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ダイバーシティ推進ってどんなことをするの? 日産自動車(株)さんに聞いてみました 

 

ダイバーシティとは?

「多様性」と翻訳されることが多いですが、国籍や文化、性別、年齢などにとらわれず、人財を活用することで、「様々な視点や考え方」を取り入れ強い組織を作ることです。

今回は、日産自動車(株)のダイバーシティ推進室の室長である小林さんに日産自動車での取り組みについてお話しを伺いました。

 


 日産自動車のダイバーシティ推進での取り組みについて

 女性技術者を増やすための取り組み

日産自動車では、女性技術者を増やすために様々な取り組みをされているそうです。 その取り組みを一部ご紹介します。

1)女性エンジニアの高校訪問

若い女性のエンジニアが高校を訪問し、文理選択前の高校1年生に理系の楽しさを伝えています。

また、学科によって職業の幅が狭まるというイメージを払拭するため、訪問するエンジニアの出身学科は多方面にしています。

 

2)日産で働く理系女子にスポットをあてたフリーペーパーの発行

学生さんが興味のある理系エンジニアの会社での1日の流れやプライベート、
大学で学んでいたことなどを取り上げています。

このフリーペーパーは大学に置かせていただいていたり、イベントなどで配ったりしています。

 

3)大学とコラボイベントを開催

都心に住んでいるとなかなか車を利用することもないので、この機会に少しでも車について考えることで、
車を身近に感じてもらえたらと思い、開催しています。

 2016年は「10年後の電気自動車について考える」イベントを行いました。 

 

グローバルで働く 文化・国籍の違いを活かすための取り組み

 

1)ワーキングwith フレンチ ワーキングwithジャパニーズ

日産自動車は、15年以上にわたりルノーと提携しており、グローバルに事業を展開しています。

フランス人と一緒に仕事をするため、フランス人とどう働くか、フランス側からすれば、日本人とどう働くかという研修を行っています。

国によって文化の違いというのは、あります。

例えば、納期に対して、日本人は絶対遅れないように仕事をするのに対し、フランス人は延ばすことを厭わないので、私たちはそれを踏まえて早め早めの期限設定をするようにしています。


そういった事もお互い理解していないと、日本側は期限までにデータが送られてこなくて困ってしまいますし、逆にフランス側は「なぜ日本人はそんなに早く結果を出したがるのだ」と思ってしまいます。

そうならない様に、お互いの文化を尊重し合うための異文化研修を行なっています。

また、一定期間社員食堂で海外拠点にある工場の社員食堂で実際出されているメニューを取り入れ提供したり、現地の社員の方がどの様な働き方をして、どういう風にワークライフバランスを取っているか、働き方を紹介したバネルを目につく場所に掲載しています。

 

 女性管理職10%に向けての地道な努力とは

引用元:日産自動車HP

2017年までに女性管理職を10%にまで増やすという目標を掲げていらっしゃいますがそれに向けてどのような取り組みをされていますか?

 まずはマネジャー候補になる人をきちんと育成していくことです。
日産自動車では、本人に対してのキャリアサポートはもちろんですが、その方の一番近くにいる上司に対するサポートも行っています。

本人と直属の上司がキャリアについて話し合うことは企業ではよくあると思うのですが、日産自動車の場合は本人がいない場で、上司と人事、キャリアアドバイザーとでその方の強みや弱み、今後どんな研修をさせたらよいかなどを話し合う機会を年に2回設けています


また、上司向けのセミナーも定期的に行っています。

例えば小さいお子さんがいる部下に対して、本人はやりたい仕事があり、意欲的に取り組みたいのに、お子さんが小さいから負担になるのではなどと余計に気を使ってしまい経験を積めるチャンスを知らないうちに奪ってしまう事があります。

そういったことが起きないように、そのような方には「きちんと仕事をオファーするように」という指導をするセミナーを行っています。
 

このように日産自動車では、女性管理職10%という数字が大事なわけではなく、女性が男性よりも不利にならないように背中を押すようなサポートを地道にコツコツ続けてきました。


本当は中途採用などで経験を積んでいる方を採用した方が早いのですが、日産自動車は社内から女性管理職を育て上げようという取り組みをしています。

女性が働きやすく、そして育児と両立できる環境づくり

日産自動車では、年功序列は全くありません。女性、男性問わず、実力主義です

ただ、女性にとって出産や育児は大きなライフイベントですので、仕事と両立できる環境づくりやサポートは行っています。

制度面では「休職制度」「時短勤務制度」「在宅勤務制度」など法令より手厚い制度を設けています。

 

