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地方のリケジョにおくる!大学受験に向けた心構え

大学進学で避けては通れない受験。

有名な学習塾があり、周りにたくさんの受験生がいて、受験に関するノウハウや情報が豊富な首都圏と比べて、地方の高校生は不安に感じることがあるのではないでしょうか。

実際に宮城県の地方(仙台市ではない)から、リケジョとして大学入試を経験した現役理系大学院生が、地方リケジョの大学受験の体験談と心構えをお伝えします。

目次[非表示]

    1. 0.1.自己紹介
  1. 1.高校時代の1日のスケジュール
    1. 1.1.受験期前(高校1~2年生)
    2. 1.2.受験期(高校3年生)
  2. 2.感じていた不安と筆者なりの回答
    1. 2.1.首都圏の受験生と戦えるのかという不安
    2. 2.2.難関大学進学向けの塾は地方にない
    3. 2.3.受験に関する情報が自分は少ないのではないか
    4. 2.4.部活動を続けていて大丈夫か
  3. 3.大学での同級生の特徴
    1. 3.1.首都圏出身者ばかりじゃない
    2. 3.2.部活動に力を入れてきた人がたくさんいる
  4. 4.心掛けてほしいこと
    1. 4.1.時間の使い方
    2. 4.2.恐れすぎない
    3. 4.3.自分に自信をもつ
  5. 5.メッセージとまとめ


自己紹介

筆者は東北大学大学院修士2年の大学院生です。宮城県内の県立高校を卒業後、東北大学工学部に入学、同大学大学院に進学し、現在にいたります。

高校時代は宮城県の地方(仙台市から離れた市)の高校で、剣道部に所属し、週6で部活動に励んでいました。本格的に受験勉強を始めたのは、高校総体終了後の6月頃でした。

高校時代の1日のスケジュール

受験期前(高校1~2年生)

平日は放課後毎日部活動があり、土日は練習試合や大会などに参加していました。部活動の後は疲れてへとへとだったため、帰宅後は夕飯を食べゆっくりしてから寝る生活を送っていました。

その代わり朝早起きして、毎日コツコツ勉強していました。

受験期(高校3年生)

部活動の時間が無くなったため、体力的に楽になり睡眠時間が短くなっています。朝は受験期前よりも1時間早起きし、勉強時間に充てていました。

第一志望合格まで学力が足りず、現役生で時間がなかったため、必死に勉強したのを覚えています。

感じていた不安と筆者なりの回答

首都圏の受験生と戦えるのかという不安

首都圏には優秀な受験生が多く、受けている教育もレベルが高そうで、地方出身者が太刀打ちできるのかという不安がありました。首都圏の受験生も同じ受験生です。志望校に向かって勉強している、一人の学生に過ぎません。必要以上に恐れる必要はないです。

また全国模試を受験することで、自分の位置づけを知ることができるため、受験してみることをお勧めします。地方にいると、母数が少ないため自分と同じ志望校の受験生が周りにいないこともありますが、全国模試を受験することで、自分の位置を確認し、自信をつけることができるかもしれません。また、逆にもっと頑張ろうというモチベーションアップに繋がることもあると思います。

難関大学進学向けの塾は地方にない

首都圏にはよくCMで見るような有名な塾があり、有名な講師の授業を受けることができ、地方にはかなわないと当時は感じていました。地方と首都圏で塾をはじめとした受験に関する環境が異なり、首都圏の方が恵まれた環境であることはその通りだと思います。

しかし、受験に合格するのは本人の実力であり、本人の努力次第です。志望校合格に向けて、自分の弱点を克服し、勉学に励む、これが受験です。塾がなくても、自分のやるべきことをやれば周りの環境は関係ありません

特に理系は学力向上のために、演習量が必要であるため、塾で解説を聞くなどするインプットよりも、自分の頭で考え解答を導くアウトプットの量が大切です。そのため、塾に関しては心配いらないと思います。

受験に関する情報が自分は少ないのではないか

志望校に関する情報は、大学側が地方と首都圏の格差が出ないようにHPなどで最新の情報を伝えています。そのため、自分で最新の情報を取りに行こうとする姿勢があれば、全く心配する必要はないです。

具体的な勉強方法や、大学に入ってからの生活など、気になることがある場合には、ぜひオープンキャンパスに参加し現地で学生の生の声を聞くとよいです。

部活動を続けていて大丈夫か

大丈夫です。むしろ続けた方がよいです。首都圏の進学コースのようなカリキュラムで、受験勉強に励む高校生がいるため、筆者も心配でした。部活動を引退した後の勉強量で間に合うのか、不安でした。しかし、部活動はぜひ続けてほしいです。

部活動を引退したあとの現役生の学力の追い上げは、かなり大きいです。これまで部活動に費やしてきた集中力を受験勉強に充てるため、短期間で濃度の濃い受験勉強ができるはずです。筆者もそうでした。

部活動をしている時期も、もちろんコツコツ勉強することは大切ですが、今の部活動に一生懸命になってください。

大学での同級生の特徴

首都圏出身者ばかりじゃない

筆者の体験談になりますが、東北大学の場合は全国各地から学生が集まってきます。北海道から沖縄まで、かなり幅広い出身者の学生がいます(もちろん海外も!)。

ご実家が農家という友達もいますし、最寄りの駅まで1時間以上かかり、帰省が大変という友達もいます。地方出身者はたくさんいます。

部活動に力を入れてきた人がたくさんいる

私の周りではほとんどの学生が、高校時代に部活動を継続してきた人です。中には全国大会に行くほど、本気で取り組んできたという人もいました。

このように、部活動が受験勉強の妨げになるということはないです。ぜひ部活動に励んでほしいです。

心掛けてほしいこと

時間の使い方

首都圏の高校だと、通学に電車を使う場合が多いかと思います。そのため首都圏の受験生は、電車の中で暗記物の勉強をするなど、隙間時間を見つけて勉強しています。

つまり、机に向かっている時間=勉強時間ではないということです。常にカバンに英単語帳を忍ばせておくなどして、隙間時間を大切にして勉強に取り組んでほしいです。

恐れすぎない

必要以上に恐れる必要はないです。どんな環境にいようと、皆同じ受験生です。

恵まれた環境を羨んだり、不安に思ったりする必要はなく、今目の前にあることに一生懸命に向き合い、勉学に励むのみです。

自分に自信をもつ

自分の努力は必ず自分に返ってきます。受験当日、他の受験生を見ると緊張したり、不安になったりするかもしれません。

しかし、受験会場で自分を応援してくれるのは、自分の努力を知っている自分のみです。自信をもって、臨んで下さい。

メッセージとまとめ

・地方出身者でも志望校に合格できます!

・どんな環境でも自分の努力が一番大切です!

・恐れず自信をもって臨みましょう!

長い受験勉強は大変かと思います。他人と比較して気分が落ち込むこともあるかもしれませんが、その先には楽しい大学生活が待っています。今の努力は決して無駄にならないです。応援しています!!



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