仕事への意欲がキャリアを創る。
多様性に富む環境で自分らしい道を進む

デジタル

デジタル Integration Platform

A.Y / 2022年入社 
保健科学院 保健科学専攻

#新卒 #グローバル

グローバルなAPI基盤の構築を担当。細やかなサポートで多様なメンバーをひとつに

Digital部門のIntegration Platformに所属しています。部署のミッションは、安全性や拡張性、信頼性の高いグローバルなAPI基盤を構築すること。アプリケーションの開発を高速化してシステム統合の促進やビジネスの俊敏性の向上に貢献し、製品を通じてより良い体験をエンドユーザーの皆様に提供することをめざしています。

中でも私が担当するのが、ApigeeというAPI管理プラットフォームの運用と開発です。業務の進捗を共有し、チームが協力しながら作業を進めるための手段としてスクラムイベントを毎日実施して仕事や困り事を見える化するなど、スクラムマスターとしてチームメンバーが快適に働ける環境づくりに努めています。

私が所属するIntegration Platformでは、各メンバーがいくつかのスクラムチームに参加しています。その中でも、API Unitに在籍するメンバーは16名でその半数が私と同じスクラムチームに所属しています。日本人5名、インド人1名、中国人2名という構成で、私を含めて3名が女性です。

チーム内でのコミュニケーションは基本的に英語で行いますが、メンバーの国籍も文化的背景もさまざま。それぞれキャラクターもコミュニケーションスタイルも多様なので、とても刺激的な環境です。
たとえば日本人だけで構成されるチームの場合、わからないことがあっても、その場の空気を読んで質問するかどうかの判断をしてしまうことがありますが、海外の方は「理解できないから説明してほしい」とストレートに表現します。そんな彼らの態度に触発されながら、私もわからないことを積極的に聞くよう意識してきました。

在宅勤務ということもあり、スクラムマスターとしてとくに心がけているのが、メンバー間の認識に齟齬を生じさせないこと。2週間に1度、国内にいるメンバー全員が本社で顔を合わせ、オンラインでは伝え切れない細かなニュアンスや技術面の理解を確認し合うようにしています。

また、普段のコミュニケーションではカメラ越しに見えるメンバーの表情に注意するようにしていて、違和感があったときは該当箇所をメモし、対面したときに本人に確認して理解を助けることも大切にしています。

スクラムチームでは各自が挑戦したいタスクを選ぶスタイルを採っていますが、期日通りにタスクを終えられるよう進捗を管理するのがスクラムマスターの役目。言葉のサポートが必要な人もいれば、技術的なことを噛み砕いて説明するのが苦手な人もいるなど、メンバーによって得手不得手はさまざまです。そうした点を一つひとつ拾い上げて助言したり、メンバー同士のマッチングを工夫したりしながら、チーム全体としてより良い仕事の進め方を模索しています。

快適な日常生活の大切さを知りLIXILへ入社を決意

大学院で保健科学を専攻し将来は病院で働くことを考えていましたが、学生時代に患者さんと接する中で感じたのが、日常生活を充実させることの大切さでした。何かに取り組んだり新しいことに挑戦したりしたいという気持ちになれるのは、日々の安定した環境が整っていてこそ。それぞれの価値観に合った快適な毎日をつくるお手伝いがしたいと思うようになっていきました。

患者さんをサポートする前にまずは日常生活をより良くすることに貢献したいと、一般企業を就職先として考えるように。食品や日用品、家具などを扱うメーカーを探す中で出会ったのがLIXILでした。

LIXILに惹かれた最大の理由は、当社が提供している商品だけで生活空間を構成できるところです。この会社なら、どの部署で働くことになったとしても、人の日常生活を快適にすることに貢献できると感じました。
入社後に配属されたのが、現在も所属するIntegration Platform。グローバルな環境で働きたいという希望に配慮してもらったかたちです。

グローバルな環境に興味があったのは、幼いころに海外で暮らす機会があり、さまざまな文化や価値観に触れることの楽しさを知る原体験があったから。今度は社会人として当時のような経験ができたらと考えていました。

ただ小学校の低学年時には帰国していたので、英語力に自信があったわけではありません。いまも会社が提供するオンライン英会話プログラムを利用して、毎日ビジネス英語を学んでいます。

