新聞社は文系職だけではない。理系が活躍する読売新聞東京本社さんに行ってきました!

新聞の発行部数が世界一である読売新聞東京本社さんを取材しました。

新聞社というと、記者などのイメージが強く、文系職種だと思いますよね。

実は、理系職種もあり、多くの理系出身の先輩が活躍されています。

今回、新聞が出来上がるまでの工程から理系のお仕事、女性の働き方まで、理系女子が気になるお話を聞いてきました!

 

読売新聞東京本社さんについて

読売新聞東京本社さんの社屋は地下鉄「大手町駅」直結で、2014年に建て替えれられたばかりのとてもきれいなビルです。

発行部数が世界一の新聞社なのはもちろん、「箱根駅伝」や「ビートルズ日本公演」などいろいろな「初めて」を実現する新聞社です。

また、社内には診療所や調剤薬局、保育園(よみかきの森保育園)、食堂などの施設が充実しており、働きやすい環境が整っています。

新聞ができるまで

はじめに、新聞が出来上がるまでの編集局の仕事についてご紹介します。

記者

記事を書くのは「新聞記者」の仕事です。それぞれ、専門の部署に所属しています。
(政治部・経済部・社会部・文化部・科学部・運動部など)

記者は時間との闘いで、社内に戻って書く暇がなければ、外出先やタクシーの中で書くこともあるそうです。

記者が書いた原稿はデスクに送られます。原稿を送った後も記者はぎりぎりまで取材を続けます。

デスク

記事のとりまとめをする各部署の責任者です。

記者から受け取った記事をチェックし、時には追加の取材の指示を記者に出します。

夕方になると、翌日の朝刊の内容を決める編集会議が行われます。

立ったまま行うため、「立ち合い」や「土俵入り」と言われるそうです。

編集会議は東京・大阪、西部各本社をつなぐテレビ会議で行われています。

編成部

記事の見出しや写真などレイアウトをします。

校閲部

記事に間違いがないか、あらゆる角度からチェックを行います。

 

このようにして出来上がったデータが専用のネットワークで全国30カ所の工場に送られ、印刷されます。

記事がつくられる編集局ってどんなところ?

読売新聞東京本社の8階から11階にある編集局を見学しました。

端から端まで88m柱が一本もなく、4つの階が吹き抜けになっていてとても開放感のあるオフィスです。

「高さ120㎝以上の物を置かない」という社内ルールもあり、フロア全体の見通しをよくしています。

編集局には政治部・経済部・社会部・文化部・科学部・運動部など様々な部署がありますが、情報を共有し何か大きな問題が起きたときには、全体で解決するために、このような開放的なデザインになっています。

地震対策も万全で、机などすべての什器は固定されており、阪神大震災の教訓から、ゴミが散らばって避難の妨げにならないように、ゴミ箱は設置されていません。

フロアの中央には編集会議用の大きな机が設置されており、まさにここで新聞の内容を決める重要な会議が毎日2回(朝刊・夕刊)行われています。

読売新聞全社では約4,500~4,600人の社員さんがいて、その内2,500~2,600人が記者で、約18%が女性記者です。

記者は文系のイメージですが、医療部、科学部など理系の記者も必ず必要で、毎年採用されているそうです。

また現在3つの部署の部長が女性です。

理系が活躍する制作局の仕事

次に、理系が活躍する新聞制作をシステムの面から支える制作局のお仕事を紹介します。

今回、実際に制作局で働く長谷川さんと有賀(あるが)さんにインタビューさせていただきました。

制作局のお仕事内容とは?

制作局は3つの部署に分かれていて、それぞれ下記のような仕事を行っています。

技術一部:新聞製作やメディア関連システムなど記事の送信や紙面制作にかかわるシステムを担当している部署(40名程度)

技術二部:印刷工場のシステムを担当している部署(20名程度)

技術三部:人事・経理などの業務システムを担当している部署(20名程度)

部署が分かれていても、同じフロアで仕事をしており、編集局同様、柱のないオフィスでとても開放的です。

実際のお仕事内容について社員さんに伺いました。

有賀さん:人事・給与などの社内で使う業務系のシステムを担当しています。仕事の一連の流れは、要件をまとめ、ベンダーさんと一緒にシステムを作り上げ、出来上がったものをテストして社内に展開するという仕事をしています。

