NSKで働くってどんな感じ?入社1年目のエンジニア生活と、本音をのぞき見しよう♪ STEP1
学生にとって社会人になることはワクワクすることでもありますが、反面、不安な気持ちになることもあると思います。そこで、2020年4月に日本精工(NSK)に入社した1年目の女性エンジニアのみなさんの本音を探るべく、理系女子学生がインタビューをしました。これを読めば、NSKにエンジニアとして入社することへの不安が吹っ飛ぶこと間違いなしです!!
STEP1:入社1年目!女子エンジニアのプロフィールと仕事を一気見◎
柳沢さんの場合
柳澤さん: 皆さん、はじめまして。柳澤穗波と申します。私は大学時代、金属のシミュレーションを研究し、大学院を卒業しました。具体的には、ニッケル基超合金や分子動力学工の研究をしていました。
入社後はコア技術研究開発センターの先進解析研究グループという部署に配属となり、基礎研究をしています。いろいろな解析手法・シミュレーション手法を試すのがミッションで、今一生懸命勉強しているところです。具体的には、軸受にグリースを入れて回転させたときに、どのようにグリースが初期配置からずれるか、回転の摩擦はどうなるか、また金属同士が接触する部分の油膜に、どの程度の圧力がかかっているかを研究テーマに、シミュレーションを重ねています。
配属されてまだ時間がたっていませんが、イチから勉強しているという感じです。特にグリースは流体力学の知識が必要になるので、論文を読んだり、教科書を読んだり、学生の皆さんと変わらないことをしていますね。仕事内容がシミュレーションなので、基本的にずっとデスクの前でパソコンをカタカタして、論文をペラペラしてという感じです。半年に1回、所長への研究成果の報告会があるので、それに向けてみんな一生懸命研究を進めています。
江口さんの場合
江口さん: 皆さん、はじめまして。江口千瑛と申します。私は大学の工学部機械工学科で、四力学や設計をメインに学んでいました。研究室では、機械工学科としては珍しい生物系の研究をしており、マイクロ流体デバイスという小さな手のひらサイズのデバイスの中で細胞を培養し、実際に人体の構造機能を再現するという研究をしていました。
現在は工場の生産技術課に配属されて、不具合が出た場合や商品の品質向上を目的として新しい設備の開発から設置までの一連の業務に携わっています。実際には、ベアリングやその他の製品に印字されている番号や文字を、カメラで読み取る設備を開発する業務をメインに携わっています。
一日の流れとしては、出社後メールなどを確認してからすぐに現場に行き、製品を使って文字認証を行い、どの条件下であれば一番精度が高くなるのかということを調べます。その結果をまとめて上司に報告し、導入する設備の仕様等を考えるのがメインの業務です。日によってはその合間に、チームや生産技術課の中で会議があったり、他の企業と打ち合わせたりもします。
生産技術課の仕事では、マイクロ流体デバイスの研究はあまり関わりがないですが、四力学や設計は基本的な知識として役に立っています。工具などの取り扱いも、設備を扱う際に非常に役立っています。
もう一つお話したいのが部活の経験です。私は大学で航空部に入っていて、そこでの経験がエンジニアとして、仕事の向き合い方に影響を与えていると感じます。部活では、グライダーと呼ばれるエンジンの付いていない1人乗り用・2人乗り用の小さな飛行機を操縦したり、整備したりしていたのですが、事故が起きたら命に関わるので、安全を徹底してきました。部活で身についた指差し確認や危険予知は、工場でも実際に活かしていますし、事故や怪我に関して部活で徹底的に身につけた分、意識を高く保てていると感じます。機体の組み立てや整備でさまざまな工具を使ったりしたスキルも、仕事で設備を扱う際のベースになっています。