

具体的には授業の復習や模試の対策などを行っていました。定期テスト前には朝+普段の部活動に充てる時間をテスト対策の時間として勉強し、普段時間が取れない分、集中して取り組むようにしていました。


受験期(高校3年生)

勉強一筋の生活でした。部活動の時間が無くなったため、体力的に楽になり睡眠時間が短くなっています。朝は受験期前よりも1時間早起きし、勉強時間に充てていました。

第一志望合格まで学力が足りず、現役生で時間がなかったため、必死に勉強したのを覚えています。

科目別受験勉強のやり方


理数科目

理数科目は演習量が最も大切です。原理や公式など基本的なことを覚えてしまえば、あとは演習あるのみです。そのため、成績アップには時間がかかります。高校2年生までには数学の演習をある程度終わらせ、高校3年生では物理や化学など専門科目および大学入学共通テストの勉強に時間を割くことができるのが理想的です。


・数学

数学の演習では1冊の問題集を完璧になるまで解くことがおすすめです。何冊も手を出して、中途半端になることが一番良くない例です。参考までに筆者が使っていた問題集は「システム数学 入試必修問題集 練磨」という問題集でした。

この問題集をとことん解いたところ、自信をもって受験に臨むことができました。どの問題集を使うかは人それぞれですが、時間がない現役生にとって、一つの問題からより多くのエッセンスを学び実践できる問題集になっているかが大切なポイントだと言えます。


・物理・化学

高校2年生までは定期テスト前にしっかり対策する程度でした。高校3年生になってから一通り復習し、実践的な問題を解き始めました。このとき、数学同様1冊の問題集を解き切ることを意識するとよいです。

1周目で一通り問題を解き、2周目以降は間違えた問題のみを解く、というように解き進めると効率的に勉強を進めることができます。

筆者は物理では「名門の森」という問題集を利用していました。他にも多くの受験生が利用する問題集として「良問の風」などもあります。


化学では「実戦化学重要問題集 化学基礎・化学」という問題集を利用していました。


文系科目

2次試験で必要な英語は高校2年生までに一通り解けるように対策し、高校3年生では定期的に長文読解をする程度にしていました。英語は言語であるため、長文に触れれば触れるほど成績アップに繋がります。そのため比較的時間がとれる高校2年生までの間で、より多くの英文に触れておくことで高校3年生になったときにスムーズに受験勉強を進めることができます。

大学入学共通テストでのみ必要だったその他の文系科目(国語や地理など)は、高校2年生までは定期テスト前にしっかり対策する程度で、高校3年生になってから一通り復習し、実践的な問題を解き始めました。


塾は必要?理系の受験対策はアウトプットの時間が重要


筆者は塾に行っていませんでした。あくまでも個人の意見ですが、理系の受験において塾はあまり効率的ではないように思います。

理系の受験対策は演習量が大切です。そのため、インプットよりもアウトプットの時間が重要になります。アウトプットは一人で行うため、インプット中心の塾に通ってしまうと、かえって時間が足りなくなってしまう印象があります。

もちろん人それぞれ塾の利用の仕方やとらえ方は異なるので、正解はないと思います。しかし、塾に通うにしても明確な目的意識をもつことが必要だと思います。


受験を乗り切るために心がけていた3つのこと


1.模試の判定を気にしない

受験勉強を始めたばかりの時期は特に模試の判定がすぐれないことが多いです。実際、私も高校3年生の11月までD判定とE判定しかとったことがありませんでした。

しかし受験生の直前の成績の伸びを信じて勉強に励み、徐々にC判定やB判定がとれるようになりました。浪人生と同じ土俵で勝負することになるので、判定が悪いのは仕方のないことだと割り切って、ポジティブにいることを意識していました。

とは言っても「D判定」と「E判定」と口にすると辛くなってしまうこともあったので、友達と「Dは『できるよ』のD」「Eは『いけるよ』のE」と言い換えて、ポジティブに話していました。


2.朝方の生活リズムを崩さない

受験当日は朝早くから会場に行き、午前中から試験が始まります。受験当日を意識して普段からそのリズムに慣れさせておくため、朝方の生活リズムを崩さず生活していました。朝から頭が働くようにしておくことで、本番もいつもの流れで受験にのぞむことができました。


3.積極的に先生に添削をお願いする

理数科目の大学の2次試験では、最終的な答えとその答えに至るまでの導き方が採点対象になります。答えが合っていたとしてもプロセスが不十分だと判断されれば減点になることもあります。

そのため自信がない問題や解答に疑問点がある問題があれば、先生に質問し、自分の回答でどのくらいの点数がもらえそうか添削をお願いしていました。そうすることで受験勉強がワンランク上の実践演習へと変化し、減点を少なくした回答作成に繋がりました。


どうしてもモチベーションが上がらない、受験に疲れた時の対処法


やるべきことを改めてリストアップする

受験勉強ではやるべきことが多いです。今の自分に足りない力はどのような力で、克服のためにいつまでに何をすべきなのか、リストアップすることでやるべきことが明確になり、行動に移すことができました。

得意科目から勉強を始める

自分の得意科目の勉強をしてから苦手科目に取り組むことで、やる気を起こしていました。


とりあえず机に向かう

 受験勉強の不安は勉強をすることでしか解消できません。とりあえず机に向かい、勉強する形から入ることで自然と勉強に取り組むことができました。


受験生のみなさんへ

長い受験勉強は大変だと思います。ですが、その先には楽しい大学生活が待っています。

今の努力は決して無駄にはなりません。応援しています。


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