長谷川さん:2003年の入社時は「取材支援業務」といってカメラマンに同行し現場で写真データを本社に送るという業務をしていました。 昔は、通信を確保するだけでも大変な時代だったのですが、今はインフラも整いそういう業務は少なくなってきました。
みなさん、新聞を作るだけでもいろんなシステムがあるのはご存知ですか?
想像しやすいところで言うと、テレビラジオ面も専用のシステムでつくっています。また、気象の天気図などのイメージを作っているシステム、写真を新聞に最適な画像に加工するシステムなどいろいろあるんですよ。

現在はこのような新聞を作る上で必要なシステムを担当しています。仕事はチームで行い、1人2つか3つのプロジェクトに入っています。

 

1日の仕事の流れを教えてください

長谷川さんの1日の仕事の流れ

9:30   ・・・早めに出社しメールをチェック (定時は10:00~)

10:00 ・・・立ち合い (朝礼) 

14:00 ・・・午前中からこの時間帯までは夕刊を作っているため、システムに手を入れることができません。 この時間は主に会議や打ち合わせをしていることが多いです。

17:00 ・・・18時ごろから朝刊を作り始めるため、14:00~17:00の間に作業ベースのシステムを変更する場合はこの時間帯に行います。

19:30 ・・・退社

新聞社は休みがなさそうなイメージがありますが・・・

新聞社は24時間フル稼働しています。それゆえ、

「入社したら大変そう」

「休みがとれないのでは?」

というイメージを私たちは持っていたため、思い切って聞いてみました。

長谷川さん:お休みは土日の日数+αは実はとれています。ただ、新聞社の場合、日曜は夕刊がないため、大きなシステムの変更やリリースを土曜の夜間から日曜にかけて行うことが多いので、土日に出社することもありますが、代休をとることができます。

また、月に2~3回程度は「当番」があり夜勤があります。当番の仕事は朝刊が無事に発行されるのを見守る役目です。

有賀さん:キチンと休みをとれていないと、上司が注意を受けるため、お休みはきちんととる体制になっていますし、夜勤も仮眠室はきれいな個室でシャワーもあるため、とても働きやすいです。

プロジェクトの時期によっては繁忙期もありますが、しっかり休みをとれ、夏休みも取れるので仕事とプライベートを充実させることができそうですね!

結婚・出産後も働きやすい制度や施設が充実

女性にとって、結婚・出産後の働き方は気になりますよね。

読売新聞社さんでは、育児と仕事の両立をサポートする制度や施設が充実しています。

例えば、社屋内には保育園・クリニック・薬局があるため、何かあったときにすぐ子供の元に行くことができる、という安心感を持って仕事をすることができます。

また、有賀さんは昨年育児休暇を取られていて、今年は勤務時間を短縮して働かれています。

制作局ではチームで仕事をするため、お子さんの急病時などはお互いチームメンバーが助け合っています。そのようなことが当たり前になっているため、小さいお子さんを抱えての仕事が問題になったことはないそうです。

印象に残っている仕事を教えてください

長谷川さん:気象システム(天気の素材を作っているシステム)を担当し、夏になると猛暑日(35℃以上の日)の予報を予想気温のところに赤いマークを付けてわかりやすくするという機能をシステムで作りました。

この試みは、全国紙では今のところ読売新聞のみ実施しているのですが、自分の作ったシステムが紙面に載ったのを見たときには「おおー」と感動しました。

 

学生に向けて一言メッセージをお願いいたします

有賀さん:就職活動をする際は、会社の雰囲気をみるといいと思います。その人に合った企業があって、ご縁はあると思うので、大学の専攻にかかわらず色々な会社を見ることをお勧めします。

長谷川さん:新聞社というと”文系"というイメージが強いと思いますが、理系職もあるということを皆さんに知っていただきたいです! 穴場ですよ(笑)

取材を終えて

読売新聞東京本社様企業取材にご協力いただきありがとうございました!

理系の皆さん!新聞社→記者→文系 というイメージですが、このような理系の仕事もあります!

気になる方は是非インターシップや企業説明会にご参加ください☆

RIKEJO CAFEでは読売新聞東京本社さんへの見学イベントを開催します。

理系学生であれば、専攻や学年は問いません。男性も大歓迎!ぜひご参加ください

 

読売新聞東京本社

所在地

〒100-8055 東京都千代田区大手町1-7-1 

 

採用情報

http://saiyou.yomiuri.co.jp/

インターンシップ情報

https://d-mysite.jp/yomiuri/information/graduate/

 

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