入社当時は技術に関する知識も皆無でしたが、やりたいと意思表示すれば会社が支援してくれる教育体制が整っていることを選考の過程で聞いていたので、不安はありませんでした。むしろ新しいことに挑戦することへの期待感のほうが強かったのを覚えています。

IT未経験でスクラムマスターに。若手にも積極的に裁量権を与える環境の中で成長

入社後、まずは新卒研修に参加し、会社が手がける事業や組織構成、それぞれ部署の業務内容、社会人としてのマナーなどを学びました。

配属後は、業務と並行してeラーニングを活用しながら業務の理解を深めていきましたが、当社で使用しているGoogle Cloud Platforomの全体像を学ぶコースがとくに役に立ったと感じています。私が普段の仕事で扱うのはプラットフォームのうち一部だけですが、全体像を把握できたことで、他部門の業務とどうつながっていて、今後どう拡張していけるかのイメージがつかめたことはとても有意義でした。

自ら率先して学ぶのが基本ですが、わからないことがあれば丁寧に教えてもらえるなど、周囲のサポートはとても手厚いと感じています。中でも、上司からよくかけられる「推測せず、確認する」という言葉に助けられてきました。グローバルチームでは、メンバーの経歴や勤続年数はもちろん、知識も得意分野もさまざまなので、自分の常識で勝手に判断しようとすると認識の齟齬を生んでしまいかねません。相手の言葉の意味を推測しようとせず、少しでも疑問に思ったことは問いかけるよう心がけています。
一方、基盤に関する知識を深めようと資格取得にも力を入れてきました。業務を効率的に行い、勉強のための時間を確保しようとしたことは、知識の幅を広げるだけでなくメリハリを生むことにもつながっています。

その甲斐あって、入社当初は会議の内容の1割もわからなかったのが、いまではすべてを理解できるように。システムの接続の仕方や実装方法などについて考えを求められ、自分なりに意見する機会も増えてきました。

20〜30年の経験がある方を相手に意見するのは勇気がいることですが、「経験がないからこその視点がヒントになることがあるから、積極的に発言してほしい」と周りから言ってもらえることが励みになっています。

そうやって若手の意見にも耳を傾けてくれる環境が当社にはありますが、とくに印象的だったことがあります。配属後1カ月ほどしたころ、エンジニアとして自分で手を動かす仕事と、チーム全体を見る仕事のどちらに興味があるかを尋ねられて後者を選んだところ、スクラムマスターを任されることに。できるかできないかではなく、やりたいかどうかを重視し、キャリアを自ら選ばせてもらえることにとても驚きました。

起業家精神が息づく多様性のある環境で、チームをリードしていける存在に

最近は仕事にやりがいを感じる場面も増えてきました。たとえば以前、新しいインド人のメンバーが加入した際にサポート役を務めたときのことが印象に残っています。システムの状況や分業の状況を教えたり、日本語でのコミュニケーションが必要なときに仲介役を担ったりした結果、いまでは主導権を握ってプロジェクトを進められるようになりました。スクラムマスターとして、確かな手ごたえを感じています。

とはいえ、入社してまだ1年強。まだまだ発展途上です。とくに技術面の知識が不足しているので、今後はますます学習に力を入れていきたいと考えています。また、現在はチーム内のことに意識をフォーカスしていますが、これからは同じシステムに関わる別のチームのメンバーとの連携も深め、より価値を発揮できるようチームをリードしていきたいです。

未経験の分野に挑戦して数カ月後にはチームを主導する立場になった勉強熱心な方や、技術的な観点からセキュリティの甘さや強化すべき点を指摘できる鋭い視点を持つ方など、お手本になる先輩が周囲にはたくさんいます。皆さんの良いところを自分のものにしたり、データ活用の資格も取得したりしながら知識と技術を高め、いずれは別の分野でも活躍できるような存在になれたらいいですね。
最後に、LIXILへの就職を検討されている方に向けて伝えたいことがあります。当社の魅力は多様性です。建前ではなく、本当に多様な知見や文化、経験を持つ仲間がたくさんいて、一緒に働くことで得られる新たな視点が生まれる環境があると思っています。

また、大企業でありながら起業家精神気質があり、やりたいことに積極的に挑戦させてくれるのもLIXILの良いところ。さまざまな考え方や価値観を持った人と互いに刺激を与え合いながら働きたいと思っている方、挑戦心がある方にとって最適な環境だと思います。

*所属・内容等は取材当時のものです。