Picture Happiness on Earth プレゼンテーション 6カ国の中高生と日本の女子中高生が伝える「幸せ」とは
2016年11月20日(日曜)日本科学未来館でPicture Happiness on Earth のプレゼンテーションが開催されました。
アジア・太平洋地域6カ国の中高生と日本の女子中高生が「幸せ」について考え、共同制作した映像を未来館の「Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)」に映し出します。
その様子を取材しました。
Picture Happiness on Earthとは
「幸せってなんだろう?」をテーマに、アジア・太平洋地域の中高生たちと、日本の女子中高生がコラボレーションし、世界で1つしかない直径約6メートルの地球ディスプレイ「Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)」に映し出すコンテンツを作り上げるワークショップです。
作品の完成までには、シナリオワークショップ、映像ワークショップ、プレゼンテーションの3つのプロセスがあります。
シナリオワークショップでは、オーストラリア、中国、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポールの科学館でそれぞれワークショップを行い、「幸せってなんだろう?」をテーマに各国の中高生がそれぞれの映像作品のシナリオを考えました。
映像ワークショップでは、各国で選ばれた優秀シナリオを日本の女子中高生が引き継ぎ、各国のチームに分かれて映像化します。この映像ワークショップは日本科学未来館で2016年8月19日〜29日に開催され、全国から約90名の女子中高生が参加しました。
イラスト、写真、テキストなどを画像・映像編集ソフト(illustrator,Photoshop,After Effects)を使用して映像として制作し、映像に入れるナレーションや音の制作も行いました。
今回はプレゼンテーションとして、出来上がった映像を、11月20日にシナリオを担当した各国の中高生と、映像を制作した日本の女子高生が一緒に、日本科学未来館の「ジオ・コスモス」に投影して発表しました。
また、プレゼンテーションは日本語と英語の両方で行われました。
各チームのプレゼンテーション
“Our Water”
シンガポールチーム
シンガポールチームでは、水をリサイクルしてきれいな水を使える「幸せ」をしずく君というキャラクターを使って表現しています。
とっても可愛いですよね。
“No Bees No Life”
日本チーム
日本チームは私たちの農作物や食生活を支えているミツバチが年々減少していることを紹介し、
「ミツバチは私たちの生活にはなくてはならないものである」 ということを伝えています。
イラストや配色がとってもキュートでした。
“A Connected World”
オーストラリアチーム
オーストラリアチームは残念ながらシナリオを担当した学生は出席できなかったため、ビデオレターでシナリオに込められた想いを伝えました。
パースという町は別の都市に移動するにも時間がとてもかかるそうです。
しかし、SNSなど情報伝達技術の発展により、世界とつながることができる「幸せ」や「喜び」があります。
この世界とつながる幸せをSNS風のビジュアルで表現しました。
“Grassroots”
フィリピンチーム
フィリピンチームは厳しい現実に直面する先住民族が仲間と一緒に住む「幸せ」を伝えています。
先住民族の映像や写真を多く使い、よりリアルに考えるきっかけとなる作品に仕上がっていました。
“This is Earth”
中国チーム
中国チームはフロンガスが原因と考えられるオゾンホールにより、生物や人間に起こる影響を伝え、フロンガス排出削減の大切さを訴えています。
冒頭の女の子が歩くシーンでは語りかけるようなナレーションが印象的で映像に引き込まれました。
“A gift from Malaysia”
マレーシアチーム
マレーシアチームはモノの消費量の増加の問題を取り上げ、リサイクルの大切さ、思い出を大切にすることを訴えています。
今回の6作品は、現在未来館のジオ・コスモスにて上映中です。
世界の10代が訴える幸せについて、ぜひご覧ください。
スケジュールなど詳しくはこちらをご確認ください。
http://www.miraikan.jst.go.jp/activity/tsunagari.html
プロジェクトは続く 「Picture Happiness on Earth 2016-17」の開催が決定
このプロジェクトは普段の学生生活の中では体験できないような素晴らしいプログラムです。
海外の中高生とのコミュニケーションすることで、グローバルな視点を持つことはもちろん、チームワーク、プレゼンテーションスキル、ものづくりの楽しさなど様々なことを学ぶことができます。
前回参加できなかった方に朗報です!この、「幸せってなんだろう?」をテーマに、日本を含むアジア太平洋地域6カ国の中高生が、未来館の地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」に映し出す映像作品をつくりあげる長期ワークショップの第2サイクルが動き出しました。
2016年 -2017年のプログラムからも目が話せません。
詳しくは Picture Happiness on Earth の特設ページをご確認ください。
http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/picture_happiness/