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女子中高生がJohnson & Johnson Institute(東京サイエンスセンター)に集合! 「女子中高生サイエンスツアー2017」が開催されました。

2017年8月24日、ジョンソン・エンド・ジョンソンと東京大学薬学部との共同イベント「女子中高生サイエンスツアー2017」が開催され、ライフサイエンス分野に関心のある女子中高生計80名と保護者が参加しました。

このイベントに参加した女子中高生は、午前中に、東京大学薬学部 本郷キャンパスで薬学部総合研究棟の見学などを行い、

午後は、Johnson & Johnson Institute(東京サイエンスセンター)に移動し、本格的な手術の模擬研修を受講しました。

その模擬研修に、理系女子大学生記者が潜入し、当日の様子をレポートします。

また、特別にジョンソン・エンド・ジョンソン(株) ビジョンケア カンパニー 代表取締役プレジデントの海老原育子様にもお話を伺いました。

Johnson & Johnson Institute(東京サイエンスセンター)ってどんなところ?

東京サイエンスセンターは、神奈川県川崎市の殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」内に2014年8月に設立されました。

ここでは、ジョンソン・エンド・ジョンソンが販売する高度な医療機器を安全かつ適切に使用するための実践的なトレーニングプログラムが医療従事者に提供されています。

現在、開設から3年間で、累計約2万5千人の医師などの医療従事者が東京サイエンスセンターを訪れ、トレーニングを実施したそうです。

そもそも、私は医師の研修やトレーニングなどは大学や勤務している病院で行われていると思っていたので、外部の企業がトレーニングを提供しているなんて、驚きでした。

今回のイベントでは、女子中高生がそのトレーニングの一部を体験します。

一体、どんなトレーニングを体験できるのか、ワクワクしますね。

「人の健康や命、きらきらした日常を守るのは一人ではできません」

まず、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー 代表取締役プレジデントである海老原さんから、ご自身の経験や体験をふまえ、「ヘルスケア業界における女性のキャリアについて」お話をいただきました。

海老原さんからは、大学、大学院時代の研究を通して、自然と身に付けた問題解決能力、物の考え方、調査、実践の仕方などが、卒業後の人生でも色々役に立っていることをお話しいただきました。

またこのイベントを通して、人の健康、命、きらきらした日常、それを守るのは、お医者さんや看護師さんだけではなく、いろんなテクノロジーの発展や研究に貢献している人たちがいるということ、医療機器や薬などを開発して、医療従事者の方、患者さんのために日々研究している人たちがいるということを感じてほしいというメッセージをいただきました。

 

本番さながらの手術体験スタート!

いよいよ手術の模擬研修スタートです。

まずは参加者全員、手術着に着替えました。 身が引き締まりますね!

そして、6つのグループに分かれて、6種類の模擬研修をローテーションで体験しました。

皮膚縫合体験

実際の縫合に使われる医療器具を使い、緩まない「糸結び」をジョンソン・エンド・ジョンソンの社員から教わりながら、皮膚縫合の体験をしました。

縫合には抜糸の必要がない溶ける糸を使いました。

実際に自分が縫合したサンプルは家に持ち帰ることができるため、イベント終了後も糸が溶ける様子を観察できるそうです。

楽しみですね。

白内障手術で使用するインジェクターを使った手術の模擬体験

白内障についての講義を受けた後、年間705万人が受けているという白内障手術の模擬研修をしました。

インジェクターという専用の医療器具を用いて、人口の眼内レンズを入れるところを体験します。

このインジェクターの中には折りたたんだ眼内レンズが装填されています。

このインジェクターを使って折りたたまれた状態のレンズをそのまま眼の中に挿入します。すると、眼の中でレンズが自然に広がるという仕組みだそうです。

以前は、折りたたみ式ではない眼内レンズだったため、眼を広く切開する必要があり、完治までに時間がかかりました。

医療技術の発展により、今の折りたたみ式になったおかげで、白目の切開範囲も小さくなり、日帰り手術も可能となったそうです。

この実習を通して、私たちは、医療技術の発展を実感しました。

カテーテルによる心房細動の治療

この実習ではまず、正常な心臓の動きを体で表現してみました。

ちょっとしたエクササイズですね。

この、正常な心臓が不整脈を起こすと・・・動きが不規則になり血液が全身に行き渡らず、血栓ができてしまうこともあるそうです。

今回はカテーテルと呼ばれる医療器具を用いて心臓の筋肉の悪いところを焼くという手術を体験しました。

まずは、カテーテルの使い方についてのレクチャーを受けました。先端は電気の流れをよくするため、なんとプラチナが使われているそうです。

実習では、モニターで確認しながら、カテーテルを使って治療をしました。

  

その他にも・・・

腹腔鏡手術、整形外科手術などの模擬研修をしました。

このイベントに参加して得たこと
ー参加者の声ー

参加者のみなさんはとても興味津々で研修を受けていました。

実際参加してみた感想を参加者の女子高校生に聞きました。

イベントに参加した理由は?

・私の夢は、医療系の企業の研究所に入ることです。そのことを知っていた友人がこのイベントを勧めてくれました。 (高校1年生)

・私は文系で法律の方に進みたいと考えています。なぜ文系なのに参加したのかというと、医療裁判など、文系理系問わず、理系のことも知っておいた方が将来よいのではと考えたからです。(高校2年生)

・もうすぐ文系にするか理系にするか決めないといけないのですが、迷っていたので、参加してみました。(高校1年生)

・親が看護師をしているので、小さい時から医療に興味があり、その道に進もうと考えています。このイベントは、友人のお母さんに勧められて参加しました。(高校1年生)

イベントの感想

・ここまで本格的にできると思っていなかったので、とても為になりました。また、薬学と医学は密接につながっていて、こういう実技や知識も大切なのだと感じました。(高校1年生)

・海老原さんから理系から文系職へ進んだエピソードをお聞きしました。なので、私もこの先、文系から理系に進む事も考えられるなと思いました。(高校2年生)

・技術の進歩に驚きました。特に、腹腔鏡手術はなかなか難しくて、手先の器用さが必要だと思いました。また、これからいろんなスキルが必要になるなと感じました。(高校2年生)

・文理の選択に迷っていましたが、今日のイベントに参加して、理系に行きたいなという思いが強くなりました。(高校1年生)

・白内障手術の体験は、今まで他のイベントでも体験したことがなかったので、すごく貴重な体験をさせてもらいとても嬉しいです。(高校1年生)

 


参加した女子中高生は、このイベントを通して、医療業界には、医師や看護師以外にも医療器具や医療機器、医薬品を開発しているエンジニアという仕事があることを学ぶことができました。

また、実際にテクノロジーの進化を体験することで、技術の面白さを実感したそうです。

こんな素敵な体験が、中高生の時にできるなんて、大学生の私からみても、とてもうらやましい、そんなイベントでした。

次に特別にジョンソン・エンド・ジョンソン(株) ビジョンケア カンパニー 代表取締役プレジデントの海老原育子さんにインタビューさせていただきました。

 

>>インタビュー記事につづく

 

 

 


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