技術職でも可能な在宅勤務制度

在宅勤務は、社員全員に取る権利があります。


どうしても、会社に来て仕事をするというのが通常のスタイルとなってしまっているので、「家だと集中できないのではないか」「自分で勝手に休憩に入ってしまうのではないか」と思ってしまいますよね。そういった意識改革を行なっています。

技術職は在宅勤務ができないのでは?と皆さん思われがちですが、
例えば、実験の間はその場にいる必要がありますが、そのデータを分析する際にはPCと机があれば事足りるため、データのまとめや分析は家で、できるのです。

また、日産自動車の場合、海外を相手に仕事をしている社員が多いので、朝はアメリカ、夜はヨーロッパと会議をしていると、朝の7時から夜10時くらいまで会議に出ることになり、長時間労働で疲れてしまいます。
ですので、7時30分~22時までの間で8時間働くということを自立して行うように推奨しています。


 

ロールモデルは探さない!自分で作ることが大切

 今回お話を伺ったダイバーシティ推進室長の小林さんにご自身のキャリアや子育てと仕事についてもお聞きしました。

 

小林さんの今までのキャリアについてお聞かせください。

 

新卒で日産自動車に入り、海外営業をメインに20年程携わった後、3年前に現在のダイバーシティ推進室に異動になりました。

海外営業をしていた時は基本的に中南米を担当し、特にメキシコには5年間と長く関わりました。

メキシコには50年近く前からある工場があり、世界で最も日産のマーケットシェアが大きい国で、4台に一台は日産車なのです。


それから、南米のブラジル、アルゼンチンやカリブ地域において販売促進、新車のトレーニング、物流や事業計画など、幅広いプロジェクトに携わることができました。

 

小林さんは2人のお子様がいらっしゃいますが、子育てと仕事の両立で苦労された点はどのようなところでしょうか。

 

子供が6才離れているので12年間保育園の送迎をしていました。この期間は残業できる時間も限られ、とても大変な日々でした。

「ノー残業Day」という言葉がありますが、共働きの夫婦にとっては毎日「ノー残業Day」が続くようなものです。

そのため、とにかく仕事を前倒しでやらなければならないという緊張感があり、そのおかげで仕事を効率良く行えていたかと思います。

子供が小学校に上がるまでは、中学校に上がるまでは、と言っていてもその時々で違う悩みが出てきてしまうので、子育てというのは終わりがないと感じます。

それでも、私は仕事があって良かったと思います。

「会社を出たら母の顔になる」と決めているので、そのメリハリが自分は好きです。

仕事している自分も好きですし、そこで切り替わる自分も好きです。

このように贅沢なことをできているので、多少無理があっても仕方ないかなと思っています。

 

これから社会人になる女子学生にアドバイスをいただけますでしょうか。

 

「ロールモデルは探さないほうが良い」です。

これは私からの一番のメッセージです。

自分のキャリアの積み方や生活環境を組み合わせて、自分がこうなりたいというイメージ像を模索する人が多いのですが、それに合う人は絶対いないと思います。

なので、自分のロールモデルは自分で作るしかないと思います。

自分のその時々の環境に合わせて、様々な人の「いいところ取り」をして自分でロールモデルを作り上げていくしかないです。

このようにしてキャリアを積んでいただければと思います。

 


 

小林さんありがとうございました。

いかがでしたでしょうか。

日産自動車さんには女性がキャリアアップするための環境や制度が整っていますよね。

自動車業界と聞くと、なんだか男性社会のように思われがちですが、グローバルに活躍する女性もたくさんいます!

小林さんのお話もとても魅力的でまさに今日伺ったことを「いいとこ取り」してキャリアを積んで行きたいと思います!

 

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日産自動車株式会社

本店所在地:神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地

本社所在地:神奈川県横浜市西区高島一丁目1番1号

設立:1933(昭和8)年12月26日

資本金:6,058億13百万円

主な事業:株主総数 247,279名

従業員数:22,471(単独ベース)
     152,421名(連結ベース)

HP:http://www.nissan-global.com/JP/COMPANY/

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